ザ・グレート・展開予測ショー

黒(その十三)


投稿者名:NATO
投稿日時:(01/ 9/14)

「まあ、そこまではなんとしても避けたいが・・・とにかく横島君を呼ばない事にはどうしようもないな。聞いたところには横島君は居場所がわからないようだが大丈夫なのかね?」
そう言いながら、唐巣はメンバーを見渡した。
「・・・」
嫌な沈黙が辺りを包む・・・ただ二人を除いて。
冷や汗を流す西条。それを悪魔的に見つめる美智江。それに気付いて全員の視線が西条に注ぐ。
とうとう耐え切れなくなり西条が声を絞り出す。
「そ、その事ならどうにかなると思います。ただ、それは・・・」
「あら、西条クン?おきぬちゃんを見殺しにするのそのほうがよっぽど悪いんじゃない?」
美智江はまるでいたずらが成功した子供のように微笑む。
「わ、わかりましたよ!やればいいんでしょ!やれば。」
そう言って西条は、半ばやけになって事務所を出ていった。
「まあ、横島くんは今日明日にでも見つかると思うわ。さて、それまでに私達は何ができるの?」
美智江がしれっとして言う。
「ああ、とりあえず悪魔に引かれてやってくる低級霊にさえ気を付けていればいいだろう。」
何が起こっているのか判らずあっけにとられるその他の面々をよそに的確にこたえる唐巣。よっぽどこの親子に鍛えられたのだろう。





その数日後、横島忠雄の顔が世界中で見られることになる
[国際指名手配!オカルト不正使用!この顔をみたら***まで〕
「考えてみればこの手配書あながち間違ってもいないじゃないか!はははざまーみろ横島くん」

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