ザ・グレート・展開予測ショー

横島の大災難2


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/10/ 6)

大災難!!激突!! 父と子

前回のあらすじ
横島とそっくりな怪人が、美神除霊事務所のご近所の若い娘さんのお風呂場を覗くという怪事件が起きた。
真っ先に疑われた横島だったが、彼には身に覚えのないことだった。
しかし、美神は横島を地下室に閉じ込めてしまう。
その後も謎の怪人は犯行を重ね、横島の疑いは晴れる。
そして美神母娘の必死の調査で、ついにその正体がわかる。

「親父ー!!てめえー!よくも俺のフリして好き勝手してくれたなー!!」
「おかげで俺の清純なイメージがぶち壊しじゃねえか!」
父親、大樹の悪霊に怒鳴りつける横島忠夫の生霊であった。

「忠夫か、お前が清純っていうのは相当無理がないか?でも、どうして生霊になれたんだ?」
大樹の生霊は横島の生霊に余裕をかましながら尋ねる。
「例の貧乏神の幽体離脱用の特製ハンバーガーを無理やり食わせられたんだよ!」
《あのハンバーガーの名前忘れました。知ってる方教えてください。なんとかシメサババーガーとかだったような気が?》by作者
二人の様子を見ている美神さんの傍で、口の中に無数のハンバーガーを突っ込まれてひっくり返っている横島の本体があった。

「このくそ親父、美神さんやご近所の皆さんへの覗きはともかく、楽しみに取っておいたおキヌちゃんまで覗きやがって!生かしちゃおかねえぞ!!」
怒り心頭に発している横島息子であった。
「横島ー!!私は覗かれてもいいって言うのかー!!」
横島の言葉を聞いて怒り出す美神。
「い、いやっそういう訳じゃ!ごめんなさい美神さん!」
美神に向かってごめんなさいと拝む横島忠夫。情けない姿であった。

「相変わらず、美神さんの尻にしかれおって情けない奴だ」
息子の情けない姿に頭を抱える親父の大樹であった。

「ふ・ふ・ふ!おキヌちゃんはかわいかったぞ!俺をお前と勘違いして、覗いてくれたと喜んでいたぞ。この果報者めが!この、この!」
さっきの息子の怒鳴り声をさらりと受け流す、余裕の大樹である。
「え!おキヌちゃんが!ま、まさかそんな事を?」
大樹の言葉にショックを隠せない忠夫だった。

「あああ、嘘です。私そんな事言ってません!ただ横島さんが覗いてくれて嬉しいなと言っただけで・・・」
顔を両手で覆って、真っ赤になって恥ずがしがるおキヌちゃん。
パニックになって墓穴を掘りまくっている。
「喜んでるじゃないの。おキヌちゃん・・・・」
ジト目でおキヌちゃんを見ている美神であった。
「拙者の話題が出ないでござる。無視されてるでござる。悔しいでござる」
拙者だって、拙者だって、とむくれているシロの姿があった

「みんな、横島のどこがいいの?」
みんなの様子を見て、首を傾げて本気で不思議がっているタマモだった。

「やい!くそ親父!自分の身体にもどれ!さもないと・・・・」
「さもないと、どうする・・・・」
大樹が最後まで言い終わらないうちに
「ロケットパーンチ!!」
大樹が右腕を忠夫めがけて飛ばしてきた。
「な、なにー!!」
ロケットパンチをまともに受けてぶっ飛ぶ忠夫。
「ブレストファイヤー!!!」
追撃ちをかけて大樹の胸から分厚い熱光線が発射される。
「うあっちゃちゃちゃー!!」
生霊も熱を感じるらしい。尻から煙を出して駆け回る忠夫。
「とどめじゃ!安らかに眠れ忠夫よー!光子力ビーム!!」
大樹の目から忠夫に向かってビームが発射される。
ビームが忠夫に命中しようとした瞬間。
「プロテクトウォール!!」
忠夫の左手に湾曲空間が発生する。
左手の湾曲空間にビームが飛び込んで吸収され、光芒の中で星型の光りになる。
「むん!」
その星型の光を大樹に押し返す忠夫。
ドドドーン!!
光が大樹に当たり爆発を起こす。
「くっ、や、やるなー忠夫ー!」

「まだまだー!くらえー!!ブロークン・ファントーーム!!!」
忠夫の胸の前に光の輪が発生する。
その光の輪の中心部に向かって、渾身の右ストレートを放つ忠夫。
忠夫の右腕は光の輪を従えて大樹に突き進む。

「光子力バリアー!!!」
すかさずバリアーを張る大樹だった。しかし、バリアーを粉々に粉砕したブロークン・ファントムは大樹の霊体を破壊した。
「どうだ!くそ親父!さっさと本体に戻れ!!」
勝ち誇って、大樹に叫ぶ忠夫。

だが、大樹の霊はすぐに元の形に復元する。
「馬鹿息子めー!この程度で、俺に勝ったと思ったかー!!100年早いわー!!」
「俺はレトロなだけのアニメファンじゃないぞー!!!」
大樹は両腕を腰の横に広げると右腕に攻撃のエネルギーを、そして左腕に守りのエネルギーを発生させる。
「ぬうおおおおーー!!」
そして、両手に発生した異なったエネルギーをねじ伏せるように両腕を前方に伸ばして拳を組む。叫ぶ大樹。
「ヘル・アンド・ヘブン!!!」
凄まじいエネルギーの奔流が回りの物を吹き飛ばす。

「な、な、なんでただの生霊にあんなバカな事できんのよー!」
あまりに意外な事の成り行きを茫然と見ていた美神が我に返る。

「そうですねー、ちょっとした神仏なみの力ですねー」
いつの間にかヒャクメと小竜姫が美神の傍にいた。
「あの横島さんのお父さんの妄想力は凄いですね。横島さんも凄いけど」
小竜姫が感心したように言う。
「あんたたち、何とかしなさいよ。町が滅茶苦茶になっちゃうわ」
見ると、町が横島親子の戦いの余波を受けて破壊されている。
「元気な生霊ですねー。二人とも」
ヒャクメがころころと笑った。
「笑い事じゃないわよ!」
他人事のように笑うヒャクメを怒る美神だった。



ーつづくー

あああ・・・・とうとう禁断のアニメネタを・・・・
例のOVA新作発売記念という事で笑って許してください。

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