過去の出来事・・・人狼の里(1)
投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/11/28)
深夜
長老が里の武士を集めて1つの報告した。
人間がついにこの里の近くまで現れるようになったと、いうことだった。
人間の目的は不明だが、里の結界から出たら我々の存在を知られないよう充分警戒をしておくようにとのことだった。
全員がこの報告を聞きそれぞれの場所へ去った後、犬飼がまだ1人残っていた。
「どうしたのだ?犬飼」
「何故、この周辺まで来た人間をみすみす見逃すようなまねを?かつて我々の先祖を森に追いやり今もなおこうして我らの存在を消し去ろうとしている人間を助けることは納得が
できぬ。この場所を人間共に知られないようにするには近づいた人間を全て始末するべきではないのか、長老」
「犬飼よ・・・昔はどうであったかはわからぬが、今は対立という形をとっているが互いに相手の存在を脅かすようなことは何も起こってはおらぬであろう。我々が下手に先に人間に手を出しても我々が絶滅する可能性の方が大きいとは思わぬか?」
「だが・・・長老よ・・・」
「お主が言いたいことはわかる。だが今はまだしてはいけぬ。互いに相手の存在を気にしなくてもよくなっている今は人間を信じるとまではわしもできぬが、このままの対立を続け平和に暮らしていきたいと思ってわしは思っておるが。」
「・・・わかりました。長老」
そして、夜が明けた
人狼は全員が獣の姿となり数匹が狩りに行き残りが里の周辺を隠れて監視していた。
犬飼は狩りのメンバーに加わって里から出ていったとき長老は昨夜全員が出ていって犬飼と話していたことを犬塚に話していた。
「昨夜あのように言ってはおいたが、まだあやつがどうするかはよくわからぬ。すまぬがお主に犬飼のことを頼めぬか?このようなことを頼めるにはその気になれば犬飼を十分止めることができるお主にしか頼めぬことなのだ、犬塚」
「わかりました。長老」
「引き受けてくれるか、すまぬ。犬塚」
「はい。拙者も・・・」
犬塚は、里で数人の子供と遊んでいるシロを見た。
「拙者も我が子には平和に暮らしてもらいたいと願っております。」
そして、犬塚は自分の持ち場へと向かっていった。
夕暮れの少し前
数人の人狼が長老のもとへ走ってきた。
「長老〜!!人間がついにこの近くまで来てしまいました!!結界でここには入れないかと思われますが、犬飼が拙者たちはいても無駄だと、ここに報告に行かせ、それであやつ1人が今、戦っております!!」
「人間は銃を所持しており、動物を何体か、撃ち殺しておりました。おそらくハンターが我々を普通の狼間違えて・・・」
「今、犬塚は拙者たちの報告を最初に聞き、早く長老に報告せよ。と言って、飛び出して行ってしまいました。」
「そうか・・・まぁあやつらなら大丈夫だろう・・・」
長老は何かを気にしている様子だった。
その頃、不意に犬飼は前の左足を撃たれ唸り声を上げて、銃を向けているハンターと睨みいた。
「ちっ!少しヤバいなぁ、何かいい方法はねぇか?」
ハンターは迂闊に動けない状態に焦っていた。
「(くっ!腕が痛み出してきた。こんな物に頼らぬと人間は戦うことができぬのか?)」
走ってきた犬塚はこの状態では迂闊に飛び出せないと判断し草むらに隠れて隙を待っていた。
互いに動けない状態が続いたなか、突然、犬飼の左足がガクンと落ち、体勢が崩れてしまった。
その隙をついてハンターが銃の照準を定めトリガーを引こうとした。
「何!?」
その時、犬塚が飛び出しハンターの右腕の手首に噛みつき銃を落とさせようとしたが、ハンターは噛みつかれて狙いがズレながらも銃を1発撃ってから下に落とした。
打ち出された弾丸は再び犬飼の前の左の腕に命中した。
「(しまった!)」
犬飼は銃を撃たせてしまったことに一瞬動揺したがすぐにハンターの前に立ち身構えた。
「うぅ…」
ハンターは右腕を押さえながらこの場から立ち去りたいと言う心境となっていた。
日が落ちたときハンターの目には目の前にいる狼が突如人間になったように見えた。
「な!?何だぁ〜!?」
ハンターは人間形態になった人狼に驚いていた。
「人間よ退け!!武士の情けとして今すぐ退き二度とこの森に来ないと言うのであれば見逃そう」
ハンターは言われずとも逃げようと考えていたため、最初の数歩は警戒しながら歩き、その後から一気に逃げ出した。
「お、おのれぇ〜人間め!!」
犬飼は息を荒くしながら傷口をおさえていた。
「大丈夫か、犬飼」
「犬塚!!貴様、何故あの輩を逃がそうとした!!・・・貴様が見逃しても傷を負わされた拙者は許さん!!」
「!!、ま、待て!犬飼」
犬飼はもの凄い速さで必死に逃げているハンターを追跡した。
「うおぉぉぉ〜!!」
「な!?今度はいったい何だってんだよ!?」
ハンターは必死になって逃げだした。
しかし、犬飼は刀を抜き・・・
「死ねぇ〜!!」
「うわぁぁぁ!!」
「止せ!!犬飼!!」
・・・斬り殺した・・・
「何故人間を斬った・・・犬飼」
「はぁ・・・はぁ・・・」
犬飼は腕を治療するだけで何も答えなかった。
「・・・とりあえず、お主の腕の傷のこともあり、このことも長老に報告せねばあるま、戻るぞ。」
「人間め。あの程度の弱さで我らの先祖たちを森に追いやったのか、さらには、拙者らに戦いを挑みあのような道具を使わねば拙者と戦えないとは・・・脆弱な物だ!!」
「…忠告しておく、これ以上下手に人間を襲うな。この里が発見されるおそれがある。……これを聞いてもまだ人間を襲うと言うのであれば拙者はお主を斬らねばならぬ・・・」
犬飼は、犬塚から出される自分に対する威圧を感じていた。
だが、人間を滅ぼすと言うことは諦める気が無かった。
この男が人間への復讐をするための1つの壁であろう。と、程度しか考えていなかった。
「…よかろう。今はまだ傷を負っておるし、しかもこの里1の実力者であるお主が敵対すると言うのであればな、しかたない・・・」
自分はこの里ではあまり必要のない霊能力には長けているが剣術ではどう鍛錬を重ねても犬塚や長老には及ばない。
このことを認めたくはないのに認めざるを得ない。
犬飼には何よりそれが1番気に入らないことだった。
この時をきっかけに犬塚と犬飼が徐々に対立し始めた・・・
___(2)へ続く___
久々に出してみました。
この話は現在停止中(この話が終わったらまた書こうと思ってます。)の「犬飼〜」で必要になったような気がしたんで書くことにしました。
…この話は多分そんな長引かない気が・・・
・・・とりあえずこれを機会に投稿ペースを上げれるようにしよう・・・
今までの
コメント:
- シロの里の昔の出来事ですね。原作では描かれなかった番外編風のお話もまたいいです。それはそうと、最後は狼王フェンリルになってしまった犬飼クン、すっかり名前忘れてて、はじめは誰だかよくわかりませんでした。ごめんなさい(笑)
そう言えば、シロの親父さんの犬塚さん、天狗との戦いで片目を負傷してしまうんですよね?この時点ではもうそのエピソードは起こった後なのでしょうか?
続きを期待したいと思います。
P・S 以前、みみかきさんのお話で、シロとタマモの着衣のことを話したのですが・・・そう言えば、変身した後刀も帯びているんですよね?あの原理も気になります・・・ (富士見と美神のファン)
- うーっむなんか難しいしいなあ
なんかいろいろ考え込んでしまう
とりあえず続き期待です!! (hazuki)
- ↑×2シロのあれは裸になったこともあるので、恐らく狼状態になる直前の召し物が
幽子とかそういうそれっぽい素粒子に分解されて本人に吸収されると予想。
たいしてタマモは幻術使いなので変化は
「物理的な存在と周囲への影響力すら誤魔化す幻」と妄想。
世の中、「ESPによって世界の在り方を書き換える」なんて説明がなされたりするので
これでよいかと(作品の感想思いつかんのにわりゃ何しとんじゃ) (ダテ・ザ・キラー)
- ああああ、私の大好きな物騒なはなしがっ!
もーこーなったら犬飼は、命の限り「剣」に溺れまくって
くらさい。
そうそう、人狼の里にはどこからともなく服を出したり
大人に変身したりできる魔法のステッキがあると、風の
ウワサに聞いた事があります。シロの親父も犬飼も
それを使用したと思われます。 (みみかき)
- 魔法のステッキ・・?
タマモやシロの服って霊力で具現化してるものとばかり思ってた (ペス)
- 忘れ物 (ペス)
- みなさん、コメントありがとうございます。
富士見さんへ
一応今回の話は犬塚(父)が天狗と戦う(停止中の方でようやく終戦したのにまた・・・天狗さん大変だなぁ)内容を入れようと思っているんでまだ右目を斬られる前です。
シロやタマモの着衣かぁ・・・ボクの場合はシロはキラーさんに近い考えです。(さすがに素粒子レベルとかくわしくは考えてないですけど)それより気になるのが18巻で狼時に巻かれた包帯が人間時に着いていたことやその時成長したけど服はどうなったんだろう?・・・
タマモは葉っぱがあれば・・・とか思ってます。 (G-A-JUN)
- 犬飼と犬塚の緊迫した遣り取りが好いですね。犬飼が犬塚や里に対して持つコンプレクスがどの様に皆との隔たりを深めていくのか、興味深い処です。
衣服……多分狼形態でその姿を消す機能のある、霊衣の一種では? これなら霊衣でない包帯はそのまま。ビバ、ご都合主義(涙)。 (Iholi)
- 狼って日本にいる?(ただのツッ込み)
でもさすがっすね〜、犬飼の霊力の強いところを書くなんて、最近18巻を買って気になってたところです
シロは精霊石で昼も人間でしたが、なぜ犬飼も昼間人間でいれたんだって思って
なるほど、霊力が高かったからなんですね
次も期待して待ってます (いたけし)
- 狼って日本にいる?<
あっ!?
日本狼は既に絶滅していたんだ・・・(言われてようやく気づきました……)
こんな森の中に(普通の)狼がいるはずがない!!いたら捕獲になってしまう!!
…いてもせいぜい野生化した犬かな?
人狼側ではいいけどハンター側でも狼ってやっちゃったしな〜(失敗)
これからは気をつけよう・・・ (G-A-JUN)
- 広島で見つかったとかいう話もあるけど、どーなんだろ (ペス)
- ↑大丈夫だよ!「人狼」なんだから。
(みみかき)
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