ザ・グレート・展開予測ショー

かけおち その13


投稿者名:いたけし
投稿日時:(01/ 9/15)

食事が終わったあとふたりで銭湯に行った
愛子と俺は男湯と女湯でわかれた
別に女湯の方に入っていって一瞬の天国を味わうのも悪くないが愛子がいる前でそれはちょっとやりにくかった
石けんがひとつしか無いので愛子に先に渡した
「おっす、中尾さん今日も美人っすね、あっこれ、そこの彼女の分の料金も入ってるから」
「あら〜、忠夫ちゃん嬉しいこと言ってくれるね〜、ところで彼女あんたの女かい、かなりいい線いってるよ彼女、忠夫ちゃんにはもったいないくらい」
「ひどいな〜、愛子ってゆ〜んだ、これからも来るかもしれないからよろしく頼みますよ」
「あのよろしく、お願いします」
番台の向こうから声がする、愛子が中尾さんにあいさつしているようだ、のぞき防止のため番台が高くなってあるため顔はみえないが愛子があいさつ終わったようだ
「じゃあ愛子、あとで石けん渡してくれよな」
「うん、わかったわ」
俺がフロ場に向かっても愛子と中尾さんはまだなにか話しているようだった
「ふぅ〜、極楽ごくらく」
銭湯の中は人はいなく、お客は俺ひとり、貸し切りみたいで気持ちいいもんだ
ガラガラガラ
そんこと考えると人がきちゃうんだよな〜
あっ、末吉さんだ、常連さんでいつも会うんだよな
「こんばんは、末吉さん」
「おおっ、こんばんは忠夫くん」
「お背中流しますよ」
「それじゃあ、お言葉に甘えて、お願いするよ」
「そのかわり、またあの話、聞かせてくださいね」
「OK、OKじゃ頼むよ」


そのころ、タマモは警察で取り調べを受けていた
「お前がやったんだろ、さっさと白状しろ」
「私、やってない!」
「うそつけ、現行犯逮捕だぞ、証人が13人いるんだ」
「やってないったらやってないの!」
「いいかげん、認めろ」
「まあまあ、そうあせるな」
「ハマさん、なんとかしてくださいよ」
「お嬢ちゃん、おなかすいたろカツ丼でも食うか」
「カツ丼よりきつねうどんがいい」
「このやろう、調子にのりやがって」
「まあまあ、待て寺内、きつねうどんだなこっちも安上がりで助かるよ」

きつねうどんが届く

ズルズルズル〜ずるずるずる〜
「お嬢ちゃん、君はみたところ未成年だし、裁かれることはないだろうしすぐに釈放だ、でも未成年の場合、親がひきとりに来ないと帰れないんだ、そこで保護者の連絡先を教えてくれないか」
ハマさんがそういい終わると同時にタマモもうどんを食べ終えた
「美神除霊事務所、所長美神令子が私の保護者」
なぜか、気味悪いくらいににこにこしているハマさんと寺内
「寺内くん、彼女を家まで送っていきなさい」
「はい、わかりました、ではさっそく」
そう言って、タマモを乗せたパトカーはサイレンを鳴らしながら事務所へ向かって行った
「おい、はやくさっきの事件をもみ消すんだ、はやく」
その日は夜遅くまでハマさんの声が響いていたとゆう


銭湯に戻って
「へ〜、そういうやり方もあるんですね〜、勉強になります」
「忠夫くんにはどっちの方が勉強になったかね」
「どっちもですよ、ありがとうございました」
「わしゃ、もうあがるよ、それじゃあ忠夫くん」
「あっそれじゃあ、また」
末吉さんは浴槽からあがり、脱衣所に向かって行った
「お〜い横島くん、石けんそっちに投げるよ」
「ああ、だれもいないからいいぞ」
「えいっ」
こう言う場合、相手が見えないから的外れなところに行くんだよな〜
ヒューーーン
上を見上げながら俺はそんなことを考えていたので目の前を飛んでいた石けんに気が付かなかった
バシッ
「いて〜」
愛子コントロール良すぎ
石けんを拾った俺は石けんが妙に生温かいのに気付いた
ってことは、うっ鼻血が
ポツッポツッ
「横島くん、『いて〜』っていったけど大丈夫」
「ああ、大丈夫だ」
「そう、よかった、私はもう少しでおフロに入ってからあがるからいっしょに帰りましょ」
「ああ、わかった」
ちくしょ〜、俺なんか愛子の手しか触った(にぎった)ことしかないのにこの石けんは愛子の体全部、拝んだ上愛子の柔肌に
ちくしょ〜、ゆるせ〜ん
ってなんで俺は石けんなんかにこんなに嫉妬しているんだ

その後、フロからあがった俺は服に着替えて外に出た
しかし、そこには愛子がいなかったので
中尾さんと少し話してまた外へ出た
「愛子の奴、いっしょに暮らしてるの中尾さんに話しやがって」
「お〜い横島くん、あれ、どうしたの鼻にティシュなんか詰めちゃって」
「のぼせたの!」
結局、のばせたのか、石けんの所為か、想像した所為かわからなかった、別にどれでもいいんだけどね
「帰りましょうか」
「そうだな」

そして帰路についたのだが
どうも体が寒い、服がめくれているわけじゃないのどうしてだ
「どうしたの、横島くん」
愛子が心配してくれて声をかけてくれた、濡れている髪が妙に色っぽい
「なんか、妙に寒くて」
「じゃあこうしたら、暖まるんじゃない」
愛子は俺の腕をつかんで体を寄せてきた
ああっ、そんなことしたらさっきのこともあるし
理性が、理性がたもて〜ん
「愛子〜〜〜!!」
横島が愛子を抱き寄せた
その時、愛子が立っていたところに霊破が衝突した




オリキャラ紹介のコーナー
中尾さん・・・横島がよく通う銭湯の女主人、歳は40〜45あたり、だれとでも気軽にしゃべる、今後何回か登場予定

末吉さん・・・横島がよく通う銭湯の常連さん、歳は68、過去にGSとして働き、横島の先輩的存在、しかしその真実は一度たりとも見つかったことのないノゾキ屋で実力は横島を凌ぐほど、横島が尊敬している先輩のひとり、今回のはなしで二人が話していたことは、たぶんのぞきの極意とGSのころの昔話

ハマさん、寺内・・・美神に飼われている、警察所属の犬、織姫討伐の時、こいつらが美神の指示にしがって警察を動かした、このふたりの他に犬はたくさんいる、みんな美神に借金がある、一応ふたりはキャリア組

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