ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明16


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/16)

「おーほほほほほほっ!!横島様!抱きつく相手を間違えていませんこと!」
横島にローリング・ソバットを決めた芸者さんは、横島を抱き起こすと肩を掴んで前後に思いっきり揺すった。
かくんかうんと前後には出に揺れる。
実はこの芸者さんの正体は、かつて横島に命を助けられた事のある女性GS、皇四姉妹の皇霊華だったのである。
麗華の目は完全に据わっていた。
ちなみに、横島が抱き付きそうになった芸者さんは、麗華のすぐ下の妹、霊菜だった。
彼女たちは横島に会う為に芸者の中に紛れ込んでいたのである。
「絶対、横島様のハートを射止めるのよ!」これが、皇四姉妹の誓いであった。
「横島様になんて事をするんですかー!たとえ、お姉様でも絶対許しませんことよー!!」
今度は霊菜が麗華の側面にドロップキックを浴びせる!
それも助走なしの高度な技であるスタンディング・キックである!
横島をその場に置いて吹っ飛んでく霊華。
この後、皇姉妹の争いは横島を完全に無視!
罵詈雑言の浴びせ合いの後、場外乱闘となり、ウエスタンラリアットによる両者ダブルノックアウト!
二人とも退場となった。

「なっ、なんじゃったんじゃ今のは?」
ドクターカオスと人工霊横島たちは唖然として、男性スタッフに担がれて退場していく皇姉妹を見ているのだった。

きゃーっ!、あーれーっ!おたすけーっ!広いお座敷のあちこちで芸者さんたちの黄色い悲鳴がこだまする。
いつのまにか復活した横島が、超人的な動きで芸者さんと舞子さんを追い掛け回していたのである。
「おね―さ―ん!!前から愛してました―!!」
依然として座敷内を走り回る横島。人工霊横島たちも唖然として見ているだけだった。

アモンは横島の意識が煩悩パワーで復活したとき、意識が元の体に戻っていた。
《凄まじい煩悩じゃ!アモンは横島の煩悩パワーに改めて驚嘆した》だが、横島のその煩悩パワーはアモンには心地よかった。
命の輝き。アモンにはそう感じられた。
そして横島に取り付いていた日々を思い出していた。そこには、楽しかった思い出だけが残っていた.
特に思う事は《横島は他人の命を絶対奪わなかった。どんな事があっても》
最も手強かった相手、○ル○13にしても、彼とは最後には心が通じ合った親友となっていた。
ただ、戦闘後文殊が暴発してしまい○ル○13は廃人(トンプソンさん喧嘩を売っているわけじゃありません。笑って許して)になっていたが。

《この小僧に最初に出会ってさえいれば、ワシは》・・・
《だが、もう遅い。カオスに人間に復讐してやるんじゃ》アモンは再び誓うのだった。

「いーかげんにせんかーい!!」煩悩を爆発させ、暴走する横島をカオスが一喝する。
横島がぴくっと反応してカオスの方を見る。
「ボウズ、慌てなくても芸者たちは逃げはせんわい。少しは落ちついたらどうじゃ」
カオスは呆れたように横島に言う。
「いやぁー!こんな機会は初めてだし、せっかくだから俺は芸者さんを口説いて見たかったんだ!」
《せっかくだから口説く方を選ぶぜ。わかる方います?》by作者
カオスに答える横島。
そして、悪びれもせず横島は「あはははは」と笑う。

・・・・・・・・・・・・

そんなこんなの大騒ぎの後、やっと、横島が大人しく席に付き、いよいよお座敷芸が始まった。

「くすっ横島クンらしいわね。狙い通り横島クンの意識は煩悩パワーでアモンから開放されたようね。ドクターカオスの計算通りだわ」
《カオスの計算信じたんですか。それも怖いような》by作者
美智恵は離れの簡易司令室でモニターを見ながら呟く。
「これより、作戦の第二段階に入ります」
各部所に指令を出す美智恵だった。

そして、モニターに映ってる乱痴気騒ぎを見て、唐巣神父がひっくり返っていた。



―つづく―

めだかの学校、さくらさくら、座布団取り、おひらきさん、金毘羅ふねふね、

ぺろぺろの神様、ご存知野球拳、エトセトラ

お座敷遊びには無限のバリエーションがあるといわれます。皆さんはどれだけご存知ですか。

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