The Date of Tadao and Meiko (前編)
投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/ 1/14)
「遅いわねあのバカ!一体何時だと思ってるのよっ。」
イラついている美神。
そこへ気が付いて忠告するキヌ。
「…そういえば、今日は2001年の12月29日ですよね。
確かこの日、冥子さんとのデートだから休むって言ってませんでしたっけ?」
「あ、そうだった。
しかも、よりによって女史【メミ】さんのお墨付きだからなぁ−−。」
椅子をギシ♪ギシ♪魏誌倭人伝♪と背凭れにかけて美神は更にイラつかせる。
焼餅を焼くかのように。
というわけで、キヌと美神の出番は以上である。
この説明に、ずるううっっ!とコケる二人だった。
☆ ☆ ☆
バラバラバラ‥‥
バラバラ超獣バラバ……
バラバラバ……ラバラバラ
六道家愛用のヘリが、国際展示場の方へ飛んで行く午前九時五九分。
一分もしないうちにビッグサイト入り口前へたどり着き、パラシュートが開いて降りてくる。
「なんだなんだ」という入場を待つ群衆のざわめきを他所に、横島と冥子は降り立つと
丁度午前十時に一番乗りで入っていこうとした。
「割り込みは禁止だ……」
と抑え付ける警備員。
だが、その警備員に横島は威張って言い散らした。
「この腕章が目に入らぬか!?」
「へへえ、国家国際認可のゴーストスイーパーの方でしたか。これは御無礼を!
本日の見回りと監視をしてくれるそうで。」
「恐れ入ったか!」
横島は、鳥坂風に右手中指を突きたててポーズを決めるなり、冥子の手をがっしりとって
中へ入っていくが、さらに群集はざわめいていた。
「不公平じゃねえか!」
「しかも交通手段にヘリを使うなんて!」
「しかし彼等は、皇位に続く伝統ある六道家の国家認可による書類を通して
特例を与えられてますから……」
警備員は、棒読みしてひたすら覚えた言葉をさらに棒読みして抑えていた。
しかし、実際にヘリを交通手段に使わないように!
前例が無いからといって実際にやっても、私は責任負いませんので悪しからず。
☆ ☆ ☆
「離さないでね〜〜〜〜」
「大丈夫ですよ、胸元からがっちり抑えておきますよ。」
冥子は心配そうな声で言うが、横島はチャンスとばかりにがっしり抱き支えて御決まりの文句。
離したら冥子は100%迷う事を予測していたのもあるが、なにより式神を出させない事が重要だ。
それよりも、色白で少し冷たくなりかけた肌が綺麗で見とれてしまったのが煩悩…
いや、本心であり、温もりとは別の感触に襲われていた。
だがその本心は今回は顔に出さずにポーカーフェイスで通している。
美神特製の顔パックを完全にかけているため、顔肉が固定されているのだ。
先ずは東モール目掛けて通路を抜けていくと、「この先エスカレータあり」と書かれて貼られ
ていたのを見かけたので、冥子に視線で足元に注意しろと促したが…
「やぁ〜〜そんなに見つめちゃ〜〜〜〜」
なんてハスキー声で御茶目にいうものだから思わず照れてしまった。
仕方なくそれ以上何も言わず、満員電車のように混雑するエスカレータが眼前に迫ると
二人並び抱き合って足元を上げてやると、エスカレータの一段落部分に乗せて下っていった。
「ありがとう〜〜〜横島君〜〜〜〜〜!」
「いや別に。しかし、冥子さんがコミケ好きなんて意外というか、どうもしっくり来るなぁ。」
「そう〜〜〜?」
エスカレータでイチャついているなり、周りの人間の視線が目に入ってくる。
俺にはそんな奴がいないんだぞとばかりの鋭い視線。
冥子は無論気付くまでも無いが、横島ははっきりと感じ取ってそれ以上は喋らずにただ只管
黙るのみ。目指すは、東2〜3ホール。
☆ ☆ ☆
俺たち二人は、東モール全体を重点に見回る事にしていた…が…
「あれなんじゃ小僧ではないか!」
しびびーん、しびびーん、しびびんびいいぃぃーーん!
と、声のした方角を見てシビビンをした!
「お主、今度は冥子とデートしとるのか。」
「カオスが〜〜〜なんで〜〜〜〜ここにいるのォ〜〜〜〜!?」
カオスは一つのスペースに堂々と座っていた。
しかも、そのデスク上には、『ここは未登録です』と書かれた青紙が貼られている。
思わず、漫画のお決まりどおりに頭に汗を流す冥子と横島。
横島はその青紙を指差して忠告した。
「おっさん、その紙を読んだのか?」
「おーおー、面白いテーブルクロスなのでそのまま使用しているのじゃ。
それより如何じゃ、ワシの自伝本買っていかんか?」
カオスは冥子と横島のそれぞれの手に特製カバーの付いた本を差し出す。
冥子には難しくて読めずに、頭を傾げるばかりだった。
というか、勉強不足の御嬢様の方が珍しいかもしれない(笑)
横島は、手当たり次第にページを繰って流し読みする。
「¥400で、ワシの熱ーーいキスも‥‥」
「つけんでいいわいっっ!」
読んでいる横からカオスはググググと唇を突き出してくる。
が、それを足裏で蹴って薙ぎ払いつつ突っ込み、
「警備員さーん、ここに違反者がいますよ−−!」
と横島は警備員を呼びつけていた。
…こうして、カオスは自伝本を売り撒く前に補導されて警察に送還された。
一部読んでみたい気もするが、なにせカオスの書いたものだけにどんな仕掛けがあるか
わからないだけに、うかつに手を出す前に補導させたのだ。
ここで美神関連のサークルに告ぐ。
『カオスの自伝本』を書いてコミケットに出してくれないか(笑)
私は絶対に買うぞ(髑髏爆発)
☆ ☆ ☆
『コ』の位置まで来た。
ここはどうやら、セラムン関係が集中してるようだと判断した。
「わぁ〜〜みてみて〜〜〜。可愛い猫ちゃんがいる〜〜〜〜!」
「どれどれ。」
横島は冥子の指差す先を見て直ぐに分かった。
「なんだ、アルテミスとルナの子供のダイアナじゃねえか。
たしか冥子と同じ声じゃなかったかな……」
その通りである。
私は、西原久美子氏のファンをやっていたぐらいだ…と、私はその横島の横でその現場を
実際に見ていた。そして、なるべく相手をしないようにコソコソと、そこの地点08a辺りで
あるものを買っていた…が…
「あの、『ほたるカレンダー』一部下さいな。」
「はい¥1500です。五百円のお釣りですね後藤さん…」
日野隆太郎氏の威勢いい声が響き渡りつつ、五百円玉を受け取る。
そう、横の横島たちに聞こえてしまった。
「…あれ、創作者の後藤じゃねえか。」
「ホントだ〜〜、何買ってたの〜〜〜〜?」
ついに私は気付かれた上に、買っていたものを不意に見せてしまった。
あああ、冥子に知れたらやばいと思いバッグに仕舞いつつあるところを見られた。
気付いた冥子の顔は次第に変わっていった。
「あたしの〜〜〜熱狂的な〜〜〜ファンじゃ〜〜〜〜〜なかったの〜〜〜〜〜〜〜!!!??!」
ゴゴゴゴゴ………
冥子の足元に映る影からは、今にもはちきれそうにボコボコと揺らめいて
式神が出ようとしており、冥子の顔元からはバナナの涙がポロポロと流れかけていた。
ウウウと、冥子の口元から声が漏れており、泣きそうな予兆があった。
「ちょ、ちょっと待て冥子。
俺はショートボブ系のかわゆくて純な目の女の子が好きなだけで、これはファンとは‥‥」
創作者の私は思わず本音で喋ってしまい、冥子の精神へ火が付き掛けていたことなど
すっかり忘れていた。そこへ横島が指折り数えながらさらに追い討ちをかける。
「そういやお前、セラムンは美奈子と亜美のファンもやってるそうだし…」
「それを言うな横島!」
「……不倫みたいなやつですよ冥子さん。」
「不倫って〜〜〜なに〜〜〜!??!!」
「いい方を変えれば、浮気みたいなもんだな。ほれ、女をとっかえひっかえ…」
「てめえ横島、冥子に何を吹き込んでいやが‥‥」
「なにが何だか〜〜〜分からないけど〜〜〜〜むかついてきた〜〜〜〜〜〜!」
そしてついにプッツンと何かが切れる音がして、
「やっちゃって式神〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
と、この言葉が私の耳に届いたかと思いきや、すでに創作者である私のいる場から
チュドドドド〜〜〜〜〜ンンン!
‥‥大爆発を起こしたのである。
この後、気絶した私は会場半分を式神大放出で壊した張本人として強引に責任を取らされ、
横島と警備員の手によりコミケ会場からつまみ出されたのは言うまでもない。
こんどは酷い内容の事書いてやるぞ、横島め!
以下、続きは中編へ!
尚、コメントはまとめずに前後編、別々に下さるようご協力を!
今までの
コメント:
- ……みそは?(笑)
しかし幾ら彼女が皇族の次に権威のある方だとしても、冬の有明でデイトはイヤだなあ(苦笑)。 (Iholi)
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