ザ・グレート・展開予測ショー

ウルトラマンカオス 「7、続・怪獣墓場で投げキッス!!!!!!!!!! 〜大混戦〜」


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(01/ 9/17)

皆さんは、CDシネマ最終巻「東京怪獣大戦争」で好演したといわれている、
あの地球防衛軍の存在を知っているであろうか?
知らないだろうなぁ、多分。

地球防衛軍に代わって、UAK、Ultra Attack Kingdam が地球最後の守りについた。
ゴーストスイーパーの面子が、戦闘員やお茶汲み係、モニター確認係に配置されている。
その上更に、「たけしのTVタックル(総集編)」でお馴染みの、大槻義彦や松尾などが”プラズマスパーク核融合装置”
の保護に当っていたが、このメンバーは特に関係していない。

その、UAKより今、攻撃機が一号、二号…四号まで準備が完了している。

「ほら行くわよ、雪之丞!」
「アラホラサッサー!」

一号機には、雪之丞が美神と共に乗り込む。
その横、二号機にはピートと唐巣神父が登場して搭乗している。

「行くぞ、ピート君!
 今度の敵は複数だ、準備は出来てるね。」
「ホイホイサー!!
 レーザーエネルギーは満タンにしてあります。」
「ドンドコ!」

唐巣のレイパンがきらりと輝く。
台詞の割には徹底した二枚目で、執りつける暇もないようだ。
それに対し、ピートもきりりと顔を引き締めている。
異様な雰囲気で、二号機を離陸させるや、轟音を上げて飛び立たせていく。

続いて、既に怪獣どもの暴れる現場に、三号機と四号機が目掛けて飛んでいく。
そして通常なら最後の五号機として、忠夫は文殊を ”攻” ”撃” ”機” と掲げるや現れるのだ。
六道忠夫にあわせる攻撃機分の予算がなかったためである。

「くそ、毎度毎度、この俺を置いてきぼりにして…!」

そう呟くや、今回は勝手が違った。
UAK本部にまで怪獣が忍び寄っていたのだ。
そう、横島は攻撃機と文殊を発生させる余裕などなかったのだ。

「横島さん…」

キヌはジィと見つめる。
しかし、横島は妻である冥子の方を見つめ見る。
冥子は照れくさそうに笑う。

「もう…忠夫さんったらぁ〜〜〜!」

甘いような、甲高いようなよく分からないハスキー声が忠夫の脳裏に響く。
いつもなら、ここで襲い掛かるように忠夫が抱きしめて、冥子の式神大放出となるのだが、
今回だけはそうはいえなかった。

「冥子、今回ばかりは向こうにはいけねえ。UAKを守れるのは俺だけなんだ…!」

忠夫は言い切ると、UAK本部の入り口近くへ掛けて行く。
UAKの監視モニターが、復活したグランドキングがUAK本部に向かっているのを捕らえたのだ。

             ☆                    ☆                    ☆

場面は変わって、パナマ諸島近く…
海水浴を楽しんでいる観光客が、竜巻怪獣シーゴラス と マグマ星人 、酋長船バラックシップ 、 合体超獣ジャンボキング
の来襲の前に、次々と踏み潰されていくのだ。

もちろん、UAK攻撃機は黙っていられないとばかりに、攻撃を開始する。

「タイガー!ミサイル攻撃なワケ!」
「ホイホインジャー!」

四号機の下部から、バラックシップへミサイルを打ち放つ。
轟音をあげて命中していくかと思いきや…
スカッ!
と、バラックシップの体から通り透けていった。

「そんな馬鹿な!」

一号機〜四号機までの隊員たちは、その瞬間を見て、驚きの声をあげた。
しかも、お互いの号機の通信機スピーカーから漏れるため、うるさいほどであった。

「くそっ!今度はビームだ!」

雪之丞の声がビームと同時に放たれていくが…これまた、透き通って海洋上を永遠に飛んでいき…
地球を一回りして三号機へ命中した!

「んどわーーっ!」
「何をしとるカオス!避けんかっ!」
「んなーこと言っても咄嗟のことじゃ、避けきれんわい!」

三号機ではなにやら言い争っているのが通信機のスピーカーで確認できる。

「令子ちゃん、どうやら敵はなぜか攻撃が透き抜けるようだ」
「そのようね…どうするの、エミ?」
「どういう理由かわからなければ、保護しようがないわけ!」


UAK攻撃隊は、横島を除いてパニックに陥りかけた。
スピーカーと通信機を通してのパニック振りは、まさに異常であった。

「いったい、どういうことなんでしょう、先生!」
「すり抜ける・…か・・・・・ひょっとして、これは明らかに操られている可能性のほうが高いな・…」

だが、二号機の2人はそうではなかった。
首をかしげて冷静に事を運んでいた。

「操られて?」

ふと、三号機のカオスは思い立った。
が、その瞬間、マグマ星人にサーベルを投げつけられた。

「カオス君、考えている間に攻撃したまえ!」
「何言っとる!お主こそ・・・・・」

そういってる間に、三号機は爆発を起こして炎上、海中へ飛来していくのである。
が、誰も三号機の心配をしているものは居なかった。

「この白状ものーーーー!令子ちゃんまで〜〜〜〜!」

そういいながら、パラシュートで2人共々海中近くの海辺に着陸しようとするが、カオスは居なかった。
とっくに海中へ沈んで溺れていたのだろうか。
それと同時、カオスは既に ”カオスペンシル” を太陽の方角目掛けて掲げていた。
そして海面際の波間が光を上げると、ンジャメナーーと言うような波の音と同時にすさまじく大きな巨体が現れた!

「「「「「ウルトラマンカオス!」」」」」

そう、攻撃隊のカオス以外の誰もが声を上げた。

             ☆                    ☆                    ☆

その頃、もう一つの凄まじく大きな巨体が、グランドキングと戦っていた。
・・・・・ウルトラヨコジパン!
それはまた、身長5652m、体重523000`という体格。
忠夫の変身した最強の姿であるが、今は六道忠夫であるにも関わらず、そのネーミングは顕在している。

どぐおおん!

ウルトラヨコジパンの正拳打ちが、威勢のいい音と同時にグランドキングの腹の度真中に命中する。
なのに、全く効かない様子で、ウルトラヨコジパンの正拳打ちしてきた左手をガシリとつかむと、ブン投げる。
投げられたウルトラヨコジパンは、宙を舞って地面に落ちるのであるが、
ルクルクルクルク・・・・・
と、宙で回転をつけ、足からどずずんと、威勢良く軽やかに着地する。
その着地姿勢から、今度は低空を裂くかのように刈り足キック!
グランドキングは、一瞬ひるませて倒れかける。
それを見て、ウルトラヨコジパンは、バンダナをはずし、サイキックソーサーを入れてたたみ上げる。
手先にバンダナブーメランを作り上げたのだ。

それを、0.00000000000000002344879秒間という瞬間で放った刹那、ウルトラヨコジパンはたじろいだ。
グランドキングから、何のダメージもなくバンダナブーメランだけが飛んでおり・…
またも地球を一周してウルトラヨコジパンの後頭部に命中したのだ!

その隙に襲い掛かってくるグランドキング。
その片手で、ウルトラヨコジパンの頬を殴り飛ばすや、もう片方の手がオーラ上に輝いたのを垣間見た。
もう片手がその0.00000000000000000234467558801秒という瞬間に首へエルボーをもろに食らった。
苦しさのあまりに倒れ行く、ウルトラヨコジパン。

何とか隙を見て脱出しようとする。
しかし、グランドキングの威力というものは、言葉には言えないほど。
そう、逃げられなく、防御することすら出来ない。

             ☆                    ☆                    ☆

「ウルトラヨコジパーンン!!」

モニターで見ているキヌや小竜姫は、思わず叫ぶ。
ウルトラヨコジパンがやられれば、UAKは滅びる以外にないのだ。
そして、再び、この宇宙の卵は消滅して、時が止まるのだ・・・・・。

キヌ、そして小竜姫は、以前に横島に言われた言葉が残っている。

「俺に…俺に惚れろ!」

こんな言葉が、脳裏に焼き付いていて、さも恥ずかしそうにモニターからウルトラヨコジパンのやられる光景を見ている。
2人は、自分の涙腺から一滴、二滴…と、涙が出ていることにも気づかない。
しかも、涙で機械がぬれていることにも気が付いていない。

その時、電話のベルが鳴り、ハッと我を思い出す。

「ひゃ、ヒャクメ!?」

ついに今、ヒャクメの口から驚くべき事態が明らかになろうとしている・・・・・が、
その事態とはいったい何なのか?
恐るべき展開が、天界よりつげられるこのシリーズ、次回で大反撃となるのか?
注目して待て!
(…って、前回も使ったなこのネタ……。)

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