ザ・グレート・展開予測ショー

音色。(中編その2)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/12/19)


とおいとおい、記憶
底にある、声、唄、―そして旋律。

午前12時半。食事中
真上に上がった太陽のした。
学校で最も太陽に近い場所―そう屋上でおきぬと、一文字は昼食を取っていた。
弓は、先生に呼ばれ職員室へといっている。
「おおっ今日は、そぼろ弁当かあっ」
かぱっと
弁当箱をあけて嬉しそうに一文字。
いつもながら美味しそうだなあっと音符でもつきそうな勢いでいっている。
視界の先には色も鮮やかなおきぬお手製の手作り弁当がある。
いつもいつも、一文字の昼食がパンばかりなのでみかねたおきぬが自分の分を作るときには一文字の分も作っているのである。
(時々横島にも作っている)
「はい。この前作ったとき一文字さん美味しいって言ってたからいいかなあって」
そして自分の弁当を開けながら思い浮かぶのは事務所で寝ているであろう美神
(―食べてくれてるかなあ)
一応消化に良いように月見うどんのしたごしらえをして、シロに作ってくれるように頼んだのだが
(いつの間にか、肉うどんとかになってないといいんだけど…)
……ありえそうで怖い。

「ん?どした?」
はと
ソノ声に顔を上げるともぐもぐと箸をせわしなく動かし、同時に口も動かしている一文字の不思議そうな顔があった。
「いえ。なんでもないです」
いつの間にか一文字の弁当の方は半分近く無くなっている。
「なら、いいけど」
と一文字は安心したように笑う―いや、笑おうとした瞬間。
ぱこんっと
茶封筒で後頭部を叩かれた。
「ん?」
箸を口にくわえたまま振り返る一文字。
そこには、いささか疲れたような弓がいた。
「おーおかえり」
呑気に一文字
「どうでした?先生に呼ばれたんですよね?」
すこしばかり心配そうにおきぬ。
「どうって―ああもう委員長なんて本当に雑用ばっかりですわっ」
弓はそんな二人の反応にふうっとため息をつきそして座る。
なんでも、今度のHRで使うプリントの整理に借り出されていたらしい。
「そうですか―おつかれさまです。はいどうぞ」
こぽこぽこぽ
おきぬは、もってきた水筒に入った緑茶をつぎ弓に差し出す。
「ありがとう氷室さん」
ふわり
お茶をうけとり弓
やわらかく、安心したように笑う。
それは、なまじ整ってる顔立ちなだけにそおゆう表情がよく、似合う。
だがこんな表情は最近まで見れなかった。
どちらかと言うと、すましておりいつもどこか冷めていた。
よくもわるくも表情がくるくると変わり始めたのは、最近―おきぬが転校してきてからである。

「あとこれ」
お茶を美味しそうに飲み干した後に弓。
A5版ほどの書類が入っていると思われる茶封筒を渡す。
「私に?」
首をかしげおきぬ。
「ええ。音楽の烏山先生が氷室さんに渡しておいてって」
お弁当箱をひろげつつ弓。
「―烏山先生がっ」
ぱっと顔を輝かせる。
「と、言う事はできたのかあ…」
ごそごそと封筒の中身を確かめ嬉しそうにおきぬ。
「―ああ例の」
ふと箸を止め一文字。
「そういえば、」
良かったわね。
とお弁当をひろげたまま弓

ソノ二人の言葉におきぬは嬉しそうに
―それはもう嬉しそうに笑った。

つづく
どうしておわれないんでしょうか(涙

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