ザ・グレート・展開予測ショー

破滅の歌  第三楽章 〜『別離』の川に架かる橋〜


投稿者名:S・R
投稿日時:(01/12/24)

はーい。早速誓約をぶち破った阿呆です。

昨日終業式だったし、しかも三者面談なんかあっちゃってテストの成績が思わしくないことを先生にざくざくと
言われてしまったのですよ。そりゃ、インターネットなんか出来まへんわな。

・・・で、こうやって人目を憚って書いてしまうわけです。
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   破滅に敵うものは無く


          破滅をかわす術も無い


              それは激しく穏やかに


                   未来を見せる情けすら無く



「えっ……!?」
(しまった!)
 思い切り手を握っておいてしまったも何も無いだろうが、とにかく横島は自責の念に囚われた。
 目の前には頬を染めて自分を見つめる(可愛い)少女。普段の自分なら何の迷いもなしに飛びつくのだが。
と言うか今実際に飛びついているのだが。それでも横島にはなんとなく『しまった!』
と思わせる何かが、この状況にはあるらしい。

……これがすなわち『破滅』への片道切符だったわけだが、当人は最後まで気付かなかった。


「あの……」
 手を握られた少女(以下、澪)が、申し訳なさそうに口を開いた。どうやら……いや、
当たり前のことだがこちらの沈黙に不審を感じ取ったようだ。
「あ、えー……」
 こうなると質が悪い。自分で衝動的に詰め寄ったのに、二の句が次げないのだから。
 そしてもう一つ悪いことは……実際こちらの方が重いのだが、傍から見ると
『青春ねぇ〜』
 と言う風に取られることだ。しかしこの時、まさか横島も愛子以外に見られている
ということなど思っていなかっただろう。ましてその『愛子以外に見ている者』が、
「横島さん……」
「あうぅ……せんせぇ〜」
「あ……あの野郎……!」
 などと(自分の側の建物の影で)呻いている事など気付く訳も無かった。

 そんな外野の思惑をそっちのけで、澪の目に意思の炎が灯る。
「私も……先輩のこと、好きです」
 なんのひねりも無い陳腐な文句だが、筆者を責めないでもらいたい。こういう娘なのだ。
……断じてこういう娘なのだ。
 だからして、ここ一番というときにも彼女は直球勝負であった。これは、単純な、
そして今まで変化球しか受けてこなかった人間にはとてもよく響く言葉だった。
『…………』
(この娘、本気だ……!!)
 そう知れた瞬間、いきなり真面目になるのは生来の性か、はたまた過去の経験によるものか。
「ほんとに俺で?」
 頷く澪。
「よく変態だとか言われるのに?」
 頷く澪。
「スケベだとかも……」
 頷く澪。
 ……一体、何が彼女をここまでさせるのか。横島には知る由も無かったが、取り敢えず
交際をかわす手立ては尽きた。が、一応もう少し粘る。
「それに、仕事も特殊……いや、もう行けないかもしれないけど、GSってとても危険で……」
「知ってます。うちも、両親がGSなんです。私は、まだ見習いで……」
 気恥ずかしそうに、そして少し誇らしげに言う。
「そ、そうなんだ……」
「先輩、うちの事務所で働きませんか?」
 ここらで断っておくが、二人はまだ手をつないだ状態のままである。しかも、
愛子が暇で机に腰を下ろすほど長く。
「は?」
「だって……あんなところにいたら殺されちゃいます!お願いです!先輩!」
『ああ、もう!いーかげんにしてよね!見せ付けるのは結構だけど、これから用事が
あるのよ!横島クンわかってるの!?』
 とうとう我慢の限界に達した愛子に止められ、その場はそれきりとなった。



 建物の影に潜んでいた者たちは、もういなかった。


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ああ・・・やるきがぁあぁ〜。

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