ザ・グレート・展開予測ショー

おとこならばっ15


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/11/27)

その15)シロぜったいぜつめー。
「ううううう…」
両手で頭をかかえ唸りシロ。
目の前には、半眼になった横島と太郎。
ふたりとも、間違いなく怒っている。
怒っているといったら怒っている。
横島などは額に青筋まで立てていた。
…このまま黙っていたら、本当に里に送り返されるかもしれない。
(それは―嫌でござるっ)
だけど言う事は、出来ない。
(美神殿と約束したのでござるっ言わないって)
一回交わした約束を破る事など武士の誇りにかけてできない。
送り返されたくない。
だけど言えない。
この二つの相反する考えの中でシロは唸っていた。
元々考える脳みそを持ってないシロは半泣きになり尚且つ頭をおさえながら唸っていた。
「…仕方ないな」
と、そんなシロの状況を見て太郎。
その表情はそっけないがどこか楽しそうに見えるのは気のせいだろうか?
がさがさと懐から和紙と筆を取り出しそして、シロの前に差し出した。
「?なんで…ござるか?」
「みりゃわかるだろーが、紙と筆だ」
「いや、だから、なんでここで是がだされるんでござるか?」
首を傾げシロ。
確かにそれはもっともな言葉であろう。
すると太郎は、
「話すのが駄目ならば、ここにその理由を書けばいいだろーが」
とのたまわった。
しかも自信まんまんに。
これなら、約束破った事にはならんぞ。
と太郎。
いや、そんな問題ではないだろう。
おお、そうかっと手をぽんと叩き横島。
いや、言わなきゃいいというものでわ無いのだが、混乱中のシロにはそれが最善の策のように見えた。
「そ、それなら美神殿の約束をやぶったことにならんでござるか?」
上目ずかいに太郎を見つめシロ。
そんなシロに太郎は
「もちろんだ」
と断言した。
もちろん大嘘である。
その上
「俺がオマエに嘘ついたことなんかないだろうが」
とまで言い切ったりしている。
いや、もう何度もこの台詞にシロは騙されているのだが。
そして今回も
「そ、そうでござるなっ」
ぱああああっと顔を明るくさせこくこくと何度もシロは頷いた。
どうやら学習能力の無さも師匠に居ているらしい。
そんな二人のやりとりを隣で見ていたタマモは
「今回ばっかりはアンタに同情するわ…」
と誰にも聞こえない程の小声で呟いた。
つづく

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa