ザ・グレート・展開予測ショー

『ローマの平日』


投稿者名:まきしゃ
投稿日時:(01/ 9/30)

ここはイタリアの首都ローマ。
とある有名人の依頼で、仕事にやってきた美神除霊チームの5名。

「なるほど…。 毎夜、悪夢にうなされていて、それが日本語なわけね?」
「ソーなんデス。 モ〜、このままジャ、ボクは、ダメになってしまいマスね〜ッ!
なんとかシテ欲しいデス〜〜っ!」

「きゃぁ〜っ! カッコイイ〜〜〜っ!」
「ねぇ、シロ。 サッカーの選手って、何?」
「拙者も知らないでござるよ。 先生、なんでござるのか?」
「ボールを枠の中に蹴り入れるだけの曲芸師のことさ…
ケっ! 色男はキライだぁ〜〜〜っ!」

FCローマのスター選手、トッチーの様子をしばらく眺めていた令子がおキヌに話しかける。
「ふ〜ん、どうやらこれは、悪霊のせいじゃないわね。 呪いだわ。」
「えっ? 呪いというとエミさんの仕事…?」
「これは、エミの仕事じゃないわ。 あの女が、こんなハンパな仕事するわけないもの。
たかだか悪夢でうなされるだけだなんて、セコ過ぎるでしょ?」

「でも、トッチーさんには、キツイと思うんですけど…」
「エミなら呪いをかけた時点で、トッチーを引退に追い込むことだってできるのよ?
日本の二流の呪術師のしわざに間違いないわ。」
「そうですか。 エミさんじゃなくて、よかったです。」

「ふ〜ん…。 そうすると、やっぱりこれって狂信的な田中ファンの依頼っスかね〜?」
「あっ! 横島クン、いまその名前を言っちゃダメっ!」
「えっ?」

「ウキャァ〜〜〜ッ!? タナ〜カ、タナ〜〜カッ!?
ボ、ボクは、ローマの王子様ァ〜! エ〜〜ン、エ〜〜ン、王子様なんダヨォ〜〜ン!
王様〜? ショウグン〜? イヤァ〜〜〜! 交代はイヤァ〜〜ッ!!」

幼児のように取り乱すトッチー… トラウマは重そう…

「うっ…! かなり、みっともない…」
「まあね〜 ず〜っと守り続けた主役の座を、あっさり取られかかったからね〜」

「でも、もうタナ…、その…日本人ライバルはパーマに移籍したから、問題ないんじゃないっスか?」
「移籍したのに、あいかわらずこんな調子だから、悪霊か呪いのせいだってわかったのよ。
それも日本語の悪夢でしょ? こっちのGSじゃ言葉がわかんないから、私たちが呼ばれたわけ。」
「なるほど〜」

「じゃ、仕事を始めるわよっ!」
トッチーを魔法陣の中に入れ、なにやら呪文を唱え始める令子
「トッチーにかけられた呪いよ、もうとっくに期限切れよっ!?
いつまでも、こびりついてるんじゃない〜〜〜っ!」
バッシュ〜〜ッ! トッチーの頭から飛び出して行く呪いの霊体…

「さっ、仕事は終わったわ。 帰るわよ。」
「アリガトウございます。 ステキな東洋のおジョウサマ。
ドウデすか? コヨイは、お礼にオ食事デモ…」
「あら、さすがにイタリア人男性ね。 呪いがとけたら、すぐに口説き始めるなんて。
でも、私を口説くなんてことをすると…」
「ウグッ…!?」

「せ、先生っ!?」
「よ、横島さん、やめてくださいっ!」
「………」
バキィ〜ッ! 令子に神通棍でしばかれて、横島の手からこぼれ落ちるワラ人形…

「こうなりますから。 おほほほほほっ!」
「ウウ… オソルベシ、ジャポネーゼ…」


--- END ------

これは、イタリアを舞台にピートを主役にして書きかけている作品中の小ネタです。
美神さんたちがローマに居る理由を考えてるときに、これを思いついたのですが、
別ネタに差し替えることにしたので、余ってしまいました。
せっかくですので、ここに書き込んでおきます。
ピートネタの新作の方も、まだ完成するかどうかわかんない状態ですけど。

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