ザ・グレート・展開予測ショー

奴の名はユダ!・・・2


投稿者名:スーパーたーくん
投稿日時:(01/10/12)

横島はとりあえず妙神山に来ていた。
今回の敵はアシュタロスより強い、この言葉が彼を自らここに赴かせたのであろう。
「おキヌちゃんまで来なくて良かったのに」ちなみにやましい思いは無い。
「いえ、横島さんが頑張るんですから私は一応パートナーですし(本当は小竜姫様が不安なんだけど)」
「そう?まあいいや。小竜姫様、横島ですけど!」横島は鬼門をシカトして叫ぶ。
「こら!ワシらを何だと思ってるんだ!」鬼門は怒る。
「あっ!・・・いたんだ」横島のまじな反応に辺りは時が止まる。
「んおっほん!そんな事より小竜姫様じゃな、少し待たれよ・・・タンタカタンタンタンタタタタタ・・・」エレクトニックカーニバルの曲がかかる。
「お前らは電話の保留ボタンか・・」
「うむ、小竜姫様がくるぞ」少しして扉が開く。
「あら、早かったですね?どうぞ中に入ってください」二人は妙神山修行場に入る。
「おっ!横島来たの?お前ここじゃあもうたいして強くはなれんぞ、猿神のおじさんも今日から指揮官の警護だってよ、この年じゃきついわとか言ってたぜ」奥から来たのは神宮だ。
「お前や小竜姫様は行かんくて良いのか?」
「俺と小竜姫は地上界のまとめ役を言い渡されたんよ、いざとなったら戦ってくれって」
「ふーーん、暇なんだな」
「ふっふっふ、暇か・・・最近は俺は毎日二時間くらいしか寝てないんだ何でか分かるか」
「何でだよ・・・」横島はいつでも逃げれるよう文珠を握る。
「それは・・・・」
「ポチーーーーーいつ来たんでしゅか?パピリオ退屈だったでしゅよ、あちょびまちょうよ神宮じゃあちょびたりまちぇんよ」
「てめーーーー(怒)」文珠発動前にパピリオがくっついたので横島は動けない。
「はっはっは、さらに今日からは小竜姫が愚痴を言うために酒に付き合わすのもお前が来たから解決じゃ!ようやく平和な生活(感泣)・・・お休み」神宮は自分の部屋に逃げていった。
「こら、パピリオ!横島さんは遊びに来たんじゃないですよ、すいません、この子ったらいつまでたってもこれで。最近は神宮が遊ぶから少しは大人しくなったんですがさすがに一日八時間も遊べば・・・・・」
「・・・・・八時間・・・あいつの仕事の時間を三時間と仮定して睡眠時間を差し引くとあいつ十一時間も小竜姫様と飲んでるのか・・・・・気分も悪くなるな・・・」
「何いってるんですか?」
「いや、何でもないっすよ・・ははは(この顔で十一時間・・・神様も顔で判断できんな)」
「横島さん私先にやってきますね」
「んっ?あっそう分かったよ、頑張ってね」話を聞いてなかった横島は適当におキヌを送り出す。
「さてと、俺は文珠作りでもするか」横島は霊力の集まる部屋に入る。
・・・・・・・・・三十分後・・・・・・・・・・
「だいぶ出来たな、そういやもう三十分かここじゃあ時間の流れが違うからあっちだと二時間は過ぎたかな?そろそろでるか」横島が外に出た瞬間。
「ぐあっ!」横島めがけて神宮がぶっ飛んでくる。
「いてーー!何だ?何だ?おい神宮っ小竜姫様の風呂でもノゾイたんか?」
「・・・ここにいたんか・・・おキヌちゃんは逃がした・・・お前も逃げ・・・」神宮は倒れる。
「おいっ!おいっ!神宮!」横島は揺り動かすが反応が鈍い。
「くっそ!文珠あって良かったな」横島は回復の文珠を使う。
「おっ?そこにも誰かいるぞナルセス、お前の右腕をぶっ飛ばした奴じゃ無いがな」
横島は状況を一瞬で理解する。
「くそ!私の腕の償いはまだすんでないのだ!どけガキ!」ナルセスは横島を片手であしらおうとする・・が、
「ぐはああああ」ナルセスは切られた傷口を押さえる。
「ぐおっ!何だと霊波刀だと、出力が高すぎる」傷口は焼け爛れる。
「貴様ら俺が知らないうちに良くやってくれたな・・・小竜姫様はどこだ?」
横島は冷静かつ慎重に間合いを詰める。
「(くっ!こいつできる・・・サルゴン!手負いの俺じゃあ分が悪い)」
「まかせろや・・・おいガキ醤油とか言ってた女ならそこだ」横島は瓦礫に埋もれてる小竜姫を見つける。
「生意気だった割にはそうたいした事は無かったぞ、結構綺麗だから、この後、遊ぼうと思って生かしてあるぜ」
「・・・・・・おい!お前!水俣病って知ってるか」
「はっ?いきなり何を・・」
「馬鹿者!油断するな!奴が!」ナルセスの声より早く横島は文珠を使う。
「猫がかかったら踊り狂って死んだそうだ・・・お前みたいに」
「なっ!」最初の会話から何秒たったかあまりにも早かった。横島は『速』で一気に加速し『縛』で動きを止め『剣』で敵に切りかかった、この間わずか一秒程。さらに『縛』を一部解除し四肢を一瞬開放させそれぞれの部位に剣を突き刺す。
「なっ・・・踊って死んだ」サルゴンは自分が死んだことにも気付かなかったであろう。
「なに!サルゴンを一撃だと・・・いかん私も死ぬ・・・」ナルセスは覚悟を決める。
「うおおおおお!」
「遅い!」横島は剣を構えた。
「これで終わりだ!」横島は切りかかる。だが!
「ぐしゃ・・・・があ・・・」横島は切られていた、確実に腹から胸の部分に鋭い感触がした。
「・・・・・・・なんてざまだ」ギュスターブが立っていた。
「あっ兄者、なぜ?」
「・・・・・・・くる」ギュスターブはすでにナルセスを抱えて移動していた。
「どりゃあああああああ!」横島はサイキックソーサを投げるがあたるわけも無い。
「!」横島は自分の首に冷たい感触を覚える。
「・・・・・・・・・・いい腕だ」ギュスターブの腕に鮮血がほとばしる。
「くっ・・・・嘘だろまさかこんな所で」横島は死を覚悟した。
「・・・・・少年・・名は?」男から出た言葉は以外だった。
「えっ・・俺?」
「・・・そう・・・名は?・・あるだろ?」横島はこいつの声に優しさを感じた。
「俺は・・・横島・・・横島忠夫」
「・・・ヨコシマ・・・私はギュスターブ・・・ユダの直属の死鬼団の隊長ギュスターブヨコシマ・・・・強くなって来い・・・・・・・」ギュスターブはナルセスを抱えると飛んでいった。
「・・・・・ギュスターブ・・・死鬼団・・・それより小竜姫様!」横島は瓦礫を急いでどける、幸い傷は浅いようだ。
「文珠を・・・・」横島が手当てをしていると。
「横島さーーーん、ふええええん」おキヌが飛びつく。
「あううう、いきなり変な人が来て暴れて小竜姫様がやられて、私、狙われてそしたら神宮さんがにがしてくれて・・・それでそれで・・」
「大丈夫だって俺が追い払ったから・・・それより小竜姫様のヒーリングをお願いするよ俺は神宮を見てくる」横島は立とうとするが立てない、自分も出血していたのを忘れていたようだ。
「やっぱり俺からお願いできるかな?」
「もちろんです」おキヌは明るく答えたが横島は頭がいっぱいだった。
「ギュスターブ・・・・・か・・・」
・・・・・・・・・・ギュス&ナルセス・・・・・・・・・・・・
「兄者、何であのガキを殺さなかったのですか」
「・・・・・・・・」
「完璧に殺せるはずだったのに・・なぜ!・・うっ」
「・・・・喋るな・・・傷が広がる・・・・・なぜか・・・・俺にも分からん・・・」
「兄者!今日、サルゴンを殺されたんですよ!ユダ様が知ったら」
「・・・・別に気にしないさ・・・・あいつは浮いてた存在だ・・・お前という剣の後ろに潜む毒虫だ・・・・」
「・・・・」

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