ザ・グレート・展開予測ショー

誤解(15)


投稿者名:hazuki
投稿日時:(01/ 9/15)

「さてと……」
和馬は倒れている物体と去っていく美女を見比べながらどうしたものかと思っていた。
このままほって置いて、夜の街へと遊びにいくかそれとも先回りして付きまとうかはてさて…
流されてというか横島の面倒を見るように美神と約束したが、まあ別にこの男に付いてやる必要というものは無いだろう。
むくり
と両手で顔面を抑えつつ起き上がる様の横島を見つつそんなことを思う。
第一あの一撃をくらって意識を失わない奴に付き合ってやる必要なんぞ無い。
(ガキん時から丈夫やったからなあ…)
ふと昔やった数々の「可愛い」悪戯を(あれは悪戯じゃなく犯罪じゃっ=横島談)しみじみと思いだしながら心のなかで一人ごちた。
「うー…さっきのドアの気持ちがよおく分かる…」
一方気を抜くともっていかせそうな意識をなんとか繋ぎとめうめくように横島。
あちこちからだのふしぶしが痛む所から道路に倒れこむ時結構打ったのだろう。
「そりゃ良い経験したなあ」
ドアの気持ちなんぞ滅多なことじゃわからへんぞ。
感心したように和馬。
「こんな経験ばっかだって…て、いや、それはいいんやけど」
ふうとため息でもつきそうないや、ため息すらつけない諦めの境地で横島。
そして、きょろきょろとあたりを見回す。
「あれ?」
周りにはこちらを恐る恐る伺っているギャラリーだけで美神がいない。
「美神さんは?」
ギャラリーの中の綺麗なおねーちゃんにひらひらと手をふっている和馬を見上げ横島。
「ん?帰ったぞ」
振る手をとめずに、(顔もおねーちゃんからはなれていない)和馬。
「ふー……んってちょっとまていっ!」
その瞬間横島の頭の痛みがふっとんだ。
がばっと勢いよく立ち上がる。
「なんで止めてくれんかったんじゃあっかずにい」
首根っこでも捕かみそうな勢いで和馬につめより横島。
「…ちゅうかなんで俺が止めなあかんのや」
顔も手も止めず和馬。
そういわれればそうなのだろうが…
「可愛い従兄弟の頼みだろーがっ!」
はっきしきっぱし断言する横島。
「可愛い…その顔でいうかっ自分の顔と相談してから言わんかいっ…てその前にその前にいつ、誰が頼んだんじゃ」
おねーちゃんが通りすぎたのを確認してやっとのこと横島のほうを向き和馬。
確かに横島に「可愛い」と言う形容詞はおぞましい事この上ない。
「血が繋がってるんならそれくらい分かるだろうがっ」
尚も横島。
当たり前のごとく声を張り上げる。
だが、この台詞は聞き耳を立てているギャラリーの善良な通行人の方々も、否と心の中で答えていた。
そしてもちろん和馬。
「わかるかいっ」
と即答している。
この場合和馬のほうが正しいだろう。
「ってこんな事してる場合じゃないっ!」
だが、和馬の言葉も聞かずに横島は一人叫んでいる。
警察官の方々が変質者と間違えて取り押さえないのがふしぎなくらいだ。
横島は、涙に濡れた顔を上にあげ両手をぐっと握り
「ちくしょー折角の一大チャンスがーああああああああああああ」
滝のように涙を流しつつ叫んだ。
この絶叫で周囲の方々が更に一メートル下がった。
そして、数分たっただろうか?
ゴシゴシと服の袖で涙を拭くと横島は、地のそこから這い出してきそうな声で
「ふ、ふふふふふふっちくしょー!一度ぶちのめされたくらいで諦めてたまるかあああっ」
と大音響で宣言した。
ちなみにバックと瞳の中には炎のおまけつきであった。
つづく
…多分20で終わります…でも今回美神さんに追いついているはずだったのに?
あれ?


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