ただおの羽衣伝説
投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/10/ 3)
昔々のお話じゃ。
三保の松原というところがあっての。
ここにただおという漁師の若者が住んでおったんじゃ。
ある日、ただおは海から良い香りが漂ってくるのに惹かれての。
松林まで来てみたんじゃ。
すると、松の枝に天女の羽衣らしきものが掛かっておったんじゃよ。
ただし、その羽衣は普通の大きさではなかったのじゃが、ただおには気がつかなかったんじゃ。
で、ただおが周りを見渡すとな。
海辺で二人の若い美しい娘が戯れておったんじゃ。
昔々の事じゃ、二人ともすっぽんぽんでな、勿論、モザイクなしじゃ。
ただおは大興奮して鼻血まで出しておった。
「こ、これは凄い。あの二人を嫁にしたい」
一計を案じたただおはの、羽衣を隠す事にしたんじゃ。
ただおが羽衣に手をかけようとしたときじゃ。
ぽんぽん、とただおの背中を誰かが叩いたんじゃ。
ただおが振り向くとそこには。
巨大な鮫のでっかい口があったんじゃ。
「ひえー!人食い鮫じゃー!!」
ただおは驚いて逃げようとしたんじゃが、丸太のような腕が鮫から伸びてきてただおの頭を掴んで押さえつけたんじゃ!
ただおは当然走っても前に進まん。
「お待ち下さい。若い漁師さん」
美しい女子の声じゃった。
その声を聞いたただおが振り向くと、そこには身の丈七尺はあろうかというシュワちゃん顔負けのスーパーボディビルダーの女性らしき物がおったそうな。
その女性は今、海から上がってきたのであろう。すっぽんぽんじゃった。勿論、モザイクなしじゃ。
「わらわの家では、オールヌードを見られた男性と結婚するしきたりとなっております。わらわと結婚して下さい。」
ただおは薄れ行く意識の中で、その女子の声が聞こえておったそうじゃ。
こうして、ただおはその女子、女華姫と無理やり結婚させられてしまったのじゃ。
「さぁ、今宵も子作りに精を出すのじゃー!」
「ひええー、いやじゃー!」
二人とも末永く幸せ?に暮らしたそうじゃ。
ところで、あの二人の天女じゃが
「気持ち良かったわね。さぁ、天に帰りましょう。シロちゃん」
「わかったでござる!おキヌどの」
二人は羽衣を着ると天に帰っていったそうな。
人生、どこで間違えるかわからないという話じゃ。(合掌)
ちゃんちゃん
おお、忘れておった。
あの鮫はホオジロ鮫でな。女華姫が遊泳中に襲ってきたので、女華姫が撲殺したのじゃ。
体長四十尺を超える超大物じゃったそうな。
今までの
コメント:
- 合掌(笑) (JIANG)
- JIANGさん、コメント有難う御座います。〈笑)
一尺=約30センチです。 (KUMAさん)
- 違うやいっ、女華姫はもっとおしとやかなんだいっ!(笑)
でも賛成。 (Iholi)
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