ザ・グレート・展開予測ショー

white hope(4)


投稿者名:二エー
投稿日時:(01/12/20)

 俺はクグツになっている女の子を連れて教会に向かいつつあった。
しかし・・唐巣のオッサンとピートがパーティに参加してくれてて良かったのか悪かったのか・・相変わらず隣にいるコは生気の無い眼をしている。・・ろくでも無いイブになっちまった。

商店街に差し掛かる・・・教会まで後少しだな。
街には幸せそうに歩く恋人同士が大勢いた。
それらに合わせる様に毎年流れる山下何とかとかいう歌手が作ったクリスマスソング・・(JRのCMで流れる奴だ)のラップバージョンとか言うのが流れていた。

その歌詞はこう言っていた。

だから今だけ。
そう。ねがいは届かない。
あのころの二人の生活をもう一度くれないか。
今日みたいな聖夜にもう、君はいない

俺は居た堪れなくなってカップル達から目をそらし、空を見上げる。
雪は、まだ止みそうになかった。

クソッ・・・こんな安い歌詞になにうろたえてんだ?俺。まあいい。早く勘九郎のボケしばいて宴会に戻ろう。
そういえば小竜姫様・・何考えてあんな事言ったんだろうな・・・
まさか、本気で?・・・んなわけねえか。

何時の間にか教会の前についていた・・どうやら10分はたっぷりと妄想しながら歩いていたらしい。我ながら呆れる。

「あ・・あれ・・・私何やって?あ、あなた誰?」
どうやら女の子も正気に返ったらしい。血色も良くなってる。

「そんなことより・・・いいの?彼氏待ってるんじゃ・・・」

「えっ!そ、そういえば今何時ですか?」

俺は黙って時計を見せる。・・女の子の顔が見る見る青くなる・・・

「あああああっヤ、ヤバイ!・・なんか良く解らないけどこ、これで失礼します!」
青い顔のままドタバタと走り去る。

あのそそっかしさだな・・勘九郎なんかに引っかかった原因は・・・さて。

「まさか、『俺も帰るか』なんていわないわよねえ」
ちっ・・・ばれたか。

教会の陰から勘九郎が現れた。後もう一人いるな・・・あれは・・陰念?

「へへへ・・よう、ひさしぶりだなあ、横島。」
相変わらず「三下」の空気をかもし出してんな・・・

「まったく・・よりによってこんな日に呼び出しやがって・・・死ね死ね団かよ、おめーらは。ほかにする事はねーのか?」

「こ、このガキ、しばらくみねーうちに随分でかい口ようになったじゃねえか。ああ?」
陰念が顔を真っ赤にする・・・なるほど、小竜姫様の言ってたとおりだな。ただ力がついたり年食ってるだけじゃ成長したとはいえねえよな。とても雪ノ丞と同門だったとは思えねえ小物ッぷりだ。

「で、オカマとどチンピラが雁首揃えて何の用なんだ?言っとくけど俺にそっちの気は全くと言っていいほどねーぞ。」

「いわなくても解るでしょう・・・復讐よ。」
粘着質な野郎だ。だからオカマなんてやってんだろうけど。
勘九郎が右手を上げると同時にゾンビ・・・香港でやりあったあいつらだ。が現れて俺を十重二十重に取り囲む。これは・・・ヤバイな。


「ところで・・・なんで俺なんだ?お前らが復讐するとしたらまず雪ノ丞か美神さんあたりからじゃねえの?」

「へっへっへっそれはなあ・・」

「陰念!!」

勘九郎に叱責された陰念があわてて口を閉じる・・・また誰かの下っ端でもやってんのか?こいつら・・・

「また魔族の下っ端か?本当に進歩しねえなお前ら。雪ノ丞が見たら泣くぜ?」

勘九郎が二ヤリと笑う。
「どうかしら?魔族とは限らないわよ」

「どっちでもいいさ・・・女の子人質にするような外道だろ?どうせ。」
俺も笑顔で返してやる。

「あら?随分ね?あなたそんな性格だったっけ?やっぱり・・まだあの子のこと気にしてるんだ?そうねえ・・アンタが殺したようなもんだしねえ?」

ブンっ
答えの代わりに即席で造ったサイキックソーサーを勘九郎の首めがけて投げつける。
奴はそれを片手で受けとめ、握り潰す。・・こいつ・・強くなってやがる。

「さあ、始めましょうか!!!!」
勘九郎と陰念が魔装術に身を包む・・・同時にゾンビ共が飛びかかってくる。

俺はとりあえず手前のゾンビ共に向かって文殊「浄」を放り投げる。
同時に「栄光の手」を発動させ接近戦に備える・・・が、数が多すぎる。
まるで・・・死体の壁だ。




小竜姫様・・・すいません。約束、守れないかも。
ルシオラ・・・もうじき、会えるかもしれねえよ。

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