ザ・グレート・展開予測ショー

未来掲示・別編(ラプラスの語り・25)


投稿者名:トンプソン
投稿日時:(01/12/29)

そこは一筋の陽光も蛍光灯もない薄ぐらい部屋である。ある特殊な牢屋だ。
貴方はどうしてもこの鬱蒼とした部屋の奥へ行かねばならなかった。
=はぁ〜、いたのか。=
悪魔ラプラス、確実に未来を映し出す能力を持つ。

待ちなって、未来ってのは無限の可能性がある。その数と同等の俺がいる訳だがな。
それでも聞きたいのなら、俺の知っている歴史を語ろうじゃないか。そう忠告を一つ。
気分はどうだい?

先ずは、小さな島国、日本とやらのさるど田舎にある学校の修学旅行先がね、大阪だったんや。
どうしょうもないぐらい大阪だったんや。
大阪はええよな。
・・・このラプラスがしったコとか。あえていうなら、今後近いうちに・・。
おっと、これは脱線だな。
まぁ、そんな濃い街、じゃなかった、恋の街大阪で、あるカップルの破局があったのさ。
顔はしらねぇが、山田某ってのが、氷室の早苗って娘との破局だ。
理由は簡単でね。修学旅行先の女に入れ込んじまったんだよ。
男とは単純な生き物よ。
「山田先輩なんて、サイっテー!!」
その先輩と付き合っていたのは誰だよ・・。
それでな。自棄になった早苗ってのが、大都会、いや、
俺に言わせれば、けばけばしい事このうえない、大阪の街をさ迷い歩いてやがったのさ。
さて、と、都会で女一人があるけば、どうなる?
ナンパされるのが、オチさ。しかも鼻にピアスした連中にな。
「なぁなぁ、姉ちゃん。こないな時間にどないしたん?」
「せやでぇ。この街は女一人で歩くには、危険な町やで」
そうだろうな。ほら、あっちからやってくるのは、金貸しの萬田銀次郎じゃないか。
逃げよとする早苗だがね。腕をつかまれちまってな。
「逃げることあらへんがな。わいといっしょに天国いこうや」
簡単な天国だなぁ、おい。とだ。そこに最早標準語の使い手、われ等がボーイ登場って寸法だ。

「こらっ、お前らなにしてるんだ!」
バンダナのにくい奴、横島忠男登場って奴でな。
だがよぉ、少なくともナンパ連中と横島じゃあ、どうみても腕っ節はねぇ。
だがね。
「あっ、おんどれは・・浪速のペガサス!」
どうみても、横島は馬じゃないよなぁ・・どちらかというと、お猿さんだよなぁ。
「へぇ、俺の事しってるんだ」
「しっとるも何もあらへんがな。わいらのアイドルやで」
はて、男もアイドルという時代なのか、それともまさか、こいつらは・・。
いやいや、それなら早苗って泥臭い小娘をくどかんわな。
とどのつまり、ナンパ軍団はへいこらと、どこかへいっちまうワケだ。
「た、たすかってっぺよぉ」
腰から落ちるのも無理はねぇわなぁ。
「その言葉使いやっぱり、早苗ちゃんだぁ」
「へっ?・・・あんぁたはぁ・・!」
東京モンだっぺな!
間違いじゃないが、横島の坊やは元々大阪の人間なんだよな。

「へえ、お墓参りに大阪にもどってたっぺか」
「まぁね。俺は元々大阪生まれだからな。それよりも、折角意外な場所で再開できたんだから」
コーヒーでもってか?、おいおい、あんた美神の旦那がいれるコーヒーもにげぇって敬遠してるじゃねぇか。
「まぁ、いいっぺかな」
駄目元の一言、否!本能の一言から、この展開とはな。
「へっ???で、でも早苗ちゃん、修学旅行なんじゃぁ」
「いいぺっよ、今日は自由行動なんだっぺな、ホントは・・・」
泣くのはご愛嬌だ、としておこうか。
いちおー、団体の行動らしいがね。早苗の班と、さる男連中班は結託して、
カップル同士ってコトらしかったが、前出のとおり、破局してるのさ。
そんな気分を少しでも紛らわそうとしたせいかねぇ。
俺には悪魔にいいよる、純な女の子に見えるぜ。
俺の言ってること、間違ってるか?

市内観光となるわけだが、この坊や、マニアックな所しか案内しねぇがな。
「へー、こんな大都会でも、こんな寂れたトコがあったっぺかなー」
妙な事で感心しやがる。
「そう?喜んでくれて、俺も嬉しいよ」
まっ、口はうまい男だからな。
「なぁ、横島ぁ、あんだ、東京も案内できるっぺか?」
「ん?、当然じゃん。渋谷だろうと、新宿だろうと・・・」
うそつけ、嘘。
「そうだっぺか。ほんじゃ、今度は東京で会おうっぺな!、わたすのポケベルの番号を」
今時ポケベルかよ!
太陽の沈む別れ際にな。
「なるほど、オキヌちゃが、入れ込むのはむりねぇおとこだっぺよぉ」
だとよ。
怖いねぇ。若いって。

さて、二週間後、東京は新宿のあの街に二人の姿があってねぇ。
「ねぇ、あの建物って、その・・その手のホテルだっぺよな」
「あぁ、俺は入ったことないけど・・さ」
「なぁ・・」
おいおい。
一線を超えちまったのさ。ちと若いがね。
それからだ。
「こら、横島っ、わたすと、契ったからにはなぁ」
神主になれ、だとよ。
だがね。この横島は神がかりな的な部分があってね。
案外と効くんじゃないか?特に恋人がらみには。なんてな。
結局、つれづれなるままに、養子になっちまうのさ。
案外似合ってるぜ。横島の神主、いや今は禰宜さんて、神主のタマゴだがね。
あんたが、どう思うか別だがね。
ほれ、今日も麓から、信者がやってきたぜ。

-くくくく、忠告したはずだぞ、気分はいいか、とな-
この場所は換気なぞ、皆無の場所である。
よって、下をたれっぱなしの奴も当然で、貴方には耐えがたい香りが充満する。
ついに、耐え切れなくなった貴方、口が甘酸っぱくなって、戻してしまう。
なんとかならないかと、涙目で訴える貴方にラプラスは一言、
=吐いたのか=

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa