ザ・グレート・展開予測ショー

緋色の空の下・・・・・・・その2・・・・・・・マリオネット・・・・・・


投稿者名:カディス
投稿日時:(01/12/16)

「グスン・・・・・・こんな私なんて・・・・・・・・好きになってくれるわけ無いよね・・・・・・・・」

いつのまにかまた泣いていた。
もう涸れたはずなのに、少しするとまた溢れ出してくる。

こんな顔、友達や美神さんたちに見られたら、大騒ぎになるかもしれない。

せめて顔洗おう・・・・・時計を見ると午後の二時を回っていた。流石に一日中こうしている訳にも行かない。私は重い身体を引きずって立ちあがった。

もう真っ赤に張れあがっている眼を窓に向けてみると、いつのまにか黒い雲が現れていた。

・・・・・・・・まるで私の心の様に・・・・・・・・・・


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昨日、あの後、あの人が帰ってから私は気を取り直して、家事に勤しんだ。
午前中は、洗濯と自分の部屋の掃除。お昼は、シロちゃんとタマモちゃんと3人でサンドイッチを作って食べた。ちなみにシロちゃんの具はハム、タマモちゃんの具は油揚げ。

午後からは、事務所全体の掃除、霊具や書籍の整理をして、あっという間に時計は4時を回っていた。晩御飯のおかずが無いことに気が付いて私は、近くの商店街に買い物に出た。

一通り買い物を済ませてから、私は小さな文房具やさんに立ち寄った。
そこは、可愛らしい便箋やアクセサリー、小物なんかが沢山ある一種女の子の溜まり場にもなっているようなところで、弓さん、一文字さんと良く立ち寄る場所だ。

何か買うわけではなく適当に眺めてから帰ろうと思ってレジの近くを通ろうとしたとき、視界の端にあの人の姿が写った。

とりあえず声をかけようとしたとき、あの人の隣に親しげに話す綺麗な長い黒髪のセーラー服姿の女の子がいるのに気が付いた。自分も良く知る彼女は、楽しそうに話しながら横島さんの顔を覗込んでいる。横島さんは少し赤い顔をして照れながら二人で歩いて行った。



・・・・・そう・・・・・・・・二人きりで・・・・・・・・・

 

私は、良くないとは思いつつ二人の後を追ってしまった。

空が紅く染まって行く中、楽しそうに談笑しながら歩く二人を
・・・・・・息を潜めて、震える肩を押さえつけながら・・・・・・・


しばらくして、二人がたどり着いたのは、あの人のアパートだった。

私の中で、何かが崩れて行くのがわかった。


嬉しそうに玄関のドアをくぐる彼女と当たり前の様に彼女を招き入れるあの人を見た時、・・・・・・・・私の中で何かが切れた。

いつのまにか私は走り出していた。
買い物袋を落としたのにも気付かず、事務所に向かってただ夢中で、流れる涙を振り払うかのように・・・・・・・・・・・・


空はいつのまにか暗くなっていた。

美しい夕日が見ていたことにも気付かず私は走りつづけた


・・・・・・・自分の心が・・・・・

・・・・糸の切れたマリオネットの様に崩れて行くのを感じながら・・・・・・・・

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