ザ・グレート・展開予測ショー

湯気の中・・・・・・・後編・・・・湯気と蛍と阿鼻叫喚


投稿者名:カディス
投稿日時:(01/12/ 9)

「大丈夫にござるよ」気が付けば顔を押さえて泣いている私にシロちゃんが言う。

「そんなに無理して言わなくとも、先生には伝わるでござるよ。オキヌどのの気持ちは」
満面の笑顔でシロちゃんにそう言われるとなんだかホントにそんな気がしてきた。

「それにオキヌちゃんが横島に告白したり、付き合ったり、ふじゅんいせいこうゆうしたくらいで、周りは何も変わらないよ」
タマモちゃんが人を優しくさせるような綺麗な笑顔で言ってくる。でも最後のは、意味わかってんのかしら?

「全てを賭けなきゃなんないなんて事絶対無いよ。」
「そうにござるみんな応援して祝福してくれるでござるよ」
2人がまるで太陽のようにまぶしく感じられた。

たしかに、みんな私の勝手な思い込みかもしれない。
美神さんの横島さんに対する気持ちが変化した事は私も気付いている。
前は確かに恋心もあったのに(本人は絶対見とめないけど)今は、出来の悪い弟みたいな感じに落ち着いてしまったみたい。横島さんのほうもそんな感じがする。行動の方は相変わらずだけど。
西条さんはまだ気付いていないみたいだけど。

小鳩さんとか愛子さんとかは、やっぱり恋のライバルになるかもしれない。でも、喩え横島さんを取り合う事になっても後できっと仲直りして友達になる事ができると思う。

シロちゃんは好きといっても、本人が言うとおりダイスキな先生って感じで、恋って感じじゃない。
今はまだ子供なんだ。いづれは本当の恋になっていくのかもしれないけど
(あっ!じゃあ、今のうちに横島さんを私のものにしてしまえばいいって事?そうすればシロちゃんを敵に回さないですむの?これはいそがなくっちゃ)

どう言うわけか私の中で突然決意が固まって行く。シロちゃんが大人になっていく前に決着をつけると言う事が私の当面の目標として決まった。


「それに私達家族じゃない」凛とした声でタマモちゃん
「そうでござる、美神どのもオキヌどのも拙者たちにとっては大切な姉上でござる」元気にシロちゃん



二人の言葉が嬉しくて涙をふいて顔を上げると、曇った鏡に一瞬女の子の顔が写って見えた。
夕日のような微笑でうなづく「あの人」の顔が、美しく儚い蛍の姿が。

その口元が動いて、声が聞こえたような気がした



・・・・・がんばって・・・・・・・ママ・・・・・・・・・・



はっとしてもう一度鏡を見るとくもって何も見えない。
でもたしかに声が聞こえた。
・・・・・・・・・・・・・・私の未来のかわいい娘の声が・・・・・・・・・・・・・





ブシュッ!バシャッ!!「えっ?!!!」

ぼうっとしていたところに突然顔にお湯がかけられた。
顔をぬぐいながら湯船の方を見ているとニヤニヤした九尾の狐が手で水鉄砲を飛ばした格好でこっちを見ている。
「ナーにボーっとしてるのオキヌちゃん?さては、また横島のことでエッチな妄想でもしてたんでショー?」

カーッと顔が熱くなって行くのがわかる。一瞬慌てて手足をばたばたさせてしまった。
けど、とりあえずは仕返ししなきゃ。

「やーったなー!えいっ!!」持っていたシャワーから水を最大圧力でタマモちゃんに向ける。

「キャー冷たい・・・あん、それズルイ・・・・・・ちょっとシロ助けなさいよ!!」
湯船の中を泳いで逃げながらシロちゃんに助けを求めるタマモちゃん。
でもそうはいくもんですか。おネ−さんは本気ですよ!

「えいっ!」今度は、シロちゃんにシャワーを向ける。

「わっ!何するでござるかオキヌ殿。斯くなる上は、えいっ!!」
シロちゃんが洗面器で湯船のお湯を汲んで応戦してくる。

「きゃっ、えーいっ」「なんの!」「今度はこっちよ!!」「やん!冷たい」「きゃっ、ちょっとしろ何処狙ってんのよ」「えーい、まだまだ!!」



なんか女の子三人全裸のままお湯かけ合戦が始まっちゃった。
でも楽しい。こんなとこ横島さんが見たら、湯船が鼻血で真っ赤になっちゃいそう。
でも見せてあーげないっ♪ 横島さんが見ていいのは私のだけよ!!(はーと)




つづく

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