ザ・グレート・展開予測ショー

タイガー、変化!


投稿者名:NGK
投稿日時:(01/11/ 2)

街中ふたりの少年(青年?)が、立っていた。
ひとりは頭にバンダナをつけている。
それ以外は割とふつうの(少なくとも見た目では)少年だが、
もうひとりの方は巨体で見るからに威圧感がある。
ひとによっては何か格闘技をやっていると思わないでもない。
「いいかタイガー。これを成功させたら俺たちは英雄だぞ」
バンダナの少年−横島忠夫は巨体の少年−タイガー寅吉に言った。
「でも、ワッシ自信がないですケイノー」
「まぁ、いいじゃないか。俺にまかせとけ」
何の根拠があるのかわからないが横島は力説した。
「(ま、べつにうまくいくとは思わんがうまくいったら・・・)」
横島は不気味に笑った。

昼は夕方になり夜になる。彼らのナンパはうまくいかなかった。

「なじぇじゃー」
横島の遠吠え。
ナンパはやんわりとではなく露骨に断られた。
唾をはきかけられたりダッシュで逃げられもした。
「やっぱりうまくいかんもんですノー」
タイガーはつぶやいた。
第一、自分には一文字魔理という恋人(のような存在)がいるのだ。
もともとする理由がない。

「ちくしょう。こうなったら・・・」
というと横島は懐から横笛を取り出した。
それをみてタイガーの顔色が変わった。
「横島さん!?どうしてそれを!」
聞かれた横島は真っ正直に答えた。
「これか。厄珍堂から買ったのさ」
と言うと横笛を口に当てた。
タイガーは横笛を奪い取ろうと手を伸ばした。
力ずくでも奪い取らねばならない。
でないと、この日本でもあの悪しき悪名を馳せることになるだろう。

タイガーが横笛を奪おうするのは横島には予想できた。
であればそのための対応をすればよい。
ポッケットから文珠に字(霊力?)を込め、投げつけた。
その瞬間タイガーは倒れた。
文珠「倒」である。
それを複数投げつけられタイガーはなかなか起きあがることができない。
「ふっふっふ以前はうまく吹けなかったが今度は」
言うが早いが横島の奏でる旋律はタイガーの体を虎に変化させ、
次なる形態?へと変化させた。
横島忠夫(18歳)たまに努力家。

そして辺りは惨劇と化した。
ターゲットは彼らのナンパをことわった女性であったようである。

エミはその日自宅でテレビを見ていた。
”たまたま”仕事がなくやることがなかったのだ。
「今日のニュースです。」
と言う声は頭に入らなかった。のだが。
「今日***で痴漢行為をした虎少年Tと
近辺を何度かのぞき行為をしていたとみられる
主犯と思われるT少年を現行犯逮捕しました。彼らは・・・」
そのときにはエミの姿は家から消えていた。

「くやしかったんやー」
警察官の問いにT少年は答えたという。
その後T少年はしばらく社会から姿を、消した。

タイガーは横島に操られたとあって無罪であった。

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