ザ・グレート・展開予測ショー

三月十五日の横島(中)


投稿者名:たーくん
投稿日時:(01/11/ 6)

アパートにマリアはいなかった、カオスが大いびきをかいて寝ていたので横島は近くのスーパーに行ったとふんでそっちに歩き始めた。
「・・おっ!雪が降ってきたな」横島が歩き始めてすぐパサパサな雪が降り始める。
「来年は卒業かよ・・・・・」自分の将来なんてまともに考えた事なんてなかった。
「もしGSの才能に気付かなかったら、何してたんだろ俺?」
確かに横島はGSの才能があると発覚したので少なくとも高校卒業後はGSをやっていくつもりであった、もし気付かなかったら・・・・考えれない。
「横島・さん」横島はハッとする、普段慣れない事をすると大変なのは本当のようだ。マリアがいたことに気付いていなかった。
「あっ、マリア。元気?」とりあえず挨拶をしておく、機械に健康状態を聞くなんて自分が馬鹿だと今更思う。
「もちろんです・横島さん・マリア・心配してくれますか?」
「あっうっまあそんなとこだよ・・・マリア、コレ・・」
マリアにはチョコは食べれないと踏んで横島はチョーカーを手渡す。
「・・コレ・マリア・にですか?」
無声音質が今は嬉しさのあまりレリットの掛かった声になる。
「そのさ、前のお礼にと思って・・気に入らなかった?」
マリアが黙ってしまったので少し不安になる横島。
「ノー・とても・嬉しいです・ありがとう・横島さん」
目のサファイアブルーがとても美しく輝いていたと横島は思った。
「それじゃあ、またな」横島はマリアに別れを告げると今度は事務所に向かい始める。
「美神さんは昨日から今日の夜までおキヌちゃんと一緒に除霊に行くとか言ってたからシロにでも渡すか」
事務所はすぐそこだったがシロはタマモと散歩に出てるらしく会わなかった。
横島は喫茶店で時間を潰す事にした。
「コーヒーとカレーを」
遅い昼食をとる事にする、店内は客が少なかったので落ち着けた。
「テレビでも見とっか・・・」
テレビを見ようとした時カレーがやって来た。
「カレーです、お待ち・・あれ?横島さんじゃないですか」
「あれえ?小鳩ちゃん、どしたの?バイト?」
ウエイターのカッコの小鳩だった。
「あっはい、最近は働いたら働くほど物凄くお金が入るようになったので・・」
貧乏神が福の神になって随分経ったのでその効果が表れたようだ。
「ふーーん・・あっコレ小鳩ちゃんに・・・」
袋から小鳩用のを取り出す横島。
「えっ!?コレ良いんですか?」
「良いよ良いよ安物だけど(魔鈴さんに失礼だったな)」
「あのコレ・・」
小鳩が何か言おうとしたらしいが奥からマスターの声がする。
「小鳩ちゃん!こっちのお皿お運びして!」
「あっ、ハーーイ。すみません横島さん、ありがとうございます」
チョコだけ握り締めて小鳩はまた仕事に戻る。
「・・・おっ!なぜかカレーが食べてある・・・」
カレーを食べ終わってるのに気付くと同時にシロとタマモの姿を横島は確認した。
「ようやく帰ってきたな、タマモの奴、大丈夫かよ?あんなにバテテちゃしばらく動けそうにないな」
横島はカレーとコーヒーの代金を払って事務所に入っていった。

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