ザ・グレート・展開予測ショー

おキヌの結婚相手(横島編)


投稿者名:NGK
投稿日時:(02/ 1/11)

おキヌちゃんの朝は早い。
ピピピピピ
がちゃ
6:30起床。
「んー」
しばらく間延びしたあと、おキヌはすっかり目が覚めていた。

おキヌが横島と結婚してもう二年になる。
おキヌが横島のことを好きになったのは出会ってしばらく経ってからだろうが
横島のことを愛したのはアシュタロス事件の後のことだった。
あのとき横島が無事に帰ってきたとき、この人と一緒になる
とおキヌは心に決めたのだった。
それからは横島に対しておキヌなりの猛アタックを仕掛けていった。
その最たる例がデジャヴーランドでの腕組みである。
そしてそれから三年。
決心したおキヌは横島に告白した。

「私・・・横島さんが好きです・・・結婚してください!」
・・・これが告白の言葉か?
客観的に見たらそうつっこみを入れたくなるセリフだったが横島は、
「え・・・うん。結婚しよう。」
と言って了承した。
このときの横島の脳裏には・・・

心の声A「おいおいいいのか?お前美神さんのことが好きだったんじゃないのか」
心の声B「なんだ、文句あるのか!俺はおキヌちゃんの方が好きだぞ。」
心の声A「お前はどうなんだC。お前は」
心の声C「んーものにならなそうな美神さんよりはおキヌちゃんがいい、かな」
心の声B「これで二対一だな。お前の負けだー」

などと言うことがあったらしい。
それから、2年後。
めでたく二人は結婚したのだ。

「横島さん、おはようございます」
おキヌの声に横島は目を覚ました。
そしてしばらく考えた後、
「おはようのキスをしてもいいかな?」

一時間後
もぐもぐ
横島はハムスターよろしく口いっぱいにご飯をほおばっている。
「もがもが」
なにかしゃべっているようだが聞き取れない。
そして、口の中にご飯が入ったままでしゃべったためあたりにご飯がまき散らされる。
おキヌは クス と笑って横島の口に付いているご飯粒を取ると、
あたりに散ったご飯をティッシュで取った。
しばらくして、横島の口からご飯がなくなるともう一度言葉を口にした。
「おキヌちゃん、温泉に行かないか?」
「おんせん?」
一瞬おキヌは何を言われたかわからなかった。
横島が言葉を続ける。
「今度の週末、休みが取れたから、さ」
横島は照れながら言った。
「その・・・新婚旅行ということで・・・」
二人は新婚旅行に行っていない。
結婚式は唐巣神父の協力で簡易ながらも行うことができた。
しかし、新婚旅行の費用は若い二人にはなく、延期ということになったのだ。
応援しようという申し出があったが二人はそれを断った。

特に西条のものは・・・
なにを考えてなにがうれしくて言ったのか想像がつく。
その考えが横島にはいやだった。
「(俺がおキヌちゃんを愛してるのを愚弄されたようなものだ)」
横島は一瞬、西条を殴り飛ばそうと思いかけたのだ。

「特別収入って・・・もしかして、先週の出張の時の?」
専業主婦となったおキヌに横島はみんなで行くと言っていた。
しかしそれでは、特別、金が入ることはまずない。
ということは、一人で仕事をした、ということだ。
「美神さんの許可はとってあるの?」
「ああ。だから、さ。あの人なりの優しさってやつだよ。」
横島は美神の事を言うとき半分嬉しそうに言う。
おキヌは少し心が痛むが気にしないことにした。
美神は横島、シロ、タマモも含めておキヌのいわば家族というものだし、
それは横島にとっても同じようなものだからだ。
「それでどうする?もちろん行くよな?」
横島の問いにおキヌは笑顔で答えた。
誰がなんと言おうと自分は幸せだ。
おキヌはそう確信した。

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