ザ・グレート・展開予測ショー

シアワセ  


投稿者名:来栖川のえる
投稿日時:(01/11/17)

・・・・・・俺たちは、歩いていた。腕を組んで。足を振って。
つい最近まで一人で学校帰りに通っていた道。
いつまでもつまらないとこだと思っていた道。
うんざりしてしまうほど見た風景。
変わらないと思っていた風景。

・・・・・・俺たちは、歩いている。腕を組んで。足を振って。
今日も彼女と一緒にいつもの道を歩く。
それはいつも同じで、違う風景。
彼女が照れれば、風景は赤く染まる。
彼女が微笑めば、風景はピンクに染まる。
・・・・毎日違う風景の中に俺は包まれていた。
他愛のない話をしながら、歩く。

「ちょっとー、話聞いてるの?」
隣で彼女がふてくされた顔をしている。
「え?あ、ワリ。聞いてなかった」
俺は即座に謝る。
「もー。ちゃんと聞いてよねー」
「ワリワリ。で、なんだっけ?」
「だからー・・・・・」

彼女のぬくもりが組んでいる腕から伝わってくる。
彼女のかわいい声が俺の耳から伝ってくる。
彼女の匂いが、俺の鼻から伝わってくる。



俺は・・・・・・・幸せだ。




彼女と出会えて、今こうしている事が幸せ。
何も変わらないことが幸せ。


           

               ありがとう



             出会いをくれた偶然に
             
            彼女と出会ったこの地球に

           優しさをくれる・・・・・彼女に



・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・・・・・・・・・・・・

永遠に変わらないことなんてないから。
だからまた何かあるのかもしれない。
そんな不安。
だけどそれも、彼女の微笑が消してくれる。
彼女の優しさが消してくれる。
彼女のぬくもりが・・・・・・・・・消してくれる。


ユッサユッサ・・・


俺は腕を振られて我に返る。
「もー。また聞いてなかったなー」
彼女は頬を膨らましている。
「ん?聞いてたぞ、俺は」
「じゃー、今なんて言ったか言ってみてよ」
正直、こうなったらウソをつきとおすしかない。
「ルシオラが、コスプレスタッフと間違えられてまんだ○けで強制的に働かせ・・・・」
「んなこと言ってなーい!!」
即座に、彼女の裏手が入る。
「やっぱり聞いてないじゃないの(怒)。もう一回言うから、ちゃんと聞いててよね」
「へい」
彼女はまた、話し始める。

・・・・・こうして話して、腕組んで、一緒に歩いて・・・・・・





    ・・・・・・・・・・・俺は、幸せだ・・・・・・・・・・・・・・



空はもう、ほんのり赤く染まっていた・・・・











































                             さようなら














































{お久しぶりです!NOE(のえる)です!いやーなつかしい面々がまだいて、感激ですよー。ここに来なくなってから、早半年ですか。まだ完全復活とはいきませんが、一ヶ月に一回くらいは書いていこーかと・・・・。
P.S(おジャ魔女どれみさいこー!!という方は、是非うちのHP来てくださいね。待ってますよ。http://isweb36.infoseek.co.jp/play/aiai_noe/main.html}

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