ザ・グレート・展開予測ショー

奴の名はユダ!・・・25


投稿者名:スーパーたーくん
投稿日時:(01/11/20)

命令無視というのは命令が下ってるときにそれを無視した時に言われる言葉だ。
「だから命令が出ていなきゃこれだって無視じゃあないわけだ」
自己中心的な理論で勝手に納得していた雪乃丞は横島やヒャクメに内緒で闘技場のカギを盗んできた。
ジニーからの返事は早かった。
『明日の明朝よりお願いいたすで候う』達筆な字で書いてあった。
明日の朝という事もあったので雪乃丞はトランプに参加せずいち早く眠りについた。
一方、談話室にいる横島達、脱ポーカー組みはというと。
「・・・・雪乃丞の奴、おかしいな」
横島は手札に集中できずにいた。
「横島さんもそう思うかいのぉ・・・ワシも嫌な予感がするんじゃ」
タイガーも横島に賛同していた。
「今はトランプなんかしてる場合じゃないと思わないかヒャクメ!」
「・・・・負けそうだからって往生際が悪いのね・・・はい、ストレートフラッシュ」
すでにパンツ一丁のタイガーと横島にピシャリと言ってカードを出すヒャクメ。
「わ〜〜〜い、私達の勝ちねぇ〜〜〜」
冥子が嬉しそうに手をバタバタさせる。
「さてさて、二人ともはい約束の物」
ヒャクメは二人にバニーガールの衣装を渡す。
「・・・・・・」
固まる横島。
「明日が楽しみだわぁ。はい、これで今日はお開きよ二人ともちゃんとそのカッコでねぇ」
ヒャクメがそれだけ言って部屋に戻っていった。
「悪夢だ・・・・・」
横島達の夜は長かった。


翌朝は雪乃丞は下準備のためにやる事があった。
戦いの途中で邪魔が入ると困るので各自の部屋のカギを壊す事だけして闘技場に表れた。
「お嬢ちゃんは早いな」
雪乃丞が入った時にはジニーが既に戦闘体制にはいっていた。
「私が勝ったら本当にここを出してくれるの?」
「本当さ、それより始めようか?」
雪乃丞は魔装術に身を包む。
最初はジニーがでた。
「どら鳴らしぃぃい!」
ジニーは雪乃丞の鎖骨上部に狙い定めていた。
「おいっしょぉぉおおお」
雪乃丞は杖を両手でしっかりと受け止める、今回は衝撃を完全に殺した。
「離っしって!」
ジニーは素早く腹部に蹴りを浴びせる、テンポをとって顔にもおまけを入れておく。
「ぐおっ、ちびっ子ぉお!おどりゃああ」
雪乃丞も間合いを取ろうと下がるジニーにキツイパンチを浴びせる、意外と効いた。
「きゃあっ!・・・痛いわぁ、むかつくむかつくとってもむかつく!回し打ちっ!」
間合いを一気に縮めて杖を体にめり込ませる。骨が折れるほどの衝撃が雪乃丞をぶっ飛ばす。
「ぬおおおおお」
ドゴン、壁に大音を響かせて激突、ジニーの攻撃は止まらない。
「てりゃあああああああああああ、死んじゃえええええ」
子供っぽい言語だがその目には忌まわしい殺しに溺れる目がある、雪乃丞は気にくわない。
「るせええええ!」
杖を片手で防御した、骨に掛かる重圧、杖を止めジニーに拳を繰り出す。
「女だからって容赦はしねえぞおおおお、おっしゃああああ」
二撃がクリーンヒット、三発かすめた。
「このまま終わらすぜぇぇええええ、どりゃああああああ」
よろめいたジニーは全撃喰らった、血が視界に入った。
地面に擦りつけられながら壁まで一直線に飛ばされた、ドガガガンッ、壁がひびを刻む。
「はあはあ、これで終わりかよ嬢ちゃん?」
腕にひびが入っただけと思う雪乃丞、ジニーに話すほど余裕のある自分が面白くってしょうがない。
「・・・ウォーミングアップよ」
ジニーは立ち上がった、今までとは違う・・
「をいをいをいをい・・・お前・・背が・・・」
雪乃丞は目をパチクリさせてジニーを見た、彼女の身長はパピリオより少し高いか同じくらいだった、だが今はどのGSキャラよりも背が高い。
「何だそりゃ・・・」
雪乃丞は不安を感じた。
「私って、子供が好きなのよ、愛らしい子供は死ぬときの顔がとっても素敵なの、だから私は子供の姿をしていたのよ、私がこの姿になるのも久しぶりだわ、お兄さん、お姉さんが遊んであ・げ・る」
言葉を聞き終わらないうちに一撃目が体に入った、二撃目が顔、腹、背中と四発殴られて雪乃丞は痛みを感じた。
「ぐわああああ」
壁に体が埋め込まれるかと思うほどであった。
「あらあら?さっきまでの威勢はどこよ?女だからって容赦はしないんでしょ?」
雪乃丞はピンチに気付いた。
「俺ってもしかしてとんでもないのと戦ってるのかも・・・」
しかし彼は後悔どころか可笑しくて仕方がなかった、強い敵は自分の心を躍らせる。
「こいつを使う時がやっと来たって感じだ」
雪乃丞の左手には水晶の数珠が握られていた。
「弓式除霊術の秘密技を見せてやるぜっ!」

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