人浪−犬塚の苦難人生
投稿者名:NGK
投稿日時:(01/11/ 9)
人浪の里。
本編の時間より数年さかのぼる。
犬塚−人浪の里一の剣士でありご存じのようにシロの父。
そんな彼にも悩みがあった。
タマ。
という名前である。
犬塚は幼い頃この名のおかげで散々にからかわれた。
犬(狼)なのに猫の名。
これほど恐ろしいことはない(当事者にとっては)。
そのため、犬塚は武術修行に明け暮れた。
猫のようだと言われないようにである。
ある時、別の人浪の里から人(もちろん人浪)が訪ねてきたことがある。
そのとき、
「タマと言うから猫と思ったが、なんだ、犬か。」
このときの犬塚は、その言葉を言った人物に殴りかかり
互いの里の友好関係にヒビが入りかけたことがある。
それほど”タマ”という名が嫌いだった。
そして、この事件以来”タマ”の名で呼ぶものはいなくなった。
犬塚はおさなじみの犬飼ポチと並んで人浪の里で第一の剣士となっていたからだ。
数年後、犬塚には娘ができた。
シロである。
そのシロも大きくなり犬塚の幸せは頂点に達していた。
あるとき、犬塚が犬飼ポチと談笑していると
突然、
「シロを私のもとにくれないか」
と言ってきた。
その後、
「この妖刀:八房を使いフェンリルを蘇らすのだ。
なにもシロを生け贄に仕様というのではない。
シロには・・・」
そういってポチは八房を見せた。
だが、犬塚は八房を見ていたかどうか。
犬塚はポチの言動に驚きを隠せなかった。
まさか、ポチがそのようなことを考えているとは・・・
「ポチ」
「何だ?」
犬塚は言葉をかみしめるように言った。
「おまえ、童女趣味(ロリコン)だったのか・・・!」
「違うわ!私の目的はフェン・・・」
「うるさい!おまえが童女趣味だってこと里の皆に知らせてくれるわ!」
犬塚にしてみればかわいい娘を童女趣味の魔の手にかからないようにする一念だった。
「やむをえんな」
ばさ!!!
鮮血が走る。
ぐわっ!!とよろめいた犬塚にポチが八房で再度斬りかかった。
「(シロ・・・ゆるしてくれ・・・
おまえの父は、童女趣味の男から守りきれんかった・・・)」
犬塚タマ。
三十ほどの年齢にして、永眠。
程なくして犬飼ポチの精神(魂)も後を追った。
「だから私はロリコンじゃない!!」
「うるさい!!この変態め!」
というやりとりが霊界で繰り広げられたというが定かではない。
今までの
コメント:
- シロの父親−犬塚の話です。
シロの父親はどういう名前だったんだろって考えていたら
思いついたネタです。
シロの父親はあんなにかっこいいのにこんな名前なんて・・・という方、すいません。 (NGK)
- 人浪なのかニャ? 人狼でわにゃいかニャ? (みみかき)
- 投票するのわすれたニャ。 (みみかき)
- 犬(狼?)に・・・<タマ>!?(笑) (ペス)
- まぁ、男の方ですから・・・(髑髏) (トンプソン)
- さぞやご無念だったでしょうな……色々な意味で(笑)。天狗どのに負わされたお傷が、なおの事悔やまれる(苦笑)。 (Iholi)
- あははは、おもしろい!
こういう隠された真実があったとは(笑) (天邪鬼)
- やはりあの時、右目を失わなければ犬飼にシロを狙われる事はなかったのか…
それにしても、すぐにそんな趣味があると思われてしまうとは…犬飼はすでにそう見られていたのか… (G-A-JUN)
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