ザ・グレート・展開予測ショー

横島の大災難


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/10/ 4)

横島大樹、横島忠夫の父親である。年齢不詳、妻、横島百合子

ここは、アルニア共和国。今日も今日とて妻、百合子さんに浮気がバレてしばかれている大樹だった。
「今日という今日こそは絶対許しません!」
百合子さんの強烈な右ストレートが見事に顎に当たる。
顎を打たれ大樹の脳は大きく揺さぶられた。
そして、脳震盪を起こした大樹はその場に昏倒した。

ぶっ倒れた大樹を残して出て行く百合子さん。
この横島夫婦にとって些細な(?)日常の出来事が、遠く離れた日本で大きな惨劇の呼び水になる事を神の身でもない百合子さんは知る由もなかった。

惨劇序章
ここは日本 美神令子除霊事務所

「こらー!ヨコシマ―!また、私のお風呂覗いたわね―!」
真っ赤な顔をして美神さんがぐるぐる巻きに縛り上げられている横島を怒鳴りつける。

「私も横島さんに覗かれました」
「拙者とタマモが入っている時にも覗かれたでござる。なぁタマモ」
「うん!あの影は間違いなく横島だった」

「む、無実じゃー!確かに美神さんの覗きは身に覚えがあるけど、いくらでもあるけど、おキヌちゃんとシロタマは覗いた覚えはないぞ―!神に誓ってもないぞ―!」

「な、な、なんですって、横島さん!私のお風呂覗いた事がないとはどういう意味なんですか?私の裸なんか見る価値もないという事ですか!」
泣きながら横島に激怒するおキヌちゃん。
なんか怒る意味が違うような。

「拙者もでござるか!拙者の裸も魅力がないでござるか?ヒドイでござる。拙者だって成長しているでござる!胸だって一ヶ月前より1センチ大きくなったでござる〜〜!!」
シロも横島に泣き付いている。
「それに、拙者先生とだったら一緒にお風呂に入っても、初体験してもいいでござったのにーー!!!」
《や、やばいよ!シロ!それだけは》by作者

「いやーっおキヌちゃんを覗くのは、なにか神仏を汚しているような気がして、気が引けるんだよな」
横島がおキヌちゃんに答える。
「そんな、神仏なんて、私普通の女の子なんですよ。私も覗いてください」
《ち、ちょっとおキヌちゃん。何を言い出すの》by作者
《シロは妹というか、弟みたいなもんだからなー》by横島

「ま、あたしは変化しているだけだから見られても構わないけどね。でもタダで見られるのは嫌よね。そうね、狐うどん十杯で手を打ってあげるわ」
あくまでもドライなタマモであった。

「な、な、なんで覗いてもいないのに、おキヌちゃんやシロに怒鳴られりゃならんのだーー!!」
《げに恐ろしきは女心である?》by作者

「で・も・私は覗いたのよね!?」
他の女性陣への優越感を漂わせて、引きつった笑顔で美神が横島に尋ねる。

「横島くん、あんた最近、ご近所の若い女の子のお風呂を覗きまわっているでしょう?凄い数の苦情がうちに来ているのよ」
縛られている横島に美神が聞く。

「え、何の事です?おれ最近、ご近所の覗きなんかしてませんよ」
きょとんとした顔で横島が美神に答える。

「嘘をおっしゃい!証拠はあがっているのよ!」
美神が数枚の写真を横島に見せる。
そこには、確かに覗きをしている横島らしき人物が写っていた。
《これらの写真は本当は凄い写真なんです》by作者
ぶるぶると肩を振るわせ写真を見る横島。

「ち、違う、これは俺じゃない!俺は無実じゃー―!!」
涙と鼻水を流しながら美神に無実を訴える横島。

「ええーい!問答無用!!きりきり歩かんかーい!!」
訴えも空しく、横島は事務所の地下室に監禁されてしまった。
「2,3日そこで頭を冷やしなさい!!」
「警察に突き出さないのがせめてもの情けよ!」
そう言うと、美神は事務所の戻っていった。

「でも本当はちょっと、気になる事があるのよね」
美神は事務室の戻ると、電話機の手をかけた。

実は、美神はわざと横島を地下室に閉じ込めたのである。
《いつも横島に覗かれている美神は、先程覗かれた横島らしき覗き魔に違和感を感じていた》by作者

「俺は、俺は、俺は無実じゃー!!!!やってないんじゃー!!!!誰か信じてくれー!!!」
地下室に横島の叫び声が空しく響いた。
《人間、日頃の行いがモノを言いますな》by作者



―つづく―

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