歯車
投稿者名:桜華
投稿日時:(01/11/22)
小さな歯車 クルクルリ たった一つで クルクルリ
小さな歯車 クルクルリ たった一つで クルクルリ
二つの歯車かみ合って 一緒に回る キシキシリ
大きな歯車かみ合って 一緒に回る キシキシリ
もっと大きな歯車も 一緒に回る キシキシリ
とても大きな歯車も とても小さな歯車も
たくさんたくさん噛み合って 一緒に回る キシキシリ
キシキシキシリ キシキシリ
けれども小さな歯車が 一つ壊れた ガシャガシャン
一つの歯車壊れたら みんな壊れた ガシャガシャン
一つの歯車崩れたら みんな崩れた ガシャガシャン
ガシャガシャガシャン ガシャガシャン
崩れた歯車 戻せない 壊れた歯車 直せない
だけどつくろう もう一度 つくりなおそう もう一度
小さな歯車組みたてて 大きな歯車かみ合わせ
つくりなおそう もう一度
キシキシキシリ キシキシリ
小さな歯車 クルクルリ たった一つで クルクルリ
小さな歯車 クルクルリ たった一つで クルクルリ
二つの歯車かみ合って 一緒に回る キシキシリ
大きな歯車かみ合って 一緒に回る キシキシリ
もっと大きな歯車も 一緒に回る キシキシリ
とても大きな歯車も とても小さな歯車も
たくさんたくさん噛み合って 一緒に回る キシキシリ
キシキシキシリ キシキシリ
今までの
コメント:
- こんばんは、文系の友人に数学で負けてひたすらショックな桜華です。
今回、ふと『人魔ってどんな小説なんだろうか』と思い、自分の中の人魔のイメージをまとめて詩にしてみました。(作者本人がする事じゃないけど)
洗い物の最中に考えた2、3分で創った代物なので人魔の全体像というわけではないのですが。
私の中の人魔とは、『とてもスケールの小さい話』というイメージなのです。そして、『ほんの小さなすれ違いによって起こった悲喜劇』なのです。この、『小さなすれ違い』という面をこの詩では全面に押し出しているつもりです。
皆さんの中の人魔とはどういうものなのか、聞かせていただけたら嬉しいです。
ではでは (桜華)
- 精密機械の様に互いのパーツの距離が近すぎたばかりに
一人の崩壊が、周辺全てを巻き込むみたいな
そーゆーのが魅力でしょうか。
だから”私個人”としては、バットエンドだけど、
あのとき横島を救わなくてもよかった。オイオイ…
物語としては問題がありますが、横島と同時に自分と
自分の周りの全てを討てるか、否か。それをしてまで
何をしなくちゃいけないのか。なんだかんだいっても
”他人”だから、それができるんじゃないのか。そうゆうの
も、思い浮かべました。実際書いたらツライと思いますが…
(笑) (みみかき)
- 「人魔」という作品を象徴するような詩ですね。
私は、「人魔」という作品は、「横島」という存在の「一つの」極地であると思っています。発端にして引き金。存在ではなく、モノとして周囲に扱われる孤独感。それはいかなるほどのものなのでしょうか……
ついでに、私がお話書き始めた直接の原因でもあります(笑)。
詩の最後に歯車は又再び廻り始めています。……詩の始と同じく。それは……
……復活、待ってます。 (ロックンロール)
- 悲劇から悲劇への連鎖なのだと思っています。
この詩を読んでますますその思いが強くなってきます。 (JIANG)
- ……『エピローグ・長いお別れ』とは異なった歯車に導かれたもう一つの物語と云う機械の動作、ですね。ただ単に導入をぼかした「もしも」を語るのではなく、ほんの僅かな歯車の行き違いで全く異質の動作をしてしまう、みたいな。でも『極楽』という機構の中ではそれも動作と云う点では両者は等価なものです。
ともあれ桜華さん、頑張って下さいませ。 (Iholi)
- 皆さん、コメントどうもありがとうございます。
>みみかきさん
いや、まあ、私もそれ考えなくはなかったんですけどね。ドロドロのストーリーって結構好きですし。しかし、それやったらヤバイだろうとさすがに思いなおしました、ハイ。
>ロックンロールさん
ええ!? 人魔がきっかけで小説を書き始めたんですか!? それは……なんというか、とても光栄なことです。私なんかの作品が、人一人を物書きにさせたなんて。これからもがんばってくださいね。私も、来年はなんとか『笑って』復活出来るようにします!! (桜華)
- >JIANGさん
悲劇から悲劇への連鎖ですか。……一応、人魔はわりとハッピーエンドっぽく終わらせるつもりです。悲劇的な物語、救いのない物語は、読んでいると面白いのですが、書く方はものすごく辛いんです。テンション下がるし。なので、多分、終わりの方は少しは和やか〜な、あかる〜い雰囲気になると思います。
>Iholiさん
そうです。ほんのわずかな変化が多大な影響を及ぼすのです。例えば、ちょっとストーリー展開に余裕持たせようと思ったらぽっと出の死にキャラがよみがえり挙句の果てにヒロイン格にまでのし上がってきてプロット全部破棄しなければならなくなったり、とか(爆)。あの時はどうしようかと本気で悩みましたね。今じゃ開き直ってヒロインにしましたけど(笑)。 (桜華)
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