ザ・グレート・展開予測ショー

奴の名はユダ!・・・18


投稿者名:スーパーたーくん
投稿日時:(01/11/ 5)

美神が東京に着いたとき横島が全員の撤退を呼びかけていた。
とりあえず今は話し掛けなくても良いと思った。
美智恵の生死はすぐにわかった、ユダはその腕に長剣を赤く染めて東京に飛来した。


「ユダ・・・」美神は冷静な自分に驚いていた。
「冷静だな、美神令子よ。お前の母親は海の底に沈んでいったぞ」
ユダは口をニヤリとほころばせ血を眺める。
「良い腕であったが、私には勝てんよ・・・君も同じとこにすぐに行けるぞ」
構えに入るユダ、美神は構えない。
「戦う気まで失せたのかぁっ!?死にな!!!」ユダの長剣がコンマ数秒で美神の首に掛かる。
「あんたも・・・・よっ!!!」いきなり美神の霊力が上昇する。同時にユダは体が動かなくなる。
「ううっ・・・なんだこれわぁ、貴様一体どれだけの霊力を・・・」
「違うわよ、あんたは馬鹿な羊、罠にはまったってわけよ。シロ!タマモ!こいつに秘密兵器をかますわよ!」
美神は急に怒りの感情が込み上げるのに気が付く、私はこいつを許さない!
「ここで永久にくたばりなさい!!」だが美神は冷や汗をかいた。
ユダは笑っていた。
「美神さん離れてっ!!」横島の声がした、体に通り抜ける感触が加わる。
「グッバイ、ビューティフルガール」ユダは長剣を振りかざしていた。
「・・・・・」ボタボタッタ、腹部に赤い花があるかと思った。
「なっ!?」振り向く、だがユダは振り向きもしない、横島がユダに向かっていくのが見える、冥子が自分を手当てに来る、話せない。無常にも血は噴水のように溢れて止まらない。
「そんな・・・さ・・きょ・・なの・・・」美神は意識を失う、死んだのかどうなのか分からなかった。


彼の叫んだ直後ユダは長剣を美神の体に向けて振り切った。
美神が血を流し倒れていくのが見える、これが夢であったらと幾度となく頭で繰り返す。
「ユダぁぁぁぁあああ!」霊力は格段に上昇する。
「人間来るか・・・そういやお前はネーベルスタンに殺されたと・・むっ!」
ユダは横島の攻撃に口を止める。
「・・・ギュスターブが押す事だけはあるようだな、だが・・・こいつはどうだ!!」
雷雲が立ちこめ始める。
「召雷ぃ!!!」雷が横島を襲う。
「っとお、延びろおおお!」ハンズオブグローリーを伸ばして木を掴む、間一髪雷を避けれた。
「これは、面白いなほれほれ、アクアバイパー!天雷!マグマプロージョン!そして・・・マルチウェイ!!!」
魔法攻撃を避けきった横島に脅威の速さで剣技を繰り出すユダ。
「ううっ・・・・」霊波刀をバンシェングハンドに変えてマルチウェイを受け止める。
「うわぁぁぁあああ!」横島の腕から鮮血がほとばしる。
「人間はもろくてかわいそうだな・・・・・私にしっかり殺されれば良かったのに」
ユダは剣を引く。真っ赤な血が長剣を染め上げる。
「さよならです」剣を握っていない左手が光り輝く。
「断滅」横島の体に繰り出される拳撃。
「先生危ない!」シロが飛び出す。横島の体にユダの手が触れた。
「シロっ!来るな!」
横島は苦痛を感じ始めた。動きがゆっくり見える。
横島は一か八かの賭けに出た。
バニシェングハンドでユダの手を握り締めるユダはさすがに驚く。
「光より早く動かしたのによく掴めたな・・だがなぁ」
獣の腕は崩壊を開始し始める。
「もって後三秒だ三秒で念仏でも・・」
霊波刀が飛んでくる。シロだ。タマモが後ろから狐火で援護をしている。
「おりゃああああ!」横島は最後の気を振り絞る。
グキグシャ!!ユダの腕が折れるそして・・・
「燃えよ!バニシェングハンドぉぉぉおお!」文珠に『炎』の文字を込めバニシェングハンドに握りこめる。手は燃え上がる。
「むうっ!?」ユダの腕が燃えるそして蒸発した。
「体に一・・・・・ううう」もう駄目であった。体は人形のように動かなくなる。
「先生!」冥子の式神に乗って横島を拾うシロ。
「動くな!少しでも動いたらこいつをぶち込むんだから!」
タマモは機械に手を置く、スイッチどころかセッティングさえすんでいない。
「・・・困ったな・・・・・・・・馬鹿なんだからネーベルスタンは・・・」
「やれやれ、左腕が無いし状況も明らかに不利・・・おいとまさせて頂きますか」
ユダは彼らに一礼をする。
「それではごきげんよう」ユダは去った。


「横島さん!・・ひどい傷」おキヌはヒーリングを始めるが腕はすでにただの物体になったかと思うほどひどいありさまだった。
「先生!先生!」シロの声が遠く聞こえるこれはやばいかも。
「タマモちゃんはお医者様を呼んで!横島さん聞こえる!ねえ、聞こえる!聞こえたら目を開けて!」
声は聞こえたが目は開きそうにも無い。
「我々は死とともにあり、死とともに無い」誰かが言った言葉だ。
少なくとも俺は死とともにあるのか・・・。
「・・・・君はヒーリングを続けて!腕は骨が砕けている、筋肉は割れて骨が食い込んでいるな、骨が飛び出ているが大丈夫だ、最新の医療に不可能は無い」
「体がひどいな、君は体をヒーリングしてくれ!腹部に穴・・・なんてことだ内臓が無い」
「・・・・・・横島さん」
「こちらはブラックジャックだ!天界のマースペテンジョンを呼んでくれ!それと腕と体のパーツもだ!・・さっきの患者か?そっちはもう大丈夫だ!」
さっきの患者・・美神さんか、そうか助かったか良かった良かった。
ブツッ・・・横島の中で何かがちぎれた。

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