ザ・グレート・展開予測ショー

スーパーモニター、ヨコシマン!(その2)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/10/20)

あくる日の、朝。
外では、サンダーバードがチチチ・・・と鳴いている。
叙霊事務所のバイトの日だ。

そう思って起きようとする。
時計を見ると、未だ「しち、てんてん、いちご」とある。
・・・これは、カオス開発の『おキヌちゃん時計』。
身長から体重、血液型、スリーサイズ、何から何までおキヌちゃんの体そっくりにして
スケールは1/10サイズに作り上げた珍品時計。
さらに、数字が読めない方のために、凡て平仮名で書いてある。
しかも、袴の結び目ボタンを押すと、おキヌちゃん(国府田さん)の声で
そっくりそのまま読み上げてくれるのだ。ファンにはたまらない。

途端、カチッと音がする。
横島がその音に気づくとともに、おキヌちゃん時計の手は、ネクロマンサーの笛を
取り出して吹きだす仕草をはじめる。
かなり精巧に出来た時計。

その直後、その笛の音に引きづられて本物の悪霊が引き寄せられる。
ぞわわわっわ・・・・・
横島の鳥肌が立って起きる羽目になった。
ただでさえ、妖怪変化に好かれ易い体格だから。



起き上がると、テキパキと”ベビースターラーメンBIGチキン味”を飯代わりにする。
食べ終わるや、テキサスGジャンとつぎはぎズボンに着替える。
そして懐かしの仮面ライダー変身ベルトをズボンに通して締める。
最後に、チューリップハットを被る。
時代錯誤。

実は先日、骨董屋に”着ているGジャンとGパンが幻のリーバイス製0157製品”
だとかなんか言われて、合計で¥400,0000で売ってくれと申し入れられ、
契約して売り払ったのだ。



実は、『仮面ライダー変身ベルト』もカオスの開発製品。
前回よりは改良され、バックルをパカリと開けると時計が見える仕組み。
しかも、その中身は回転式の時計で、腹の部分を見るときには回転させて時間を読める。
腕時計が出来ない土木系作業員には好評だと、バイト中に好評を受けたと
カオスから聞かされているだけに、納得していた。

この製品は、ほかにも利点がある。
一日の霊力を無駄に使わないようにと、”霊力変換バッテリーチャージャー”が働いて
体にある程度秘められた霊力を、一日にごく僅かずつ吸収して蓄えてくれる。
小竜姫の与えたバンダナの力を応用したようなものだ。
その霊力は、いざという時に使えるのだそうだ。


このベルトをして、朝早く自転車に揺られて事務所に行く。
気持ちが良い。
また、この自転車もカオスの開発製品でモニター用にいただいた物。
『究極超人あ〜る』の轟天号並みの耐力を持ち、十人乗りも可能。(違反じゃい!)
さらに、マッハ40の速度を出すことも可能で、高速道路に乗ってもそうそう気が付かれるスピードではない。
しかし・・・・・


どがしゃあああああん!
マックス・・・もとい、スピードを出しすぎた横島は曲がりきれずに電柱に激突した。
・・・そう、乗っている本人のテクとなると、それまた別物なのだ。
調子に乗りすぎて、手を離すだけでなく足も離した超運転をやらかした。
『奇面組』の一堂 零をテレビで見たのを真似したのだ。

無論、横島のテクはもともと小学校低学年の頃、乗り回して暴走族をやっつけ滅ぼし、
学級担任に誉められたこともあるほどだったのが、今こうして身を滅ぼしたわけだ。

・・・・この後横島は気絶したまま、またも遅刻したのだった。




美神 「何回目の遅刻よあいつは! 今回は給料から¥20000ひいといてやるわ!」
キヌ 「・・・・・・・・・・(苦笑)」

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