ザ・グレート・展開予測ショー

がんばれおキヌちゃん! 全国除霊道派選手権!!!(その10)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/12/26)

残すところ最終ラウンドの10回戦。
6・7・8・9回戦は、キヌの壮絶なる爽快の技を前にして男全員辞退した為に
不戦勝となったのである。

だが、女性軍は残って未だ普通に試合をしている。
というわけで、控え室にて10回戦が始まるまでの間の休憩時間を利用し、
ノートパソコンを開いてインターネットを開いている。
画面を覗いて見ると、

「全国除霊道派選手権!!! (予測のための過去ダイジェスト 〜死津喪キヌ〜」

を読んでいる。復習の意味であろうが、賛否両論もきっちり読んでいる。
別に、宣伝のつもりではないので安心して読んで貰いたい。
一方・・・・
      ☆            ☆            ☆

「はぁはぁ」

!???!!

別のらせん・・・いや、ループ・・・もとい、リングでは、今9回戦をやっている。
その2人のどちらかが、今度のキヌの相手になるのだが・・・
片方はキヌそっくりの人物で、ふと気になる。
もう片方は、前回の優勝候補に上っていた人物で、戦い方が小竜姫に似ている。
というか・・・・

『おおっと、特大竜姫選手の大きなサーベルが小山内ユリ子を襲うーーっ!?』

と実況が入る。
特大竜姫選手は、言うまでもなく小竜姫の上の管理職の人物にして、178cmの身長でB98W57H101という
超大柄で美神よりも素晴らしいスタイル(をいをい!)
そのスタイルから繰り出される腕からサーベルは異様に伸び上がり、ユリ子選手を襲っている。

ユリ子は紙一重で交わすとキヌそっくりの髪が一重分だけさらりと切れ落ちる。
やああ!
と、交わした分だけの隙間からわずかに霊気を発するとボール状に変化する。
その変化した形にサーベルが入ってゆくが、にまりとユリ子は笑いつつリングに手をつけて前回転!
回転による蹴りがサーベルの刺さった霊力ボールへ決まるなり、サーベルの上をボールが転がり始めた!

「なにぃ・・・・!」

特大竜姫の声がリングの上で空気を通して伝わると同時、サーベル上を伝って右胸へ命中していく。
こんなものとばかりにサーベルから手を離すのが遅かったのだ。
だがさほどのダメージはなく、ユリ子が回転を遂げる前に着地あたりにサーベルを置き与えていた。

グサリとユリ子の足へ鋭いサーベルの牙が刺さったかと思いきや、霊力を足へ集中させて重力を落とした。
その威力が、逆にサーベルをボキボキと砕き上げた。
それだけじゃない。
威力が踏み台となって、ユリ子が手をクロスさせてクロスチョップを構す。
両胸へムニュリとお見舞いされたため苦しむ特大竜姫。
その間わずか、0.0000000000001243912217563158911秒と、常識外れの格闘センス!

『ただ今のクロスチョップには特大竜姫が参っている!
 今がチャンスだぞ、ユリ子選手!』

ささやきリポーターの実況を鵜呑みにせず、ユリ子はシュババッと2回転連続宙返しながら足裏でロープを押さえつける。
瞬間、ロープの反動が弾性の法則としてユリ子の体へ伝わり、体を投げ飛ばして行く。

「!!!!」

L字に曲げたユリ子の腕肘が落下地点に特大竜姫の額を選んでいた。
その肘には、約14マイトの霊力が込められていた。
特大竜姫は喰らう前に両腕の脇を締めて顔全体をブロックしようとした、
その0.00000000000000000000000000003467982467319224861679112秒がユリ子の攻撃をぎりぎり防いだ
わけだが、その防いだ両腕自体に1.5年分と言う半端じゃない重みを感じた。

「なんなんだこの重さは・・・・っ!?」

特大竜姫に疑問が圧し掛かった。
今までに、こんな重さの攻撃を受けたことなど、小竜姫の攻撃以来久しぶりであった。
あまりの久しぶりに、懐かしさを覚えたまま倒れていく。
いや、小竜姫並みの耐え切れない威力を人間から受けたのが衝撃と化していた。
この娘は・・・・!

「・・・・・1000億円は、入院代と手術代と、お母様に負担をかけた分として返さなければならない・・・・・!」

一瞬、そんな彼女の心がテレパシーとして特大竜姫に伝わった。

『おおっと如何したのでしょうか?特大竜姫選手立ちません。
 このままノックアウトと言うことでいいのでしょうか・・・・・?』

ささやきリポーターのアナウンスが特大竜姫の耳に伝わっていたのは確かであったが、
立とうとはせずに目をつぶって考える。
確か、死神のリストに載っていたにもかかわらず、死神の成す定めから逃れられた人物がたった一人だけいた・・・。
そいつが、今この目の前にいる人物なのか・・・・?
そう考えているとき、運悪くもゴングが鳴り尽くしていた。

『特大竜姫選手、まさかまさかのテンカウント負け!
 いったい如何したのでありましょうか?』

このナレーションを聞いたとき、特大竜姫は負けることを認めた。
それは、がんばって死神の運命から耐え切って生き延びてこれたという証を認めようと言う現れでもあった。

ゆっくりと立ち上がってユリ子選手の目を見ると・・・・輝きを発している。
眼に、闘魂がうっすらと燃え上がっている。
おキヌとの約束。
そして、キヌの存在があって生き抜いてこれたことを話し、母親と約束したこと。
その思いが、尚もユリ子の存在を燃え立たせる。

特大竜姫と小山内ユリ子選手の闘いは総計10分34秒の特大竜姫テンカウント負けということに終始した。

      ☆            ☆            ☆

『氷室キヌ選手、10回戦をはじめます。』

アナウンスが入ると、キヌはネット回線を閉じ、通話状態から電源を落としてシャットダウンする。
電源が落ちているのを確認すると、愛用のカオスフォンをDYNABOOKのUSBケーブルから離して
充電器パッキング用のコンセントを抜く。
電気はこまめに電源を落とさないとという、電子ちゃんの台詞が印象に残っている。

だが、抜く瞬間、自分の手が震え始める。
力が入りすぎているのか、緊張しているのか、まともに手が言うことを聞かなくなる。
戦うと言う行為が初めてなのか、震えが止まらない!A・Iが止まらない!

しかも、今のおキヌは最終戦の相手のことなど知らない。
果たして・・・・・・・・・・・・・

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