ザ・グレート・展開予測ショー

犯罪組織「シロバニア」


投稿者名:NGK
投稿日時:(01/12/ 7)

第五話:交点

「よし、乗り込むぞ」
ピートは武装した警官を三人ほど連れながら表門の方へ回り込んだ。
裏門は、十字警部が指揮をとっているはずだ。
「アン、無事でいてくれ・・・」
ピートは、空を仰いだ。

コンテナ付きトラック
「青カブト、調子は良さそうね。」
コンテナの中で日須持桐子は熊に向かって言った。
カオスのおかげでGメンは、美神除霊事務所にはいない。
さらに、横島、シロの二人はまだ、ここに帰っていない。
「そこに、この青カブトを送り込めば・・・」
そして、日須持がつれているのは熊だけではない。
カラス、ヘビ、ネコなど強化された動物たちもいる。
「たかが、女二人、この青カブトで、どうにでもなるでしょう。」
美神令子暗殺の成功報酬として、研究費がシロバニアから出る。
そうすれば、もとの地位に返り咲くこともたやすかろう。
トラックは美神除霊事務所に着いた。

「おい・・・俺の事、まだ思い出せないのか・・・」
横島は、必死になって思い出そうとするが。
「すみません、思い出せません。」
特に悪びれた様子もなく横島は謝った。

「「ピ・ターゲット確認・・・フラッシュシステム作動します。」」
横島たちからは死角になっているところで
Drカオス製アンドロイド三号機量産型”ディーテ”二機がいた。

「勝負は見えているわね。」
そうタマモはシロに呼びかける。
横島と怪人の戦いのことである。
二人の差は歴然だった。
怪人は、
「死ねぇー!!」
と、横島に光線を発するが、それをわずかな動作で横島は避けている。

シロとタマモが攻撃をくらったのは油断ではない。
二人は生命を持たぬもの・・・
ロボット(アンドロイド)を相手にしたこともないし、その存在も知らない。
生命体でない以上、気配を感じることもないし死角にいれば視覚にも入らない。
ピカー
光が辺りを覆った。
そして、シロとタマモの眼は焼かれていた。

「うがー」
青カブトは鋭い爪を持つ腕でドアを引き裂いた。
それの後に続く日須持桐子。
「どういう相手かは知らないけど、熊には勝てないでしょう。」
自信たっぷりの表情を浮かべ日須持はつぶやいた。

工場跡
アンは、二人が不毛な争いを繰り広げている間に
自力で縄を引き裂いていた。(もちろんナイフで)
ひのめは霊能力の使いすぎ(炎の出しすぎ)で気絶している。
一方のカオスもぎっくり腰の影響でまともに立てていない。
”ディーテ”は主人(マスター)であるカオスに進言した。
「カオス様・Gメンがここに近づいています。そろそろ撤退しては?」
カオスはアンを ちらり と見ると、
「データは集まったか?」
とだけ言った。
「イエス・Drカオス。必要なだけのデータは集まりました。」
そのとき、複数の警官を引き連れたピートがその場に現れる。
「カオス容疑者。警察官誘拐の容疑で逮捕する。」
カオスは余裕の笑みを浮かべている。
”ディーテ”がカオスの体をつかんだ。
そのまま、空に浮かんでいく。
「逃がすか!」
が、
「ピート様!!」
アンがピートの胸に飛び込んだ。
そのまま、腕を背中に絡める。
「ありがとうございます。私・・・ピート様のこと、信じてました。
きっと、助けにくるって。そしたら・・・」
ピートはアンの呪縛から逃れようとするが逃げられない。
そして、カオスは見えなくなった。

「がー」
熊の青カブトを始めとした動物たちが日須持を取り囲む。
そこには、余裕たっぷりの表情を浮かべた美神と横笛を吹いているおキヌの姿がある。
「ば、馬鹿な。ネクロマンサーの能力は死霊にしか効果がないのではないの!」
驚愕の表情を浮かべている日須持。
そこに容赦なくけりを入れる美神。
「さあ、あんたらのアジトを教えてもらいましょうか。」
美神は指を ぼきぼき 鳴らしながら日須持に問いただした。

”フラッシュシステム”を作動させた”ディーテ”達は、
シロ、タマモへと今まさに飛びかかろうとしていた。
しかし、「撤収」命令がカオスについている”ディーテ”から送られてくる。
二機はその場を後にした。

「うー、ったいなんだったのでござるかな?」
眼をチカチカさせているシロ。
「辺りを調べたけどなにもなかったよ。」
同じく眼をチカチカさせているタマモ。
側には怪人(陰念)が倒れている。
横島はここから少し離れている場所にいる。
ぎゃー
と言う声や
うわぁーやめてーそこだけはー
と言う声もする。
ややあって、横島は戻ってきた。
「やつらの、アジトの場所を聞き出したぞ。」
手には、くすぐりようの道具がある。
「先生・・・いったいどんなことをやったのでござるか。」
シロの問いに横島は答えなかった。
ただ、見るに耐えないことがあったことだけを表記しておく。

一刻後
だれもいない工場跡で、ひのめは目覚めた。
「ふにゃ・・・?」
周りを見回してみる。
戦っていた相手はいない。
「んー・・・」
少しの間考えてみる。
結論が出たようだ。
「正義は勝つ!!」
拳を握りしめながら、ひのめは宣言した。
「あかいー ほのおー せいぎの しーるし〜」
そして、自分で作ったテーマソングを歌った。

シロバニアのアジトの地下
ウサギ面の男、バビッチ佐野。
彼は、一人の女性を見上げている。
美しき容貌ではある。
「カオスは逃亡したか・・・ならば"これ"の支配もたやすく出来る・・・」
生命体ではあるまい。
なぜなら、眼には生命の光が感じられないからだ。
あるのは、人工的な輝きだけである。
バビッチが”これ”と呼んだものに問いかけた。
「目覚めよ、マリア、私はバビッチ佐野。お前のマスターだ」
と。

つづく

次回予告
「あら、ひさしぶりね、あ・な・た。連絡よこさないで何日も・・・」
「ま、まて、令子。これには訳があるんだ!
おねがいですから、その武器を捨ててください!」
ついに再会をはたした美神と横島。
「な、なにをする・・・バビッチ。」
「あなたは、もう必要ないのですよ。首領。いや、一条理絵。」
バビッチが首領と呼んできた少女に銃を向けたとき鋼鉄戦士の姿が。
次回 犯罪組織「シロバニア」 第六話:造反
お楽しみに!!

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