ザ・グレート・展開予測ショー

クリース・ファン・シット・ビィデュンFrom魔鈴


投稿者名:たーくん
投稿日時:(01/10/15)

「ここのお店はいつでも開いてるんですよ、たっぷり愚痴を聞かせてやって下さいね。私はパパとママの所に戻ってるわ。」

彼女は私をお店に連れてきてそれだけ言うと早々といなくなる。
「いらっしゃい、おや?お嬢さん一人かい」愛想の良さそうな店員だ。
「ええ、蛍ちゃんに聞いてません?」
「ああ、あのお嬢ちゃんね良いですよお話を聞くのは俺の役目ですから」
「ありがと」
「それよりお嬢さんはどうしてこんな所に?」
「お嬢さんはよして、もうそんな年じゃないの魔鈴って呼んで」
「そうかい?魔鈴さん、この町には観光かい?それとも恋人を追ってかな?」
「どうかしら?私に恋人なんていないわ最近は家の猫とお喋りが日課」
「そりゃラッキーだな俺もここ最近は女に縁が無いんでね」
「嘘ばっかり貴方の手のそれは?」
「あちゃー、いけね、いけねこりゃ失敗だな」
「おかしな人、ねえ一杯くれない?」
「いいぜ、俺がおごるよマスター!グリーン・ド・シェッツをクロスで!」
「若造、お前が作りなワシは忙しい」
「けっ、ケチな親父だなちょっと待っててくれ」彼はシェイクの準備を始める。
「これも入れてくれない?」
「バーベリンか変わった薬味だが良いかもしれないな・・」
「ほら、綺麗な未亡人が酒言葉のグリーンだもっともあんたが未亡人かどうかは知らないけどね」
「上手いのね、美味しいわ、今度私のレストランのレシピに加えても良いかしら?」
「もちろんだ、あんたみたいな美人に注がれりゃ酒も喜ぶ、ちょっと待ってくれ・・・これが作り方だけどあんたの入れたバーベリンが良く効いてるみたいだ」
「そうかしら?貴方の腕が良いからよ」
「それより、あんたの話を聞いてないが」
「良いのよ、貴方を見てたらすっきりしたわ。蛍ちゃんにお礼を言わなきゃ・・もちろん貴方にも」
「そうかい。俺も嬉しいね、ところでその薬指の跡が気になるならもう一度付けるのをお勧めすぜ」
「あちゃあ、今度は私が見つかっちゃったみたいね、そうね貴方の言うとおりにしてみるわ」
「良い女だったなあ、マスターあんたがあと二十歳は若かったらって思っただろ」
「お前は最初から既婚者じゃとわかっとじゃろ!ワシをはめようったてそうはいかんわ!」
「どうだかねえ」


みなさんも是非行ってみたら?髪を切った妻の事に気付かなくなったらそんな夫をほかってここに行くのをお勧めするわ。P.S私のお店のグリーン・ド・シェッツが入ったから若い恋人さんは是非ご賞味を・・・・    From魔鈴(名字はひ・み・つ)

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