ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明21


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/20)

《ぐぅぅおおオー―!!なんじゃーっ!ワシの触手が―!触手が―!!》
霊的触手を焼ききられ、横島の体内からも弾き出されたアモン。
このときのショックで、アモンはしばらく何が起きたのかわからなかった。

「今よ!おキヌちゃん!、シロちゃん!、タマモちゃん!。早く芸者さんたちを大座敷から逃がして!」
「エミさん!カオスたちとアモンの周りにすぐ呪術結界を張って!」
「西条クン!芸者さんたちが非難し終わったら、すぐに結界発生器で大座敷に最大出力の結界を張ってちょうだい!」
冷静にかつ的確に各部所に指令を出していく美智恵隊長。

最大の問題は、人工霊横島たちである。
一体や二体ならまだしも、数十体もの数である。
しかも、この人工霊横島たちはさすがに文珠は使えないものの、霊波刀、サイキックソーサーを使えるのだ。

いかにここにいるのがオカルトGメンの精鋭を集めた精鋭部隊といっても、世界中の超一流GSを揃えていた六道横島討伐隊より戦力的にかなり劣る。
人工霊横島をまともに相手にしたら、六道横島討伐隊の二の舞は明白であった。

「彼らへの対抗手段は、カオスに任せるしかないわね。あてにしてるわよドクターカオス!」美智恵隊長は祈るように呟くのだった。
「おう!わしに任せておいてくれい!」何故かドクターカオスの自信満々の返事が聞こえる」
《本当に大丈夫か?ドクターカオス》by作者

《しっ、しまった!横島から引き剥がされてしまった》
アモンは意識を取り戻した。一瞬、うろたえたアモンであったが、すぐに人工霊横島たちに命令を加える。
「人工霊どもよ。こやつらを捕らえるのじゃー!」
しかし、周りにいる人工霊たちはまったく動かない。
「なにをしておる!お前たちわしに従わんかー」
大声で人工霊を怒鳴りつけるアモン。

「無駄だわ!エミが私たちの回りに呪的結界を張ったわ。あんたの命令は人工霊たちには届かない。諦めるのね!」
紅いレオタード姿で、気を失っている横島を抱きかかえている美神令子が、アモンに怒鳴るように言い放った。
「うちの丁稚をよくも好き勝手に操ってくれたわね。こいつの生命与奪権は私にあるんだからね!この借りは1000倍にして、ノシを付けてあんたに返してあげるわ!」
さらに令子がアモンに叫ぶ!

「アモン!もう止めるんじゃ。もうこれ以上罪を犯すんじゃない!」
カオスはアモンを戒めるように呼びかける。
「どうしても止めないというのなら、わしは今度こそお前を無に帰さねばならん!」
刀の刃先をアモンに向けて、カオスは険しい顔で言い放つ。

「出来るものならやってみるがいい。例え小僧から引き剥がされてもワシの力だけでもお前たちを皆殺しに出来るわ!」
大声で叫ぶアモン。脅しではなさそうである。

《うんっ!カオスの持っている刀はまさか!いやっ間違いない。カオスが研究していたあの刀だ!あの刀ならこのワシを》
アモンはカオスの持つ刀を哀しい目で見つめる。

仮司令室のモニターで、このカオスたちとアモンのやり取りを固唾を飲んで見守っている美智恵隊長。そして唐巣神父。
ピートと雪の丞、タイガーは大座敷の外で事の成り行きを見守っていた。
美智恵隊長から今は手を出すな。と言われて待機しているのである。
「チクショー!隊長はなに考えてやがるんだ!今すぐ飛び込んでいって、あのバケモノをぶちのめしゃいいんだよ!》
はやる雪の丞。
「隊長には隊長の考えがあるんだ。飛び込むのはいつでも出来る。今はチャンスを待とう雪の丞」
はやる雪の丞を押さえるようにピートが雪の丞に言う。
「そうですじゃ雪の丞さん、今は隊長さんの命令の従うべきですじゃ」
タイガーもピートに同意する。
「ちっ!わかったよ。だが、あいつらが危なくなったら俺はすぐ飛び出すぜ!」
「当たり前だ!ボクも行く!」
「当然ですじゃ!ワッシも行きますじゃ!」

《ドクターカオス、貴方の息子の事は貴方に任せます。でもっ絶対に無理はしないで下さい》
美智恵はカオスからアモンのすべてを聞いていた。
カオスは横島からアモンを引き剥がした後は、アモンの事を自分に任せて欲しい。と美智恵に頼んでいたのである。

ところで、人工令横島たちだが、強力な結界を張られていたにもかかわらず、いつのまにか大座敷から一人残らず消えていたりする。
横島の制御の無くなった人工霊たちは暴走を開始したのである。

「あーれ―!、きゃあ―!、おたすけー!、あら、カワイイー!」
暴走したといっても、人工霊たちは逃げ出した芸者さんたちを追い掛け回しているだけだったりする。

「あっ!人工霊たちの事をコロっと忘れていたわい!」
《大丈夫か!ドクターカオス!いや、色々な意味で!》by作者



―つづく―


こんな所で言うのは気が引けるのですが、私はこの作品を最後にグレート展開予測ショーへの投稿を止めたいと思うのです。
理由は、私の極楽キャラの扱いへの批判です。
私は自分の作品への批判は、甘んじて受ける用意があります。自分の作品です。当然でしょう。公益良俗に反する描写に対しての批判や、行きすぎた表現の批判などあって当たり前です。
では、何故キャラの扱いでしょうか。
GS美神は確かに人気作品であり、魅力的なキャラクターが大勢います。
勿論、それぞれのキャラクターにファンがおり、強い思い入れがあると思います。
当然、各人の思いの中でこのキャラクターは絶対こうだという思い入れもあるでしょう。
その事に関して、他人がどうこう言う権利はありません。議論を戦わすのは自由ですが。

ドクターカオスの珍発明20の中で、私はルシオラに「ダメ―!ヨコシマは私のものよー!!」というせりふを言わせました。
作品の内容を良く見ず、ここの台詞が自分の思い描いているルシオラと違うというだけで批判されたのでは溜まりません!
何も書けなくなります。

なにを大人気無いという人もいるでしょう。稚拙、下手糞な自分の作品ですが、それでも誇りだけは持っているつもりです。

最後にトンプソンさんをはじめ、私の作品にコメントを下さった皆様。
読んでくださった多くの皆様。本当に有難うございました。

筆責 KUMAさん

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