全国除霊道派選手権!!! (予測のための過去ダイジェスト 〜キヌの子供2〜)
投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/ 1/10)
『今日が最終日だ。気を締めよ!』
ハヌマンの声が修行場に響き渡る。
同時、自らキヌは霊体とはならずに体を2つに分離させる。
ひとつの体は、念じ始める。
「那丹喪世範陀羅【ナニモヨハンダラ】、下丹喪脊範陀羅【ゲニモセハンダラ】、
那丹喪世壇波羅【ナニモヨダンハラ】、下丹喪脊壇波羅【ゲニモセダンハラ】、
那吏愈樹也波羅【ナリユキナリハラ】、成行成原【ナリユキナリハラ】・・・・・・」
その念じているほうの体は死津喪比女と化す。
同時、霊振【レイシン】を起こし始める。
霊的震度187、人間界の物理的震度で言えば震度8である。
無論、その程度ではこの修行場は破壊しないが、すさまじい威力を発していることには変わりはない。
『行くぞ!』
ハヌマンはいきなり超加速術で0.00000000004247883156秒の間に襲い掛かっていく。
それは逞しい男の裸体が描かれているが、椎名高志には描かせられない(笑)
手には既に如意棒が握られており、キヌ本体を目掛けて振り下ろされていく。
「おそいっ!」
そうキヌは言い交わしてハヌマンの懐へ入り込む。
そしてハヌマンの霊体を4ミリ程度抜き出させて、もう片手で自分の霊体を5ミリほど浮き上がらせる。
絶好の状態を作り上げていた。
如意棒を振り終わるところを見やり、食らうのを覚悟して両手を手首から拳までを握ってくっつける。
ハヌマンの霊体とダブらせた体のムーダーチャクラを一瞬で見破り、その両手で発剄をかましたのである。
『・・・ぐっ!』
脇腹を抱えてよろけるハヌマン。
霊体をダブらせた際に生じる霊気がキヌの発剄によってダメージとして脇腹に集中していったのだ。
その集中力は、キヌの0.05マイト程度の僅かな霊気も加わるだけで過剰に溢れる。
これは破魔札の原理に近い破壊力であるが為、内部破壊も可能なのである。
『・・・おおおお☆』
超加速状態の解けたハヌマンは、激痛に襲われてズズウンと倒れた。
『・・・うおお痛い。これは痛い。
良くぞこのワシ直伝の技・・・というか、もとは横島大樹の最も得意とした技をマスターしたの』
倒れながら言うハヌマンの台詞はどうとも情けない。
「老師〜〜〜・・・」
小竜姫も苦笑して拍手を送りながら歩いてくる。
そしてハヌマンの手を引いてよいしょっと起き上がらせる・・・が、
「無茶しないでくださいよ老師。」
『ああわかっておる。』
今ひとつ、この技をマスターさせたことは誇りだとは思わない。
ただハヌマンの願いは、明後日になれば大樹ともう一度あって話をすることだけだ。
何しろ、大樹はハヌマン直々の弟子にして、キヌはその2代目にあたる。
『お主が来たのは意外だった。しかも、元はお前さんもメフィスと同等の魔族。
これほど信じられないことが起きるのは、美神一派意外におらんだろう。』
「そうですねー。」
小竜姫は相槌を打つが、その横でおぎぁぁあ、おぎぁぁあと鳴く声がする。
・・・キヌが数週間前の晩に産んだ子供。
それも、妊娠の前触れもなく突然の出産。
初めて死津喪比女であるキヌの精神体と合体した際に、なにやら悪阻のようなものを感じたことはあった。
高嶋盟信導師と交わった記憶は若干ばかり残っていた。
それも、女華姫という愛人がいる導師にも関わらず、交わった記憶が。
井上陽水・・・もとい羊水の香が、ツンと今でも匂う。
小竜姫は、キヌから生まれた子供に対して、気を付けて手を宛がうと読み直す。
どうやらお腹が空いているようだと判断して、粉ミルクを取りに修行場を一旦出る。
美神は、キヌの赤ん坊を見てひのめを思い出す。
この子も、何かの能力を持っているかのように取れるのもあるが、一番気になったのは、
横島の先祖がキヌとすでに交わっていたという事実であり、なんだか複雑な気分になっていた。
「ねえ、この子も何らかの能力を持ってる?」
ハヌマンに尋ねるや、即座に返事が返ってくる。
その答えは、予想通りのものだった。
『多分な。今のキヌはネクロマンサーではなくて念能力者。
おそらく、そのまま遺伝しているかも知れん。山村志津子と山村貞子のようにな。』
「そうよね・・・」
ふと、手を顔に当てて考える美神。
脳裏には、ふと気になっていることというより、やばいと感じ始めていた。
今の段階で、横島はすでに美神と並ぶ実力を秘めている。
それに、キヌまでこれほど強くなるということは・・・二人が独立されたら雇う人材が必要になること。
さらに、美神の出番は完全になくなり主役を失格にされるということ。
するとタイトルまで・・・・・・・
その時、キヌが美神の肩を叩いた。
振り向くと、キヌは美神の考えていることを見抜くように話してくる。
「大丈夫ですよ美神さん、なんて言われようと、美神さんには大量の借りがありますし・・・・
返しきるまではいっしょにいますよ。横島さんとも・・・」
最後のほうがよく聞き取れなかったが、キヌはタコのように真っ赤になっていた。
言いたい事はこの時点である程度わかっていたが、あえて言わなかった。
だが、言わなかった理由はもうひとつある。
もう一人のキヌ・・・・それも、かつて美神や横島たちがいっせいになって倒した死津喪比女が、キヌの精神体であったこと。
しかも、今はその精神体と分かれている状態だけに、二人を同時に見るのは吐き気を催しそうな風景だ。
その精神というだけに、本気になったら・・・・。
ようやく、粉ミルクを作って持ってくる小竜姫は、時鳥【ホトトギス】に笑福亭笑瓶・・・もとい乳瓶の先を加えさせる。
「時鳥」とは、キヌの子供の名前。
普通、苗字に当て字は禁止されているが、これは小説中だから許されるのだ。
それはそれとして。
『キヌよ、ワシが教えるのは以上だが・・・。
お前のその死津喪としての能力は十分に使える。
その使い方をおさらいするか。』
これらは、『全国除霊道派選手権!!!・本編』に出てきている能力の事を指す。
それを、今ここの実践で確かめようというのだ。
『では来たまえ』
この言葉を前に、ビュワッ!
と精神体と合成させて石化タイフーンを発生させる。
タイフーンを軽く避けるや、避けた跡には修行場の砂が飛び散った状態で石化固定されている。
ハヌマンはその状態を見て確認するや再びキヌへ飛び交うが、その場からキヌはふっと消えてハヌマンの背後に回っていた。
いつの間にと思った瞬間、キヌの体だけがグワリとハヌマンへ襲い掛かっていった。
霊体が、ハヌマンを押さえつけていた。
これで一部は確認したと判断するや、ハヌマンは息を入れて元に戻った。
あとは本編を確認しようとハヌマンは読者に促すようプラカードを出していた・・・
こいつもギャグ化したものだ。
というところで、この話は終わり。
続きがあったらまた書こう。
今までの
コメント:
- どうもお疲れ様でした〜。
名前の当て字って、姓名ともによくやられていると思うのですが……それはさておき、最後を急所攻撃で〆るのでなくて本当によかった(笑)。個人的には老師が中々いかしてました。 (Iholi)
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