ザ・グレート・展開予測ショー

がんばれおキヌちゃん、全国除霊道派選手権!!!(その7)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/11/15)

↑あう、途中でタイトル替えしちゃった(笑)
 それはともかく、以下のお話をお楽しみください。
(今回は、短いですよ。)


『三回戦・氷室キヌ選手 VS ドクターカオス選手!
 そろそろ一日千秋ですので、リングにお上がりください。』

・・・・ぴきしっ!
つまらん駄洒落の前に、カオスは上がる前に氷のように固まっていた。
観客も同様に固まっていたが、おキヌはというと堂々とリングに上っている。
その程度のことなど、親父ギャグ馴れしているキヌには動作もないことだった。

その10数分後、カオスはようやく氷から開放されてリングに上がる。
全く、年よりな者だから。

両者上がりきると、ゴングが鳴る。
と同時、キヌは攻撃を仕掛ける。

『笛よ、盾に変われ!』

国府田風の声で念が笛に伝わるや、笛はそのキヌの声にドキンとハートを打って
笛自らの意思で盾に変わる。
なぜ盾を選んだのかというと…

「マリア、遣てしまうのだ!」
「イエス、ドクター・カオス!すみま・せん・キヌ・ちゃん!」

カオスは、マリアを武器代わりにしている。
しかも、今大会の場合は、霊力制限以外なら殺人だろうと何でもありのため、
ふんだんにマリアを使って相手を射殺して勝ってきたのだ。
カオスにとっては好都合だったのだろうが、しかし、当然ながらキヌもこの事態を
過去の2戦からある程度見抜いて来ていたのだ。

「盾を、立てる!」

ぴきしっ!
カオスはまたもしょうもない駄洒落の前に凍りつく。
途端、マリアの頭からカオスの意志が途絶えて攻撃が止む。

おキヌが笛から転じさせるモノとして、盾を選んだのは決して駄洒落ではなかったが、
舞いあの攻撃から身を守ることを念頭にして言っただけだ。
おキヌちゃん独特のオヤジギャグが天然だから仕方があるまい。

「カオス・早く・命令・を!」

今度は、逆にマリアがそう指示させるが、1000を超える年寄りだけあって反応が鈍い。
この隙を目掛け、キヌは右足を蹴り飛び込むや、左足でマリアの右足を掛ける。
ズバシイ!
ヨドバシイイ!
音が木霊しながら、命令のなく動けなかったマリアは足場をぐらつかせていく。

「はっ、どうしたんじゃマリ・・・・アッ!!?」

カオスが気を取り戻した時にはすでに遅かった。
アッとカオスが発声するのも一秒に満たないまま、マリアのあまりに重量のボディーが
カオスの体を全面プレスした・・・・。

『…勝者、氷室キヌ!』

起き上がれないカオスはノックアウト扱いされ、このまま三回戦敗退。
そしてまた、アパートの大家にナギナタでバツを食らうのでありました・・・・。


      ☆           ☆           ☆


「へえー、おキヌちゃん強くなったわねえ。」
「…あの、ただ単にカオスのマヌケさが祟っただけじゃないっスか?」

さて、今回はこの3回戦だけの実況放送となりましたが、
次回からハードな戦いが待ち受ける!
さあ戦え!おキヌちゃん!

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