ザ・グレート・展開予測ショー

かけおち 番外編(海に行こう)前編


投稿者名:いたけし
投稿日時:(01/10/11)

本編のちょっと前の話

「お〜いタイガー、ピート明日海に行こうぜ〜」
夏休み前日の放課後、俺は帰ろうとしているタイガーとピートを呼び止め、海に行かないかと誘ってみる
「海ですか〜いいですね、明日は特に予定も無いし行きましょうか、海に」
「いいですノー、わっしも特に用事もないですケンノー」
よっしこれでふたり確保、あともうひとりくらいほしいところだけどこのメンバーでもうひとり加えるとすると・・・あいつしかいね〜よな〜、雪之丞
「もうひとりくらい欲しい人数だな」
「やっぱ雪之丞さんですカイノー」
やっぱり出てくるか、だがしかし
「タイガーお前、あいつの連絡先知ってるか?」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜と、ピートさんは?」
タイガーはピートに助け舟を出した
「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん、わかりません」
助け舟あえなく撃沈、そうあいつの居場所は誰も知らないのだ、いつもあいつの方から遊びに行くって誘ってくるから気にはしてなかったけど、やっぱりこういう時は面倒だな
「じゃあどうする、誰か他のひと誘うか?」
そのとき、肩をトントンと叩かれる
振り向いてみると
「なんだよ・・・・・・・・・・・・こにょゆびは〜」
振り向くと愛子の手が俺の肩に置かれ細い指が俺のほほを刺していた、正確に言うと俺が自ら刺されるように振り向いたことになる
「私、明日からヒマなんだけどな〜」
指を引き、愛子は明日からヒマだと言い出した
「ふ〜ん、それで」
「青い空、青い海、きっと綺麗でしょうね〜」
次に愛子は青いのは綺麗だろうと言い出した
「そうだな」
「濡れる髪、あらわになる普段出さない白い肌」
「?」
「光る白いビキニ、淡いひと夏の思い出」
もう愛子がなにが言いたいのかわからなかった
「横島さん横島さん、愛子さんは海に行くのに誘ってほしいのではないでしょうか」
「おお、そうか、だからあんな回りくどいことを」
「たぶんそうだと思います」
まあ、あとひとりくらい欲しいところだから別にいっか
「愛子、お前海に連れていって欲しいのか」
「割れるスイカの音、冷たい潮風・・・ん、まあどうしてもって言うのならついていってあげてもいいわよ」
「お前が行かなくても別に俺たち3人だけでも十分なんだけど」
「ふん、だったら男3人でいっちゃいなさいよ」
ちょっと、愛子をからかい過ぎたようだ、でもこんなふうに気兼ねなくからかえるのは愛子くらいなんだよな〜
「ごめんごめん、愛子が来てくれたらこのメンバーに華が咲く、愛子、俺たちと明日いっしょに来てくれるかな」
「いいとも〜」
『おいおい』
ピートとタイガーが声を合わせてつっこむ
「じゃあ明日、俺の家に集合な」
そして俺たちは明日の打ち合わせをして帰っていった

そして次の日
「いらっしゃ〜い、いらっしゃ〜い」
「かき氷はいかがですカイノー」
「焼きそばもありますよ〜」
「もうっ、なんで海に来たのに海の家でバイトしなくちゃいけないのよ〜、もう遊びた〜い」
「我慢しろ、3時までのあと1時間だから、そのあと遊べるから」
昨日からの海に行くと言う計画は俺の生活費を稼ぐために行くのであって遊ぶためだけとはひと事も言ってない
「あともう少しだ〜、がんばってくれたまえ諸君」
「は〜〜〜〜〜〜い」
俺以外の口から発せられた、3人の声は重く疲れきっていた

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