ザ・グレート・展開予測ショー

奴の名はユダ!・・・15後半


投稿者名:スーパーたーくん
投稿日時:(01/10/31)

「ぜーぜー・・・最初から文珠を使えば良かったし・・・」
空はまだ濃い青紫、星が東京より良く見える、月も美しい。
「もっと別の形でこういう景色は見たいよな・・・今度誘って・・・んっ?」横島は地上を見る。
「おかしいな?車が東京から離れていく・・・この時間帯ならもう向かわないと・・・んっ?反対車線も同じだ・・・どうなってんだこりゃ!」
横島が見た高速は車が両車線とも東京から逃げる形で走っている光景だ。
「これは・・・隊長か?それともユダが・・・とにかく急ぐか」横島は加速をつけた。


「令子!そっちの準備はどう?」
「もう少し・・タイガー急ぎなさいよ!」タイガーは結界張りに追われてヒィヒィ言ってる。
「雪乃丞さんが悪いんじゃ、上と下を間違えるからじゃい」
「うるせーなっ、お前が話し掛けるからだろ」
「二人とも!喋ってる暇あったら手ぇ動かしなさいよ!」美神ももちろん追われてる。
「令子いいかしら?今回の作戦にはこの最強の結界である架爾後菟が必要なのよ!」
「分かってるけど・・・ユダが簡単に入るかしら?」
「だからこそあなた達が囮になって誘き出すのよ、それにあいつにはどうしても入らなきゃいけない理由もあるし・・・」
「ママ!それって何か教えてよ、この間からずーっと秘密じゃない!」
「もう少しで分かるわ・・・それより早く結界の補修を!」
「あーーっ、面度くさいったらありゃしないわ・・・」


「・・そろそろ東京だな・・・とりあえずGメン本部に行こう」
横島は本部である、あの地下の基地に入っていく。
「・・・・誰もいないな・・・霊的反応はないから敵に襲われたってわけじゃないみたいだし」
司令室もトレーニング室もバスルームも誰もいない。当然だが美神達は結界張りに行ってるのだから。
「しょうがない・・・飯でも食うか」司令室から連絡出せよと一言言ってやりたい行動だ
「Gメンって良い飯そろってんな!これとこれとこれは事務所に持っていこう・・・」
横島は文珠に『保』の文字を込めて文珠の中に入れ始める。
カツン。後ろで物音が立つ。
「誰だっ!!」横島は素早く戦闘体制に入る。しかしそれもすぐに解いた。
「よ・こ・しまさん・・」そこにはおキヌがいた。
「おキヌちゃんか、びっくりさせないでよ・・それより隊長達がどこに・・・」横島は言葉を止める。
「良かった・・・良かった・・・」横島の抱きつくおキヌ、横島はしっかりと彼女を握り締める。
「心配かけたね・・・それより美神さんたちは?ユダにはまだ秘密があるんだ!」

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