ザ・グレート・展開予測ショー

極楽ハードボイルド・・・・・・・ゴーストスイーパービバップ!


投稿者名:カディス
投稿日時:(01/12/ 4)

タッタッタッタッ!!!

半円の月明かりのみが照らす路地裏の闇、一つの影が風を切る。

スタッ!
不意にその足音が止まる。
影はビルの隙間に身を隠し、今きた方向を確認した。

「・・・・・・まいたか?・・・・・」

一息ついてそのままビルの隙間をぬけて行く。

彼の名は、横島忠雄。
言わずと知れた世界トップクラスのゴーストスイーパー
常に危険と隣り合わせにしか生きられない男である。


隙間を抜けると、そこに河原が広がっていた。
遥か彼方には、月光に浮き立つビル群の向こうに、一本の塔の影が見える。
彼にとっては特別な場所だ。


「・・・・・死ぬわけには行かない・・・・・・・今はまだ・・・・・・・・」


景色から目を反らすと河原を歩き始めた。
「しばらく行けば地下水路の入り口も在るだろう。そこに入ってしまえばこっちの物だ」
口数が増えてきたのは、一次的とは言え相手をまく事が出来た安堵感からか?
それとも、隠すそぶりも無い強烈な殺気が迫っているのを感じているからか?


静かな水面に細波一つ無いようだ。にもかかわらず彼の頬を乾いた風がなでて行く。
ジーンズのポケットからガムを一枚取り出し、くちゃくちゃと噛みだした。まるで不安を噛み潰す様に。



「パチンッ!」
口元で膨らませたガムが破裂する。
月はいつのまにか雲に覆われてしまった。
彼はガムを紙に包み捨てると、目の前に掘られた地下水路の入り口へと足を踏み入れた。


「暗いな」
胸のポケットからペンライトを取り出そうとした時、水路の奥から、青白い光が見えた。

カッ!!
後方から強烈なライトの光が当てられた。

「この私から逃げられると思う?」
夜の闇よりどす黒く、血の色よりも赤いイメージを抱かせる声が響いた。

振り向くとそこには、小型の軍用ボートに乗り、グレネードランチャーを担いだ彼の師と、頬を赤くしてうつむいている彼の同僚が立っていた。

「先生!観念するでござるよ!!」
元の方向を見ると、彼の弟子が炸裂弾入りの大筒を構えている。
その横には彼女の相棒が、能面のような笑顔で、指先にチロチロと青白い炎を灯している。

「以前アレだけの事言っときながら、ついにオキヌちゃんをのぞくとは!あの時言った通り、本当の悪者として始末してあげるわ」

「ちょっ!タンマ!!許して!!!」

「「「問答無用!!!!」」」



「ちゅーーーーーーどーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!」

「おがーー−−−ん!!!!」



静かな夜・・・・・・・眠らない街に・・・・・・・大音響とナセケナイ悲鳴が轟いた。

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