全国除霊道派選手権!!!(その5)
投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 9/28)
戦いは続く♪
戦いは続く♪
・・・・Go-Stop! ザ・バトル!
イタダキマンは、リングに張られたロープに飛び乗っている。
一度、二度……と、霊力から電力に変換されていく如意棒をつかみながら体をわずかに、前後に揺らす。
体中の筋肉を張りながらも、霊力はいまだに変換されていく。
バチバチ
電力はスパークを上げ、放電する周辺わずか30cmのあたりまでオーラのようなものが跳ね上がる。
その向こうには、キヌが照らされるように見られる。
キヌは、それにあわせてネクロマンサーの笛を足元から取り出す。
ネクロマンサーの笛は、叙霊中いつでも懐あたりにしまっているわけではない。
それも、携帯しやすいためではなく、コアなおキヌファンにさらしの胸元を見られないようにとしているため
で、まだ見られるなら足元から数センチ下の裾の隠れるか隠れないかのあたりがいいのだろう。
キヌの実力は、まだまだどれほどのものかは分からない。
もしかしたら、美神…いや、そのまた上の横島よりも上かも知れないと、ハヌマン様に言われていたっけ。
そのわずかな可能性を掛け、今、キヌはゆっくりとネクロマンサーの笛へ手をやる。
腕がわずかに震える。
自分ひとりで、助けもなく戦うのはこれが初めてなせいもあるが、自分への武者震い…感覚がつかめないと
いうのが本当の理由なのかも知れないと、体が教えているのかもしれない。
笛を両手にがっしりとつかむと、後ろ…背後から、横島の声が聞こえる。
がんばれと。まさか…。
大体、横島は先ほども35連発の平手を構して空中で逃げられないようにロープで締め上げた上で
再度25階から今度は焼却炉めがけて投げ捨てたはず。
そう思っていたおキヌは、なんだかホッとしたようなハッと気が付いたような、よく分からない感じに襲われた。
でも、横島がいてこそのキヌの現状は何かと考えると、プラス思考に戻る。
今は勝つことに集中しなきゃ…との心意気で。
そこで、キヌは笛に向かって念をこめる。
『ネクロマンサーの笛よ、剣に変われっ・・・・!』
そのキヌの念に応えて、笛は剣に変化しようとばかりに気の異変が生じ始める。
その気は、イタダキマンの如意棒の発する電力に負けてはいないように思われた…が、
瞬間、0.0000000000000002457707814556710204311476秒でイタダキマンはロープに反動をつけ去ったあとに過ぎず、
既に目の前へ轟と飛びきっていた。
更に、その如意棒を振りかぶった瞬間であり、振り降りようとしていた。
ずばっしいいぃぃぃんんん・・・・・・・・・・!
効果音と共に、間一髪、剣へ変化し終えたところで如意棒は命中する。
その剣へ向かって。
いや、キヌはもちろん咄嗟に剣で受けたったのだ。
超電力の如意棒から、剣を伝わりキヌの体中へ電力的な光線が走る。
「きゃあああああああっっっっ!」
おキヌの顔は、それは悶える顔どころではない。
電撃的な痛みがキヌの神経に伝わり、頭へと走らせられる。
そのせいか、いつもの澄んだ瞳は閉じられて眉だけがへの字に曲げられる。
口元は大きく開いて、叫び声を発する。
「おキヌちゃああん!」
美神の声が会場中に、先ほどのキヌの叫びと共に響き渡る。
が、ネクロマンサーの笛は剣と化して、立ち尽くしている。
…まだ、意識はあるのだ。
なのに、おキヌは倒れかけるのはどうしてだ?
そう、イタダキマンが一瞬かしげるようにしたところへ、なにやら悪寒が走る。
後ろに何かいる!?
そう空作は気付き切れなかった。
何かがいるだけしか感じず、反撃する本人だとは分からなかった。
空作の体が後ろにこけるような体勢にされ、顎が自然に上げられていく。
いや、自然にじゃない。
何かが、下から抑え上げられているような違和感に襲われ始めたからだ。
「これは・・・・ロメロ・チン・ロック!?」
「うそ、あのおキヌちゃんがこんな高等技術を身につけてるなんて…」
美神と、いつのまにか観戦場に戻れた横島が呆気に取られた。
「くそおおぉ、放せぇ…!」
そう空作、イタダキマンが言うたび、技は締められて行く。
だが、キヌの力には早々と限界がきている。
キヌの腕力は、両腕とも45キロはあるらしい。
ハヌマン様に鍛えられた結果だろう。
だが、そこへイタダキマンは尻に意識を終結させた。
ぷうううぅぅ〜〜〜〜ううぅーーっっ
イタダキマンの、鈍くて猛烈にくさい屁が幽体のおキヌの鼻にかかった。
これは、猛烈に臭い。
思わずキヌは鼻を抑えてしまい、技を解く以外になかった。
「…へっ、たいしたこと無えなぁ!」
そう言葉を投げ捨てて、その体勢から体を元に戻すやキヌは危険を感じて体に戻る。
…が、まだも体はしびれている。
それでも、何とかキヌは我慢してネクロマンサーの剣を柄の部分を握り締める。
そこへ、イタダキマンこと孫田空作はえらそうに話を進める。
「おーやおや、まともに剣が握り締められてねえじゃねえか。ふっ、イタダキだぜ!」
空作はそういいながら、如意棒をけす。
同時に、どこからともなく瓢箪をとりだすや軽く叩き上げる。
その反動で、ひょっこりひょうたん球が出てくる。
さて、今回の戦いで出現するひょっこりひょうたん球は、果たしてなんでしょうか?
というとこで、またも次回へ戦いは持ち越される。
今までの
コメント:
- 老師、貴方はキヌに一体どんな修行を?(笑) あ、それともプロレス技は石神さま直伝か。
しかし幽体にも効く転失気とは、何とも恐ろしい。やはりこの転失気も幽体の一種なのだろうか(笑)。 (Iholi)
- 0.0000000000000002457707814556710204311476秒
↑
無理だろ(笑)
もーちょっと真実味のある単位を。 (トンプソン)
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