ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明14


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/14)

ここは、美神美智恵の執務室
美神美智恵は令子たちの部屋から戻り、デスクに座り先程の事を考えていた。
《さっきはおキヌちゃんにいきなり尋ねられて、美人なら誰でもいいと言ったけどあれは嘘。
今回の作戦は横島クンにイドのレベルで大きな影響を及ぼせる令子でなければダメだわ》
《それに美智江さんに正直に答えられたら、あとの話が続きませんでした》by作者
「でも、令子が承諾してくれて人的な駒の見通しがついたわ。
あとは唐巣先生たちが、カオスに頼まれた物を見付けられるかどうかね。
間に合ってくれればいいけど」
一人呟く美智恵だった。
唐巣神父は、美智恵の要請でピート、そして助っ人の雪の丞とともに、数日前からヨーロッパはイタリアに渡り、
人里離れた山奥で今は廃墟と化したカオスの研究所である物を探していた。
これは、もう一つの作戦の要ともいえるもので、見つけられれば作戦を非常に有利に進められるものだった。
しかし、ドクターカオスにも完全な形で残っているかまではわからなかった。
《あれは研究所のどこに仕舞ったんじゃったかのう》頭を捻るカオスであった。
《大丈夫か、ドクターカオス》by作者

この作戦はオカルトGメンと窮地に陥った日本政府との共同作戦だった。

事ここに至ってもあくまでもメンツにこだわり、横島セクハラ軍団殲滅を唱え、
「拝み屋(GSにこういう偏見しか持っていない者もいます)風情などと共同作戦は出来ない」と強硬に反対する政府高官もいたが、エミの協力(エミは呪術の第一人者である)で
反対する政府高官たちを押さえ、合意に至ったのである。

そして日本政府は横島セクハラ軍団の要求を受け入れる事を承諾した。

美神美智恵は、政府が横島の要求を実行するまでの間に、横島救出作戦の全ての準備を整えなければならなかった。
そしてそれは着々と進んでいた。

「この小僧、首都を壊滅したのが自分の人工霊と知って、心を閉ざしおったわ!わはははは――!!」
アモンは可笑しそうに笑いながらドクターカオスに言う。
「アモンーー!!貴様―!!」
心を閉じてアモンに意識を乗っ取られた横島を睨み付けるカオス。
あまりのアモンの邪悪さに怒ったカオスの握り締めたこぶしから血が滴り落ちる。

《そうだ!カオスよ苦しめ!苦しめ!おまえのその苦しむ様を見る事だけを望んでワシは生き延びてきたんじゃ!
おまえを楽には死なせん。これから人間にも復讐してやる。皆殺しにしてやる。一人残らず殺してやる。
カオスおまえを人間の最後の一人にしてやる》
アモンは横島の中で自らの狂気に身を委ねていた。

《我慢、我慢じゃ。横島の意識がアモンに乗っ取られた以上、人工霊たちもアモンの意のままじゃ。
今、アモンを刺激すれば何をやるかわからん》
カオスの顔面は蒼白だった。

テレビでは、首都壊滅の惨状のニュースと日本政府が横島の要求を受け入れる事を放送していた。
それを見ている横島とカオス。
「はははははっ遂にやったぞ。日本政府は俺の要求を受け入れたぞ。俺の前にひれ伏したんだ」
アモンに取り付かれた横島は、大声を上げて笑った。
「急がねばならん。早くボウズからアモンを引き離さないと取り返しがつかん事になる」呟くカオスだった。
そして、《これだけの数の人間を殺めたのはこのワシじゃ。責任は取らねばならんじゃろうて。
じゃが、ボウズだけはなんとしても》とアモンからの横島救出を誓うカオスだった。

「まあっこの小僧も良くやってくれたよ。お礼にこの小僧が政府に突き付けた要求を、
心の殻に閉じ篭もった小僧の代りに受け取ってやるよ」
「おまえたちが何か画策している事はわかっているが、なんでも好きにすればいい。
何をやっても無駄だという事がわかるだろう。わはははははっ」
そういうと横島〈アモン)は自分の寝室に消えていった。

後には苦悩するカオスとマリアが残されていた。



―つづく―

あああ・・・ 今回、ギャグもシモネタもはいんなかった。もし、もしも、ですが期待していらっしゃった方がいたらゴメンナサイ。
「自意識過剰、お前のくだらないギャグに期待している人なんていないって」by横島

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