ザ・グレート・展開予測ショー

雨の日の事務所(前編?)


投稿者名:G-A-JUN
投稿日時:(01/ 9/14)

また久々に今やってる長編(かな?)から離れて短編をやってみようと思いました。
(多分いつものようなことになるんだろうなぁ〜。ま、自分が書きたいと思ったものだし別に構わないや。)
もしよかったら読んでみてください。

雨の日の事務所
早朝、美神除霊事務所の屋根裏部屋に居候中の1人の少女がザーと、外から聞こえる音で目を覚ました。
「う〜ん何でござるか。」
まだ意識がはっきりしていないのか何の音かはまだわからないようだ。
やがて、その音が何の音なのかがわかり窓から外の景色を眺めた。
「はぁ・・・今日は雨でござるか・・・」
少女、犬塚シロは外の様子が把握でき、そして残念そうに呟いた。
その様子に気づかずこの部屋に居候しているもう1人の少女、タマモとちょうどこの部屋の窓の外側を自分すみかとしている妖精の鈴女はまだぐっすりと眠っていた。
シロはずっと窓で外の様子が変わらないかと願っているようにじっと見ていた。
「何で雨は降るんでござろう?」
シロが今の外を見て不思議に思ったことだった。
例えそれがわかったとしても自分には雨を止ますことなどできない。
そういうことはわかっていてもどうしても気になってしまった。
ぼーっと考えながらただ外を見つめていた。

どのくらい時間が経ったのだろうか? 
下から朝食のにおいがしてきた、やがてその場所から自分とタマモを呼ぶ声が聞こえてきた。
「シロちゃーん!タマモちゃーん!ごはんよー早く降りてきてねー。」
おキヌの声が聞こえたときハッと自分がぼーっとしていたことに気がついた。
「タマモ起きるでござるよ。」
シロはタマモを起こした。
「ん。何よもう少し寝かせてよ。」
タマモはまだ眠そうだ。
「朝ごはんの時間でござるよ。おキヌどのが呼んでいるござる。早く行こうでござるよ。」
「え。もうそんな時間なの?じゃあ起きるわ。」
そして2人は下に降りていった。
美神も出勤してきて4人で朝食をとった。
朝食中はこんな話題があった。
「今日は雨でござるなぁ。だけど、拙者散歩に行きたいござる。」
「でもこんな日に行ったら風邪引いちゃうわよ。」
「行きたいなら1人で行ってもいいけど横島くんは同意しないわよ。」
「そうでござるなぁ〜。・・・はぁ。」
シロは雨天が余程ショックだったのかまだ残念そうにしていた。」
「やっぱ少しかわいそうですね美神さん。」
おキヌは少し気の毒そうに思った。
「でも横島くんにとってはうれしいことなんじゃない。」
美神は苦笑しながら話した。
「みんなは先生は拙者との散歩は好きじゃなと思っているでござるか?」
「だっていっつも楽しんでいるのはシロだけじゃない。」
シロが少し口を尖らせて言ったことだがタマモがすぐにそれを返した。
「それはそうだと思うでござるが・・・」
「シロちゃん別に今日が行けないだけなんだから明日晴れたらまた一緒にけるじゃない。」
おキヌが優しくシロに言った。
「でも拙者は毎日先生と散歩に行きたいでござる。」
シロは無理だとはわかっていてもどうしても納得できないようだ。
少し気まずい雰囲気が辺りを包んでいた。

少ししてから横島が出勤してきた。
「ふう。やっと辿り着いた。おはよーっス。」
すぐに横島に向かってシロが飛び込んできた。
「おはようでござる!横島先生!!」
「ああ。おはようシロ。そして・・・朝から顔を舐めに来るなー!!っと何回言わせれば気が済むんだぁー!!」
そう言われてシロは顔を舐めるのを止めた。
とりあえずシロを顔から離して中に入って行った。
「おはようございます。横島さん。」
「うん。おはよう。おキヌちゃん。ところで美神。」
美神の方に近づいた。
「どうしたの横島クン?」
「今日は仕事は無いんですよね?雨だし。」
うれしそうに美神に訪ねた。
「そのつもりだけど。・・・おキヌちゃん!今日中までの期日の仕事何かある?」
「ちょっと待ってください。今調べてみます。」
おキヌは書類を調べた。
「先生やっぱ今日は散歩はダメでござるか?」
どうしても諦めきれないのかシロは横島に聞いてみた。
「当たり前だろ!こんな日に散歩に行ったら風邪引いちまうだろ。」
「やっぱダメござるか。・・・はぁ。」
何度目のため息だろうか?
「今日ぐらい我慢しろよ。晴れたらちゃんと連れて行ってやるからよ。」
横島は少しでもシロの気を和らげようした。
「わかったでござる。今日はもう諦めるでござるよ。」
どこか納得はできないが自分の先生に言われたら仕方がないと諦めようと自分の心に決め込んだ。
その時おキヌの声が聞こえた。
「あっ!美神さん1つありましたよ。」
おキヌは書類を調べていたら1つ見つけた。
「え!どんな内容?」
おキヌはその書類を一通り読んで説明した。
「あの確か前に美神さんのお母さんが子供の頃の美神さんを預けに過去から来たときありましたよね。」
「そう言えばそんな事もあったわねー。」
「その時って確か仕事をキャンセルしましたよね。」
「ああ。あの時ね。ええっと・・・」
美神が少し内容を思い出そうとしていたときにおキヌが先に内容を話した。
「○○公園に出るワニの幽霊の除霊です。」
「うんそれそれ。期日が長かったら後回しにしてたらすっかり忘れてたんだけどまだ大丈夫だったんだ。」
「ただ〜期日今日までなんですけど・・・」
美神のこの後の反応が予想できたがさすがに言わないわけにはいかないと思い少しビクビクしながら言った。
「ええー!!今日まで!!そんな今日中に除霊しないと違約金とられるじゃない!!なんで早くお知えてくれなかったのよ。」
「す・すみません!美神さん!」
「まぁ仕方ないわ。横島クン至急除霊に行って来て!!特別にギャラの30%をあげるわ!!」
美神は必死だった。なんとしても今日中に除霊しないとヤバい!!そんな心境になっていた。
当然そんな状態の美神には逆らえないためしぶしぶと行くことにした。
「まぁ少しはギャラもらえるんでしたら。ちょうど今月はヤバかったですし。」
「先生!拙者も着いていっていいでござるか?」
シロはなにやらうれしそうな表情で横島に訪ねた。
「何を考えているのかはわかるが別に来るのは構わんが風邪を引いても知らないぞ。」
「ホントでござるか!!ワーイやったでござるー!!」
じゃあ行って来ます美神さん。
「お願いねー横島クン。」
「気をつけてくださいね。横島さんもシロちゃんも。」
「行って来るでござるー!」
こうして2人は事務所を後にした。


後編へ続く・・・

こ・後編ってちょっと待て。
本当は一話で終わるつもりだったのに・・・
以前字数オーバーをして以来少し気にしてしまうようになってしまいました。
まだ大丈夫かな?とは思っているんですが一応ここで止めておきます。

やっぱ変わって(壊れて)きたなぁ〜・・・ホントどうしよう!?
ちなみに「前編?」となっているのはホントそんな心境になっているからです。

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