ザ・グレート・展開予測ショー

世界樹の暇つぶし!!(その6,4)


投稿者名:S・R
投稿日時:(01/ 9/30)

前回は本当に申し訳有りませんでした。今度こそ(その6)を終わらせます。


では早速。
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 おキヌは、俯いたままだった。
 泣いているわけではない。
 それをこらえている風でもない。
 しかし、それでも俯いて、虚ろな目で手元を見つめている。
 おキヌは今、考えていた。

   私は……何でここに居るんだっけ……?


           葬式……誰の?         横島さん……が、そんな……



        そんなはず、無い。  横島さんが、こんなに簡単に……

「嘘……、でしょう?横島さん」
 その言葉は誰にも届かずに、自分の中に虚しく響いた。

 ……まだ、式は続く。


 一方、美神は事務所に居た。シロ、タマモもソファーに座っている。
 突然、言った。
「……怪しいわ。」
 突然の発言ながら、意味は痛いほどに分かっていた。シロが返す。
「拙者も、そうは思うでござる。しかし……先生の死体は……」
「それが怪しいのよ。横島君を倒せるほどの力を持っていて、現場に何の痕跡も残さない
なんて、どう考えても妙よ。戦闘した痕跡すら残っていなかったんでしょう?死体があっ
た、って言うより……死体だけしかない、のよね。」
 シロが頷く。タマモが言った。
「まあ、確かにあの横島が、って気はしなくもないけど。でも、仮に横島が本当は死んで
なかったとしても、どうやって探すのよ?」
 二人が黙る。
「そ……そんなことはどうでもいいのよ!!横島君は生きているわ!!こちらから何もできな
いなら、私達は気長に待つことにしましょう。」
 余裕すら見える発言に少し感動するシロとタマモであったが……この時美神が考えていたことは。

(もし、横島君が落ちた原因が私にあるって事になったら……業務上過失致死、なんて事に……!?
それだけは絶対ヤだ!!生きて返ってね……横島君……)

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