ザ・グレート・展開予測ショー

全国除霊道派選手権!!!(その4)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 9/18)

時刻は、午後の一時。
キヌは、イメージトレーニングとイニシエイションを終わらせた後、食堂にいた。
そこで、横島さんに作ってもらった昼飯を食べていた。

横浜名物のシュウマイに、エミさんの差し入れの「海老ふりゃー」
それに一番嬉しかったのは、横島家伝統の、自称大阪名物・たこ焼きウインナー。
もちろん、おキヌちゃんには勝って欲しい、"I want you to win them"と言う意味での
ウインナーだと、キヌは聞かされていた。
キヌは、食べながらも思わず微笑む。
意気の好い洒落だと、少々オジン的性格のおキヌは感じながらも・・・・。
と同時、「横島さんのためにも頑張らねば」と言う気持ちもあった。

負けられない。
♪次も勝つぞ、やるぞ、ホーマーズ♪
と、どこかで覚えたような歌を口ずさんでいた。

『氷室キヌ 選手、および 孫田空作 選手、まもなく第二回戦を始めますので、着替えてリングの前にお集まりください。』

こうアナウンスが入るや、更衣室に入り、着衣を整える。
次は、男性との戦いなので、サラシを強めに巻いておかねばRRR氏他のキヌファンに無防備に胸をさらしかねない
という気持ちであった。
そんな思いで、結び目を緩め、袴を少し下ろして胴着を少しはだけさせるおキヌ。
そして、胸に緩めにかけてあるサラシをシュルリと解く。

ぶぶーーーっ!

「?」
キヌは、妙な音が聞こえたのに気づく。
そしてトス・・・ッとまたも妙な音を立ててロッカーのドアが開く。
空いた先には、見慣れたGパンの盛り上がったようなものが飛び出ていた。

「(し・・・しまった!)」

そう思った主の前に、疑問を思ったおキヌがひょっこりと顔を寄せる。

「よ・・・・横島・・・・・さん・・・・・・・・・・・・!!!」

キヌの顔が、喜びと怒りの最中で震えていた。
そのキヌの視線の先にあったのは、言うまでもなく、慌てて膨れ上がった股間を抑えた横島であった。
そして、鼻からボタボタと血を出していた。

「(怒)もうもうもう、いつもいつも、なんでそう更衣室に忍び込んでいるんですかっっ!?
    そんな横島さんなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

          ☆                  ☆                   ☆

手をひりひりさせた両手のまま、リングにあがるおキヌ。
だが、サラシも、きっちりと巻いてある。
キヌの顔もキリリと引き締まっている。
向こう側の 孫田空作 も、まじめな顔でこちらを見つめる。

「さぁて、僕と戦う予定だった法子ちゃんを倒した実力とやら、見せてもらおうじゃないか。」

空作は、口元で先制攻撃を仕掛ける。
キヌも、それに応じて負けじとしゃべる。

「見せてあげますよ。私の、オシャカ様をも予想だにしなかった能力をね・・・・!」

キヌの勇ましい顔が、リンと相手に伝わる。
その光景は、まさにすさまじい雷雲に包まれたウサギと亀といった対峙であった。
2人は今かと、ゴングが鳴るのを待っている。
早く鳴らないかとばかりに、2人は体勢を低くする。
とはいっても、キヌは早々低くはかがめない。
サラシと言えども、キヌファンに隙間から谷間を自ら見せる様なサービスをするつもりはないのだ。

『では、始めてくださいっっ!』
そのナレーションとともに、威勢の好いゴングが高らかに響く。
と同時、空作はジャンピングをする。
高く、高く舞い上がって、リングのロープに足をかけるような体制に陥りながらも、オモンキがポストに飛び乗って
シンバルを叩き始める。
ジャンジャンジャン、ジャジャジャン・・・・・・!
シンバルの音が、霊力の波動に変化されて行き、空作の体へ覆い被さっていく。

キヌは、「あっ」と声を上げる間に、オモンキの変化させた霊力が空作にぴったりと重なりながら、物質へ変化される。
その光景を、キヌはジイッと見やってギラリとにらむ。
キヌのその睨みは、まさに電光石化。
ポストと、その上に載っていたオモンキが字のごとく、石化して行くのだ。

          ☆                  ☆                   ☆

「おキヌちゃんの第三の新能力よ!
 なにしろ、ハヌマン様の元で修行していたぐらいだから・・・」
『にしてもな、あの空作とか言うやつのあの能力・・・魔装術の一つじゃな!』

ハヌマンは、久しぶりに下界へ降り、美神たちと共にこの会場へきていた。
今回、小竜姫は、横島の毒牙(ナンパ術)にかかりたくないと言うことで、お留守番だそうだ。

「魔装術!?」
『さようだ、今戦っているあやつは、確かオチャカ校長の霊・・・オシャカに認められた孤道の人間。
 そして、その活躍ぶりは、天竜界にも報告されているほどだ。』
「そんな・・・まさかね・・・・!」

美神は、ハヌマンの言う史実を聞いて驚愕に陥る。
青ざめた顔を、引きつらせているほどだ。
続けて、ハヌマンは説明する。

『だから、ワシの元で修行させたんじゃ。それに、そのキヌと言う人間・・・お主たち美神の前世よりも
 相当の過去があるようなのはわかっておった。死津喪というのはだな・・・・』
「まぁ・・・まぁ、ハヌマン様、そのお話は”全国除霊道派選手権!!! (予測のための過去ダイジェスト 〜死津喪キヌ(その2)〜)”の設定で明かしますので・・・」
『そうじゃな。』

          ☆                  ☆                   ☆

そのころ・・・
横島はと言うと、焼却炉横で冥子に治療を受けていた。

「もう〜〜〜どうしたの〜〜〜〜横島くん〜〜こんな所で〜〜〜〜え・・・・・」
「それより、ショウトラをもっと近づけてくるか・・・な?血が足りないのよ・・・・!!」

横島は、「横島さんなんて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・二度と見たくありませーーーーーーんっっっっ!」
という言われるキヌに35連発もの平手打ちを喰らい、さらに、ロープでキツキツに縛られ、最後は
窓の外から焼却炉の中へ目掛けて投げ捨てられたのだ。
しかも、その投げ捨てに失敗して、煙突の淵に頭蓋骨をぶつけて煙突の中へ体ごと落下して行き、
途中でつっかえて複雑骨折・・・・そして、燃え上がって上がる煙に目をやられるばかりでなく、体が燃えはじめて
思わず上にかろうじて脱出したところ、煙突の淵から足を滑らせて地面へドバッジーーン!!!
と激突し、血が大量に飛び散ったそうだ。

「あー・・・そうそう、その感じ・・・あ、そこ・・・ぴぎゃおおお☆」
「どうしたの〜〜〜〜?」
「サンチラは出さないで、怪我、怪我に染みるぅぅ〜〜〜!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冥子がたまたま出したサンチラが、ショウトラの治療に気が付かずに、止めを刺そうと電撃攻撃を浴びせていた
というのは、語るまでもなかった。本当、むごい役ばっかりの横島であった。

「・・・いつか、この創作者殺してやる・・・・・!!」

          ☆                  ☆                   ☆

「・・・天から降ったか、地から湧いたか、三千世界を乱すやつ!
 天に代わって打ち砕く、キヌと手合わせ中のイタダキマン、只今、参上〜〜〜〜!」

イタダキマンへと変身し終わる空作は、早速も如意棒を発生させる。
キヌも、ネクロマンサーの笛を巻きつけてとめてある足元から取り出す。

「ネクロマンサーの笛よ、剣に変われっ・・・・!」

キヌは一際念じる際、イタダキマンはいち早く如意棒を振りかぶり、霊力を電力へと変換させて行く。
一撃で、ケリをつけるつもりなのだろうか?

「ふっ、ここであったがコンニチハ!」

気合を一線、イタダキマンは挨拶を構しながらも凡てを電力に変え、キヌを黒焦げにするつもりで振り上げる。
如意棒からは、バチバチバチ・・・・・ッッと、まるで雷であるかのように
唸りとウネリを不気味に繰り返して周囲に稲妻のような黄色き影が姿をあらわす。
キヌはというと、変化したネクロマンサーの剣をリング面と水平に起こして構える。

「ははっ、何だその構えは?あの法子ちゃんを倒した輩にはとても見えないな!
 遠慮なく、止めを刺させてもらうぜ!」

そういいながらも、リングロープから勢いをつけてばねの要領でキヌ目掛けて飛びつける。
その瞬間、0.0000000000000002457707814556710204311476秒で如意棒を振り下ろす。
さぁ〜〜〜、このあと、キヌはどう反撃に出るのか??
そして、キヌは勝つことができるのだろうか?
次回に期待しよう。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa