ザ・グレート・展開予測ショー

愛子の青春時代6


投稿者名:NGK
投稿日時:(01/11/ 8)

美神除霊事務所。
本編で数々の物語の舞台となった場。

「あのねぇ、横島君。私の専門は霊障なの。無理よ。」
体の線がはっきり出るような服を身につけている長い髪の女性
−美神令子は静かにしかしはっきりと言った。
「そんな・・・何とかならないんですか?美神さん・・・」
学生服を着た清楚な感じのする少女
−おキヌはあっさりと断言した美神に尋ねた。
「愛子さんかわいそう・・・」
「(ただ、悲しがられてもな)」
悲しむのはわかるのだが横島は解決策を聞きに来たのだ。
それなのにおキヌはただオロオロウロウロするばかりであった。
「美神さん、どうしてもだめですか?」
やはり頼るならこの女(ひと)だろう。
その情報網、”顔”の広さ、”力”。どれをとっても一般社会人を遙かに凌駕している。
「無理よ。あきらめる事ね。」
つ、冷たい。
義理、人情はないのか!
と、言いたくなるが美神の表情は本気である。

「(気持ちは分かるけど・・・)」
美神は何も全くの冷淡人間ではない。
愛子の話は先ほど訪れたピートから聞いている。
そして、ピートから非公式に依頼され可能な限りのつてを使い
愛子が学校を辞めなくてすむようにしたのだが。

            全滅

である。
一様もう一つ解決策はあるのだがあまり期待できることではない。
「とにかく、うちに戻ったら?」
と美神にしては優しく言った。

横島は美神の話を聞いていたが一通りうなずくと事務所を出ていった。
それからしばらくして事務所に一つの電話が鳴った。

同じ頃・・・
学校。
校長が愛子と向かい合っている。
「どうするかね。決めるのは君次第だが。」
なにがあったのか、生徒たちがどよどよとざわめいている。

「(横島君とは別れるのはつらいけど・・・)」
その知らせがあったのは、ほんの先頃だった。
GS育成で名高い学院が愛子を生徒として迎えたいと学校へ言ってきたのだ。
そして校長は愛子にその事を言った。
愛子が学生として生活したい場合、選択の余地はない。
なぜならば、一般校は愛子を気味悪がって決していれようとしないだろう。
GSの機関だからこそ妖怪・愛子を生徒として受け入れることができるのであって、
一般の学校はどうしても偏見の目がある。
机として入り込むとしても古い机がひとつ教室にあるというのは不自然であったし、
愛子自身も、もうそのような生活(?)をするのには一学生として学校で生活しすぎた。
いやなのである。学校に一備品としているというのは。
だからその返事は、
「はい。そこに行かせてもらいます。」
と。


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