ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明20


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/20)

《ああああっ、横島さんなんて事を、美神さん落ちついて、落ち着いてください》
おキヌちゃんは、美神の怒りのオーラに気圧されて動く事が出来ない。

《せんせいっ、せんせいっ、せんせいっ!くーんっ先生の骨は拙者がひろうでござる!》
もはや、横島の死を信じて疑わないシロであった。

《超特大バカ!》
他人の振りのタマモ

《こりゃ、作戦失敗じゃな。自業自得じゃボウズ》
天を仰いで、ドクターカオスも作戦の失敗を覚悟した。

《あらあらあら!二人とも困ったものね」
仮司令室のモニターで、二人のやり取りを見ながら、くすくす笑う美智恵隊長であった。

十二単を着て、怒りのオーラを噴き出しつつ、怯えてちじこまっている横島を、鬼の形相で睨み付ける美神令子。
《なんじゃ?何が起っておるんじゃ!何じゃこの女は?なんで横島はこの女に対して、こんなに怯えておるんじゃ!》
アモンは人間相手の戦いに絶対無敵を誇ってきた横島の変わりように戸惑いうろたえた。
《横島をこれほど恐れさせる存在が人間にいるのか?》
改めて美神令子を見据えるアモンであった。

ふっと、美神令子の怒りの炎が消える。
《えっ!》
《????????・・・・》
《何?》
おキヌちゃん、シロ、タマモは美神令子の怒りのオーラが消えたのを感じた。

そして何にも気付かないドクターカオス。

そして、美神令子の顔が怒りの表情からやさしい表情に変わった。
「よこしまー!これから起こる事は全部忘れるのよ−!」
美神令子はそう叫ぶと十二単からするっと抜け出した!
そして、横島に近づく。

《実は、十二単というのは帯や紐はまったく使っていません。裳をつけるだけの紐一本で全てをとめています。そのため、慣れると一瞬で抜け出す事が可能なのだそうです。
ちなみに人が抜け出した後の十二単は、空蝉と呼ばれるそうです。》by作者

十二単から抜け出した美神令子が身に付けている物は、抜群のプロポーションを誇示する身体にフィットした紅いレオタードしかない。

身神令子は、あっけにとられている横島の右手を取ると自分の胸にあてがった。
右手に伝わる豊満な胸の感触に、「どっかーん!」横島の顔が真っ赤になって爆発する!

「目をつぶれ−よこしま−!」
さらに令子が叫ぶと、今度は自分の唇を横島のそれに重ねる為に顔を近づける。

「ドクン!ドクン!ドクン!」
あっけにとられていた横島が我に返る!!
「やっぱり美神さんは俺の事を−!!」
横島の煩悩パワーが爆発的に噴き出してくる!

「私たちの所に帰っていらっしゃい!横島クン」
美神令子の唇が横島の唇に触れる。
「ダメ−!ヨコシマは私のものよー!!」
横島の身体の中から悲痛な叫び声が聞こえる。
そして、横島以外の巨大な霊力が湧き上がってくる。

《ぐぎゃーっ》
アモンの霊的触手が煩悩パワーの霊力と、横島の身体の中の存在の怒りの霊力で、一瞬で消滅させられる!
横島の首筋から身体の外に弾き出されるアモン。
それは、直径40センチ位のアメーバーにも似ている薄茶色の不定形の生物だった。

気を失い美神令子の胸に崩れ落ちる横島の身体。
「お帰りなさい。横島クン」
目を潤ませながら、倒れてくる横島の身体を優しく抱きしめる令子だった。

「やりおったー!でかしたぞ美神令子!
小躍りして喜ぶドクターカオスであった。

「シロ!例の刀をカオスに渡して!」
気絶している横島を抱きながら、シロに命令する美神令子。
「了解でござる!」
シロは素早く空蝉となった十二単から、カオスに頼まれていた刀を取り出す。
そして、カオスの元に駆け寄ると刀をカオスに渡す。

「おおおっ!これじゃ、これじゃー!よく探してきてくれたのう!」
カオスはシロから刀を受け取ると、素早く鞘から抜く。
そして、横島から弾き出されたショックで動けないでいるアモンに刀身を向ける。
「お楽しみは、これからじゃわい!」
最後はかっこつけまくりのドクターカオスであった。



―つづく―

という事で、横島クン生き延びる事が出来ました。めでたし、めでたし
はっ!なんだか怒りのオーラを背中に感じます。えい!空蝉の術!作者は逃げます。
後の事はよろしく―!

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