ザ・グレート・展開予測ショー

犯罪組織「シロバニア」


投稿者名:NGK
投稿日時:(01/12/11)

第六話:造反

シロバニアアジト
「し、侵入者です!美神令子とその一味が現れました!!」
黒服の一人が慌てた様子で入ってくる。
「戦闘員は、どうした。」
バビッチは慌てた様子も無く確認した。
「それが、陰念がほとんど連れて行ったために・・・」
「ならば、ナンバー10〜21を全て出せ。」
「し、しかし!それでは、こちらの戦力をほぼ全て出すことになりますが。」
「いいから、やれ。」
「はっ!」
黒服たちは部屋から出ていった。
・・・・・・
「まったく、役に立たん・・・今の状況がわかってないのか。」
ひとり呟いたあと
「いや、好都合か。」
再び組織をこの手に取り戻す。
いや、”あれ”の力があれば組織などもう必要ではない。
そうすれば、
「あの美神令子と横島忠夫を始末する事もわけないことだ。」
Drカオスと日須持教授から吸収した技術を駆使すれば
世界征服も子供の世迷いごとではなくなる。

「いいか、シロ、気をつけろ。」
アジトの裏口を少しばかり進んだ所。
「先生と暗闇の中で二人きり・・・ろまんちぃくでござるな。」
シロは横島の背中にピッタリとくっつく。
「あのなぁ。」
横島は呆れ顔でシロを見た。
シロは無邪気な顔で横島の顔を見つめている。
「今、タマモが偵察に出ていることを忘れたのか。」
タマモは第六感の能力が高い事から偵察役を買ってでて行ったのである。
どっこーん
目の前に黒服の男たち(額にナンバー付)がばたばたと倒れる。
そして、暗闇の中できらめく一筋の光=神通棍。
光に照らされた、美神令子の顔。
こ・怖い。
横島は思わず目をそらし体も後ろに向ける。
が、さらに、恐るべき光景を目にする事になる。
「先生・・・積極的でござるな・・・」
モノの弾みかシロと抱き合う格好になる。
ぶっちん!
そんな音が聞こえた気がした。
「あら、ひさしぶりね、あ・な・た。連絡よこさないで何日も・・・」
神通棍をムチ状に変化させながら美神は言った。
その横には同じように怒りを表しているおキヌと呆れ顔のタマモの姿がある。
しかし、横島の眼には怒りを全身で表している妻しか見えない。
「ま、まて、令子。これには訳があるんだ!
おねがいですから、その武器を捨ててください!」
横島の懇願もむなしく、攻撃は開始されたのであった。

「ぜ、全滅・・・三分も経たずに!?」
少女とバビッチそれに、黒服の男。
少女は驚きを隠せないようである。
「我が組織の選りすぐりだぞ・・・」
そんな、少女をバビッチは冷ややかに見つめている。
「・・・・・・!!こうなったら、ここを爆破する!!」
「!!!」
「お前たちは脱出しろ!この日をもって、シロバニアは、解散する。」
黒服の男は少女がなにを言い出したのか一瞬理解できなかった。
が、理解すると制止の言葉を発した。
「ならば、なおのこと、理絵様はお逃げください。ここは、我等が防ぎます。」
「いや、その必要は無いな。」
ぱーん
黒服の男は倒れこむ。
額を打ち抜かれている。
銃。
バビッチの手には銃が握られている。
「な、なにをする・・・バビッチ。」
少女はバビッチを見つめた。
この男はただの愉快なウサギ面の男ではなかったのか。
「あなたは、もう必要ないのですよ。首領。いや、一条理絵。」
くくく・・・
バビッチは、笑った。
「貴女も馬鹿なお人だ。いままで、
この組織を玩具(オモチャ)のように思っていたのか。」
傍らにあったグラスにワインを注ぎ込む。
「たしかに、貴女には感謝していますがね。
つぶれかかっていた「シロバニア」に資金援助して貰ったことは、事実。しかし・・・」
ワインを口に注ぎ込む。
「子供の遊びに付き合っているほど、大人は甘くないのだよ。」
ががががが
何の音だろうか。
「しかし、美神令子と横島忠夫の暗殺には賛成だな。
やつらを殺せば日本で飛躍的に活動しやすくなる。」
「私が組織を作り直したのよ。あなたに動かせるのは、
ほんのわずか。私を殺してももう・・・」
「いや。」
がた がたーん
壁が崩れ落ち白煙が上がる。
それを見て、バビッチはニヤリとした。
「ようやく眼が覚めたか。マリアよ・・・」
「・・・イエス・マスター・バビッチ。」
鋼鉄の機械戦士は淡々と答える。
「ば、馬鹿な!マリアを洗脳するだと・・・
カオス以外操作できなかったのではないか。」
「これを、使えば組織の力などもう必要ない。こいつは・・・無敵だ。」
バビッチは酔いしれたかのように語る。
「私に忠誠を誓うというなら側女(愛人)としておいてやるがどうだ?」
馬鹿にした言い様のバビッチ。
それに対して一条理絵は両手を胸元に寄せた。
「ほう。今の言葉を本気にしたのか。よしよし、かわいがって・・・」
バビッチの言葉は途中でとぎれた。
理絵がスイッチのような物を取り出したからだ。
「私の過ちは私がケリを付ける。このアジトの爆破によってな。」
理絵はニヤッと笑う。
「!!!マリアよ、地下へゆくぞ!」
そして、スイッチが押された。

ごごごごご
「なんなの、この鼓動は・・・」
自分の旦那をしばいてるとき美神令子は何かが崩れる音を聞いたような気がした。
カンに優れるシロ・タマモも同じような音を聞いた。
横島とおキヌはその音を聞いたわけではないが、
三人の様子からただ事ではないと分かる。
「忠夫!!」
「はいよ。」
美神の声に文珠を取り出す横島。
「結」「界」
五人を結界が包み込んだ。

「いそげ!脱出しろ!」
黒服達が出入り口へと殺到する。
天井にかかげられたプレートに後5分の文字が点灯している。
そんな中、一人の少女が奥の部屋へと入っていく。

「ふふふ・・・ざまぁないわね・・・」
崩れ落ちる残骸を眼に理絵は言葉と共に血を吐き出した。
「まさか、逃げられるなんて・・・」
アジト自体は10分ほどで崩れるがこの部屋は瞬時に爆破されるはずだった。
しかし、火薬の量が少なく部屋はまだ残っている。時間の問題だが。
「・・・・・・」
そのとき!
「理絵!今助けるからね。」
一人の少女の声が聞こえた。

「・・・!ひのめ。あなたが責任感じることないのに・・・」
美神ひのめが一条理絵を担いでいる。
「このままだと、あなたも、巻き添えに、なる・・・わ。」
傷が痛むため理絵の顔が苦痛にゆがむ。
「でも、元々私があんなことを言わなかったらこんなことには・・・」
美神ひのめと一条理絵は同じクラスの同級生である。
ある時、口論したときひのめが
「世界征服を目指すなら美神令子を殺さないと無理よ!」
と言ったことがあるのだ。
「・・・ぐっ!」
血を吐く理絵。
そして、気絶する。
ひのめは
「私の責任においてバビッチは倒す。絶対にね。」
そして、地下へつづく隠し扉を開いた。

次回予告
「冗談でしょ?本気のマリアと戦うなんて・・・」
美神たちの前に現れたマリア。
「私を倒すだと!面白い!強化された私の力を見るがいい!!」
・・・そしてバビッチは変化した。
次回 犯罪組織「シロバニア」 第七話:決戦
お楽しみに!!

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