ザ・グレート・展開予測ショー

ドクターカオスの珍発明12


投稿者名:KUMAさん
投稿日時:(01/ 9/11)

今を遡る事、500年前
この頃のドクターカオスは、ヨーロッパの魔王と人々に恐れられいた。
カオスは自信の塊だった。自分には出来ない事は無いと信じていた。
「倫理、良心、何じゃそれは」の状態だったといっていい。
この頃のカオスの研究テーマは生命と霊魂だった。
現在、霊魂の存在は科学的に実証されていない。確かに存在を示す現象はあるものの、物理的な証拠は無い。あると主張するものもいるが無視されている。
また、人間が死亡した瞬間、体重が数十グラム軽くなる(死亡したときに出る体内のガス)の分を差し引いても)という事が実験で確認されているが、学会はこの実験結果を完全に無視している。
つまり、現在科学では生命や生物の研究は多額の研究費を注ぎ込んで行われている(何しろ不老不死目当てのスポンサーが多い!)が、霊魂に関してはきわもの扱いを受けているという事である。
《あああ・・・ またやっちまった。脱線してしまった》by作者

カオスは自分の魔法科学を駆使して無から人間並みの知性を持った生命を造る事を目指した。
理由は無い。強いてあげるとすれば、ただただ己の探求心を満たしたいが為、己の魔法科学の限界を知りたいが為、そして口に出してこそ言わないが、知性を持った生命を創造する事で、神に挑戦する為である。
だが、現在カオスのこれらの研究に対する文献は只の一つも残っていない。
カオスが自ら燃やしてしまった為である。
その理由をカオスは決して言わなかった。「愚かだった」と一言呟いただけである。

「貴様―!、ボウズから離れんかー!!」
カオスは、うずくまり苦しんでいる横島の背中に見えている人面疽に向かって叫んだ。

「嫌だねぇ、やっとの思いで貴様の封印から逃げ出し、こんな東洋の島国まで来たんだ」
人面疽はしわがれた声で言葉を続ける。
「カオス、このワシを意味も無く造ったおまえに復讐するためにな」
人面疽はカオスを睨みつける。

「復讐するならワシに直接すれば良いではないか。このボウズは関係無かろう。ボウズから離れるんじゃーっ!アモン!!」
さらにカオスは人面疽に怒鳴る。
「嫌だといったろう。いいんだぞ力づくで引き離しても、その時はこの小僧も死ぬ事になるがな!おまえが一番良くわかっているだろうカオス」言葉も出ないカオス。
「いいねえ、そのおまえの慌てふためき狼狽する姿は。ワシが是非見たかった光景だ。は―っはははは!」
カオスにアモンと呼ばれた人面疽の顔が歪み、愉快そうに笑い声を上げる。
「それにな、ワシは油断している貴様に取り付きあの釣鐘を造らせたんじゃ」
「な、なんじゃとー!!」驚くカオス。
「ふふふっワシはなカオス、おまえを見つけたときどうやって復讐するか考えたんじゃ、ただおまえを殺すだけじゃつまらんからな」
「なにより、おまえが苦しみながら、おのれの犯した罪を悔やみながら死んでいく様が見たかった!」人面疽アモンは自分を睨みつけるカオスに言った。
「そして見つけたのがこの小僧だ。素晴らしいぞ!この小僧は」
人面疽アモンが興奮したように言う。
「なにしろ文珠を造り出せるのだからな。カオス、貴様は霊能者の霊気から人工霊を作り出す研究もやっていた事を思い出してな」
アモンの言葉を受けてカオスが続ける。
「そして、油断していたワシに取り付きあの釣鐘を造らせたというわけじゃな」
カオスがうめくようにアモンに答える。
「その通りだ。面白かったぞ。おまえが自分の造ったモノに首を捻る様がな」
「すぐに小僧を乗っ取る事も出来たが、おまえを苦しめる為に少しづつ小僧を操っていった」
「まぁ、この小僧の人並みはずれた煩悩は計算外だったが、実に面白かったよ」
憎々しく嬉しそうにアモンがカオスに言う。
「カオス、本当はワシがこの小僧に取りついてる事を薄々感づいていたんじゃろ。でなければこの小僧にここまで好きにさせなかったはず」
アモンがカオスに聞く。
「ああ、薄々はな。だが確証が無ければ手が出せんかった」
カオスがアモンに答える。
「あの人形に、この小僧を調べさせていたようだったがな。好きにやらせてやった」
「何をしようと、ワシが取りついた時点で物理的に小僧から引き剥がすのは不可能だからな。わーははははっ」
またも高笑いを上げるアモン。
「それに、今の人工霊たちはワシの言いなりだからな」
「そうか、人工霊を操る為にボウズの意識を混乱させ、表面に出てきたわけじゃな」
「その通りだ。カオス」
「人工霊たちは自衛隊の連中に取りついて今頃この国の首都を攻撃しておるわ」
カオスを睨み付け高笑いを続ける人面疽アモンだった。



ーつづく―

今までの話の辻褄合わせで御座います。これまでの話は友人にも訳がわからんといわれました。自分でもそう思います。
確かに自分の中では話が出来あがっているのですが、それを独り善がりに書き散らかしてしまいました。やはり文章とは難しいですね。
でも、このカオスとアモンの会話も非常にわかりづらいですよね。今はこれが精一杯。
あーもう何言ってんだかわからなくなってきた。ブルー入ってます。
大体、言い訳する時点でもう駄目。

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