ザ・グレート・展開予測ショー

湯気の中・・・・・・・中篇その2・・・・・・「思い」


投稿者名:カディス
投稿日時:(01/12/ 9)

「私は横島さんの事・・・・・・・・すきよ・・・・・たぶん・・・・・・」

普通なら赤面して言う台詞なのに、何故か言葉の後半から自分が蒼褪めていくのがわかった。
そんな私の様子を不思議そうに2人(二匹?)が見ている。

「どっ、どうしたの?オキヌちゃん」タマモちゃんが心配そうに訊いて来る。

「わからないの!横島さんのこと好きなのに、好きなはずなのに。」
思わず声に力が入ってしまう

「私だって他の娘達がしてるみたいに、横島さんと2人で、デートしたり、キスしたり、学校じゃ行っちゃいけないって言われてるようなところ行ったり、お父さんやお母さんには言えないようなコトしたりしてみたいと思う。」
もうほとんどつぶやくような声しか出ない。ちなみに、あとの二つに二匹が一瞬しらけていたのには、気がつかないでおく。

「でも、怖いの・・・・・・、気持ちを伝えようとすると・・・・・今の生活が・・・・・横島さんがいて・・・・美神さんがいて、シロちゃんとタマモちゃんがいて、ほかに沢山のお友達や仲間がいる今の世界が壊れてしまうんじゃないかと思えて」

膝ががくがく震えている。
二人は私の話をただじっと訊いている。

「わたしっ・・・・・・・!私あの人のようには言えない!!」
最後の方には涙声になってしまっていいる。

二人の顔には、{あのひとってだれ?}と言う疑問が張りつけられてあったが、実際声に出しては訊いてこない。まるで金縛りに会っているかのように、固まった状態で私の言葉を待っている。

「あの人みたいに他の全てを捨ててでも横島さんとの恋に賭けるなんて私には出来ない!!」

それが彼女の存在の儚さゆえで或る事は知っている。たとえ、安息と幸福な長い時間を手に入れたと思ったときですら、それがすぐに崩れさってしまう不安に駆り立てられていたからこそ、悲しいほどにまっすぐに、苦しいほどに全力で横島さんの事を愛せたんだ、あの人は。


でも、それでも私は彼女の事がうらやましくてならない。嫉妬さえ感じてしまう。



彼女は・・・・・・伝える事が・・・・・・出来たのだから・・・・・・大切な思いを。
自分には出来ないのだから・・・・・・・今も・・・・・・たぶんこれからも・・・・・



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