ザ・グレート・展開予測ショー

The Date of Tadao and Meiko (後編)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/ 1/14)

「す…すげえ………!」
「生で二人を見れるなんて最高だぁー−!」

群集が、ざわざわと集まって見学している。
中には、冥子の尻とスカートを真剣に見つめる濃ゆいというか、度胸のあるファンもいる。
だが、この群集らにいつ襲い掛かるか分からない。

そう思い放って、手を一時解くほんの0.000003161024056578302秒の間に、
ヴァッシュ!
と、サイキックロボッティングソーサーをもう二発ほど両手より発射させる。
制御を一事失って滅茶苦茶に動き回った2つのソーサーの中へ、まるでロケットのように
放たれて突入されていき、瞬時にまた片手にもう片手を備えて念コントロールの形へ持ち込む。

だがこの技は、操るソーサーの個数が増えるほどコントロールするコンセントレィションが
要される為、かなり霊力の消耗の面で危険性が高い。
だが、全てを除霊しないことには……!

刹那、横島の目に霞が疾る。
ついに霊的に疲れがきていた。
しかも、まだ8分の5程しか除霊し切れてない。

「くそ、この群集目当てに乗り移られたらきりが無い……」

その時、「大丈夫〜〜〜」との冥子の声が聞こえる。
横島も「辛うじてな」と曖昧な返事を返しつつ、4つのサイキックロボッティングソーサー
全てを片手に念を集中させて限りなくダメージを与えてゆく。

「…こうなったら、全部の霊力をくれてやる。さっさと成仏しろっ!」

こう言いながらサイキックロボッティングソーサーを操りつつ文殊を『透』として冥子へ
向かって投げつけた。
すると、冥子の着物が透けていく。
と同時、横島の股間からムラダーチャクラが発生して脳天のサハスララチャクラへと伝導、
そこで五感により送られる透けている冥子のエロチックなイメージがぶつかり合い、
過剰霊力が生まれていくのだ。
これが、横島にしか成せない“煩悩霊力”の正体なのだ!!

        ☆          ☆          ☆

こうして、一気に全部を除霊したかと思われたその瞬間。
0.00000000000000000000000043434671228399912034027秒のこと、最後の一匹が群衆の
一人に取り付いてしまった!

「…しまった!」
「やばいわね〜〜〜〜。」
「落……ち着いて…る………場合か………!」

横島は、一人で10分の8の除霊を施し、体力も失ってしまっていたため、
昨晩の寝付けなかった分に加えて疲労が溜まっており、思うように動けない。
両手も、過剰に負担をかけすぎて動けなくなっている。
仕方なく、最後は冥子に任せるつもりだが……

『コノ体……2000年12月30日ブリダ……。』

そう言った霊団の最後の生き残りがそう言い放った。
どういうことだ?
2000年冬コミケット、2日目のことだろうが、……あ!

「そういや、創作者の後藤の奴、この時の冬コミ一日目に自転車で東雲に自転車を止めて
 行き来したそうだが……」
『ホウ。』

横島の発言に、霊団の生き残りは反応して群集へ暴力をふるい始める。

「帰り、自転車のパンクで…修理する為に世田谷の等々力あたりまで歩く羽目になった
 そうだが……そこまで、実際にまともに歩くと5時間ほどかかる。」
『サスガダナ。オレハ、アル人物ニナリスマシテ、6時ゴロココヲデテ歩イテイル奴ヘ
 ノリウツッテ、上祖止谷アタリマデ歩イタガ……』

騒ぎが大きくなる中、群集はドヨドヨと焦りの色を隠せなくなる。
………上祖止谷というと、例の事件。
そしてその時刻もほぼ一致する。
そして、この霊団の狙う奴は、病院などで精神治療を施されている人間。

『ソノトオリダ。俺ハソウイウ奴ヲ利用シテ犯罪ヲ繰返スノダ。
 オヌシラゴーストスイーパーナンゾニ、何度モ何度モ除霊サレテタマルカァァァ』

やはりそうか。
横島は確信する。
これほどの不特定多数を利用して、調べ出すのがほぼ不可能が故の事件を起こせる。
しかも、コミケで金を使い尽くして帰れなくなったと理由をこじつけると、例の事件の
捜査はコミケ終了後に地元に帰る人間も含まれるが故、操作地域は更に拡大してしまい
犯人を確定する事が出来ない。

すると、余計に許せなくなった。
完全に消滅させない事にはダメな事を。
最後の力を先ほど使い果たしたその先、霊団の生き残りが横島へ入り込んで
悪さを企もうとした………が、幸運にも、

「忠夫くんには〜〜〜〜一歩も触れさせはしないわ〜〜〜〜〜!」

と、冥子自らボディーを盾にしたのが幸いであった。
冥子の体へ入り込んだその瞬間、その霊は冥子の真理的心理状況に逆に襲われた。

        ☆          ☆          ☆

「(あら〜〜〜あなたは誰〜〜〜〜!?)」
『ななんだ、こいつの心理模様は?』

モンモンとした、モヤの翳んで砂嵐がササーと差し込まれようなイメヂ。
霊団の最後の一匹はどうやら浮いているようだ。

「(妖精さんかしら〜〜〜〜〜?)」
『妖精じゃないやいっ!れっきとした悪霊なんだぞ!』
「(へえ〜〜〜〜?)」

3歳の子供のお絵かき風冥子(苦笑)が、悪霊という意味を知らずにキャキャッと
微笑ましてにっこりと相槌を打つ。

「(わかったーー!『あくりょう』って〜〜〜友達のことね〜〜〜〜?
  一緒に〜〜〜遊んであげましょ〜〜〜〜〜!!!)」

…………………
いつの間にやら、その霊団の最後の一匹の前に12神将が出現している。

『げげーー!こいつに取り付いたのが間違いだった……』

と言う間に、ケキェエーーッ!と、式神たちが恒例の好(プ)レイを始める。

        ☆          ☆          ☆

こうして、冥子は最後の一体をやっつけた!
だが、冥子が気を取り戻すと、横島は疲れ果てたまま冥子の腰に下がりついてくたばっていた。
冥子は、そのまま忠夫を起こさないままにしておいた。
長い闘いはこうして終わる。
次の冥子と横島のデートは、恐らく今年の夏コミであることを予測して……。

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