少年。(4)最終回 →横島と美神の息子の話予想です
投稿者名:ニコのり。
投稿日時:(01/12/16)
「少年」というところをお好きな名前に代えて読んでみてください。
***少年。(4)***
1階につく頃、すでに令子は先ほどの悪霊と戦っていた。
急いで令子の元へかけよる。
「アンタはあっちへ行ってなさい!!」
悪霊に押されながらも少年を遠ざけようとする令子。
少年は歯をくいしばる。
令子の体制はだんだんと崩れていく。
「……ッあッッ」
令子の右手から神通棍がするりと抜けてしまった。
神通棍は遠くへと転がっていく。
「やばいッ」
令子は手を伸ばすけれどとても届きそうにない。
それを見た少年の体が熱く火照ってきた。
よくわからないけれど、この感じ、今まで味わったことはない感覚。
そして少年は無意識のうちに悪霊に素手で跳びかかった。
『…グッ!?なんだ…!?』
手ごたえがある。
「…………!?」
そのすきに令子は神通棍を持ち直した。
そして神通棍に念を入れる。
「母ちゃん!」
令子は神通棍で悪霊を真っ二つにした。
悪霊は
『グオーーーーーォッ』
と雄叫びをあげて一瞬で消えた。
「……やった…」
令子がそうつぶやいて少年を見た。
少年は気力が尽きたのか、気を失っていた。
「…ちょっとッ」
少年を抱き起こすと、少年の両手に霊気を感じた。
「これは…霊波刀…?」
少年の右手はまるで忠夫のような霊気の剣になっていた。
「うそ……」
少年は眠っていた。
令子は少年の腫れた頬を見つめて
「アンタも…強くなっちゃうんだね…。パパみたいに…」
少年をぎゅっと強く抱きしめた。
強く、優しく。
「令子!!」
家に着くと玄関に忠夫が立っていた。
「どこ行ってたんだよー黙って!!」
「ちょっとお仕事よ。ほら、このコをソファーに寝かせてあげて」
忠夫は令子から少年を受け取ると、静かにソファーに横たわらせた。
「無邪気な寝顔しちゃって…ふふ」
「で、今日の話を聞かせてくれよ」
少年を起こさないように小さい声で今日の出来事を話し始める令子。
その表情はすごく嬉しそうだった。
今日も夕飯を食べ終わってのひと時。
「おいっちょっと来てみろ」
忠夫は少年を手招きした。
少年は忠夫のあとについて、忠夫たちの寝室に入っていった。
忠夫はごそごそとクローゼットの中から何かを取り出してきた。
手にはバンダナ。
「これ、父ちゃんの昔の愛用品なんだけどな、ちょっとつけてみろ」
忠夫は昔の自分のように、少年の頭にバンダナをまいた。
「似合うなーー。まあお前は母ちゃん似だけども、こうしてみると少年時代の俺そっくりだ」
少年の頭をポンポンと叩いた。
少年は自分が昼間、母に打ち明けた悩みを思い出して照れくさかった。
そして霊波刀が出た両手を見つめてにやける。
「明日は家族で出かけような」
部屋を出て行こうとした忠夫は振り向きざまにそう言った。
「どこに?」
「どこって、そりゃー…除霊だろ」
忠夫はガハハと笑った。
少年はガッツポーズをした。
今まで誰にも見せたことのないような強く、立派な『一人の男』の表情で。
*****★終わり★*****
最後まで読んでくれてありがとうございました!!初投稿でしたが、いかかでした??
オチがなかなか決まらずにこんな終わり方になってしまいまいたが(汗)。
実はすでに次回作を考え中です…。
今までの
コメント:
- 悪霊、あっけなくやられ過ぎ(笑)。 (ニコのり。)
- 家族で除霊…
なんか遠足でもいくかのよーに言う横島くんおそるべし(笑 (hazuki)
- いいんですよ、あっけなくて(笑)。しっかり母親している令子が印象的でした。
次は姉との確執ですかね?(笑) ともあれお疲れ様でした。 (Iholi)
- 少年は、霊力者になった。
私はとんでも無い誤解をしていたようで・・・
てっきり私は、少年が霊気に抵抗力がないために
悪霊に乗っ取られ、美神・横島夫妻(おまけに姉)と戦う話だと
思ってました・・・ (NGK)
- 「少年」君はおとーさん(横島君)似だったわけですね。横島君も突然、霊力に目覚めてましたからね。
美神さんも、凄くいいおかーさんになってて、なんだか凄く素敵な家族です。
それにしても、「少年」君がウチのお兄ちゃんみたいにグレちゃわないで良かった……♪ (猫姫)
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