ザ・グレート・展開予測ショー

ジャッジメント・デイ(その7)IF(コミックス派厳重注意)


投稿者名:メカ音痴
投稿日時:(98/ 7/17)

毎度!!メカ音痴です。今回のお話は今週号を読んでいることが前提ですので、コミックス派の方は特にご注意下さい。
あと、今回「麿」を使ってないのは、創作には違いないのですが、内容がシリアスですので自粛しました。後、結末が常々
僕が主張していることと矛盾しますが、もし姐さんが死ぬのなら、最近の「感動」の名の下に主人公以外のサブキャラが
何度も痛めつけられて結局・・・と言うのではなく、せめて安らかに・・・と思ったからです。勿論、彼女が無事助かって
ほのぼのとした、ホームドラマに参加してくれることを、切に願います。では始めます。

ル「ヨコシマー!?」落下していく横島、必死で追うルシオラだが先ほどの戦闘のダメージでスピードが出ない。
間に合わない!!地面に横島が落下する。そして、砂煙があがる。
ル「ヨコシマ!?ヨコシマ!?」ルシオラが必死で叫ぶ。少しして砂煙が大分収まった。
横「いてて・・・」砂煙の中から苦しそうに横島が身を起こした。
ル「無事だったのね!?ヨコシマ!!」ルシオラが涙を溜めた笑顔で走りよろうとする。横島はそれには答えず、下を向き、
砂煙の中に向かって声をかけた。
横「おい!!ベスパ!!大丈夫か!?何でアンタが俺をかばってくれたんだ?」砂煙が完全に収まり、横島の下にベスパが居るのが見えた。
べ「ポチにはいっぺん助けてもらったからねえ・・・もうアンタには止めをさせそうにないから借りを返しただけさ。」苦しそうに笑い、
ベスパが答えた。
ル「離れてヨコシマ!!止めをささなきゃ・・・」かけよったルシオラが止めを刺そうとする。それを手で制して、横島が文珠を出した。
文字は「蘇」。・・・だが文珠はボロボロと崩れた。まだジャミングの効果が切れていないのだ。
横「ベスパ!!ジャミングを解除してくれ!!」だがベスパは笑って答えた。
べ「ジャミングは・・・ゴホゴホッ(「しゃべるな」という横島の制止を無視して)、アシュ様にしか解けないのさ・・・」
横「ルシオラ!!ベスパをアシュタロスの所へ!」横島が叫ぶ。だが、ベスパは横島の手を握ったまま、離そうとしなかった。
べ「よしとくれ・・・ジャミングをいっぺん解除すると二時間は再びジャミングできないのさ。アシュ様の足手まといにだけはなりたくないからねえ。」
横「しゃべるな!!ベスパ・・・」横島がベスパを制止する。だが、ベスパは続けた。
べ「もう手遅れさ・・・せめて死ぬ前にいいたい事位言わせておくれ。ポチ・・・アンタ馬鹿だねえ・・・あたしゃ敵だよ!お人好しにも程があるよ・・・
  ルシオラ・・・姉さん・・・手を握ってくれないかい?」ルシオラは黙って彼女の手を握った。
べ「ルシオラ・・・アンタいい男見つけたねえ・・・アシュ様がいなきゃアタシも惚れてたかもね・・・ポチ・・・いや、ヨコシマ、借りは返したよ。あとは
  ルシオラを大事にしてやっておくれよ・・・」
横「ああ!!約束するから、もうしゃべるな・・・皆がくりゃなんとかなる!!」
べ「無駄だよ・・・ああ、目が見えなくなってきちまった。今度生まれ変わったらアタシも
  アシュ様とラブラブになれるかねえ・・・アシュ様もアタシもラブラブってガラ・・・じゃない・・・か・・・は・・・は」そう言うとベスパの目
が閉じ首がよこを向いた。そしてルシオラと横島が握った手が力無く落ちた・・・
ル「ベスパ!?ベスパ!?」だが、返事はなかった。
ア「ご苦労・・・ベスパ」ベスパの気の消失にアシュタロスはただ一言呟くと目を閉じ、天を仰いだ。その瞼から一筋の光が落ちた。
横島達はベスパの遺体を丁重に埋めた。祈りを済ませると横島が文珠を取り出した。文字は「天」。あたりが光に包まれ、ベスパの魂がアシュタロスの呪縛
を離れて空へと昇って行く。
ル「バイバイ・・・私の大切な・・・妹・・・」


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